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中高生の4割が「SNSでつながった人……」子どものネット使用は親に相談しやすい空気作りも大切

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今では小学生が持っていることも珍しくなくなったスマホ。生まれたときからデジタルデバイスが身近にある今の子どもたちに、どのようなネットリテラシーやスマホの使い方を教えていくかについて、悩んでいるママも少なくないのではないでしょうか。

「ネットトラブルあんしんサポート」を提供する株式会社NTTドコモが全国の中高生200人を対象に行った調査結果では、なんと4割以上が「顔や制服のうつった写真」をSNSに投稿したことがあると回答しました。今回はこの調査結果を詳しく見ていくとともに、SNSや個人情報といった子どものネットの使い方について考えていきます。

SNSでつながった人と会ったことがある女子中高生は何人?

はじめに中高生のSNSトラブルリスクについての調査結果をご紹介します。まず「これまでに、SNSに顔や制服のうつった写真・動画を投稿したことがありますか?」と聞いたところ、全体の42%が「ある」と回答。また「SNSに自分の学校名を書いて投稿したことがある」人も全体の約7人に1人(15%)という結果になりました。

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たとえ本名を書いたり顔を出したりしていなくても、学校の制服や学校名が分かれば、学校の場所は簡単に特定されてしまいます。もしかしたら不審者がSNSを頼りにその学校まで実際にやってくるかもしれません。子どもたちのSNSトラブルに対する危機感の薄さが露呈した結果となりました。

また最近では、SNSでつながった人と実際に会って子どもたちが事件や被害に巻き込まれるケースも少なくありません。今回の調査でも約4割(37%)が「友人がSNSでつながった人と実際に会ったという話を聞いたことがある」と回答しました。

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特に女子中高生については48%と約半数(男子中高生は25%)が「ある」と答え、「自分自身がSNSでつながった人と実際に会ったことがある」人も4人に1人(25%)(男子中高生は8%)と回答がありました。SNSを介したトラブルは報道されるニュースだけでなく、中高生のごく身近にある怖さを思い知らされます。

中高生はネットトラブルに遭ったら親に相談しない?

次に近年手口が悪質化している“ネット詐欺”についても調査しました。

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すると5人に1人(20%)が「フィッシングメール(銀行、カード会社、オンラインサービス、芸能人などの名を騙った詐欺メール)を受け取ったことがある」と回答し、「利用した覚えのないサイト・サービスからの請求を受けたことがある」人も約9人に1人(11%)にのぼりました。

こうしたSNSトラブルや詐欺など、実際にネットトラブルが起きたときに中高生たちはどのような行動を取るのでしょうか。

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調査をすると、「親に相談する」(55%)より20%以上も高い割合だったのが「インターネットで調べる」(76%)で最多となりました。ネットが身近にあるからこそ、そのネット上のトラブルが起きてもまずは親ではなくネットを使って自分で調べるという人が多いことが分かります。

最後に「インターネット上のトラブルに巻き込まれたとき、気軽に相談できる相手は身近にいますか?」と聞いてみると、75%が「いる」と回答。しかし残りの4人に1人(25%)は「いない」と回答する結果でした。

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なお気軽に相談する相手が「いる」と回答した人は「親に相談する」人が約7割だったのに対して、気軽に相談する相手が「いない」と回答した人は「親に相談する」人は16%にとどまり、さらに「インターネット上の知り合いに相談する」(16%)と同率になりました。困っても親に相談することができず、インターネットに依存してしまう傾向が見て取れます。

親に相談できないとさらにネットトラブルが大きくなる可能性も

高校生のときに初めて携帯電話を持った筆者も当時を思い返してみると、怪しいサイトをクリックしたりフィッシングメールを受け取ったりしたときに真っ先に脳裏に過ったのが「親に怒られる!」ということでした。親が携帯料金を払っているため、バレたらまずい。なんとかして自分だけで解決しようと友達に相談したこともあります。幸いなことに何も起きませんでしたが、一歩間違えたら大きなトラブルに巻き込まれていたかもしれません。

今はネットで物事を調べたりネット上の知り合いに相談したりなど、ネットによってトラブル対応の選択肢はたしかに広がっています。しかしネットには不確かな情報や信用できない知り合いも多く、トラブルを余計に大きくしてしまう可能性もゼロではありません。

子どものスマホやネット利用については時間や使い方などのルールを決めているご家庭も多いでしょう。そうしたルール作りと同じくらい「何かあったら怒らないから、すぐに親に相談して」、「自分だけで解決しようと思わないで」と子どもにメッセージを伝え続けることも大切なのではないでしょうか。この春、進級や進学によってスマホやパソコンなどを子どもに買い与える予定があるママは今回の調査結果を参考にしてみてください。

文・AKI 編集・物江窓香