【コラム:ダイアモンド✡ユカイ ユカイなパパライフ】第1回 結婚と不妊治療
伝説のロックバンド 「RED WARRIORS」 のボーカルとして活躍していたダイアモンド✡ユカイさん。最近ではミュージシャンとしてだけでなく、楽しく周りを盛り上げる人柄でテレビでも大活躍! ブログで綴る奥さまとのこと、3児のパパとしてのイクメンな日々も幅広い層から支持されています。今回ママスタでは奥さまとの出会い、結婚、不妊治療を経て長女、双子の男の子誕生までのお話を全8回の連載でたっぷりご紹介します。
第1回目は奥さまとの出会い、結婚、不妊治療についてお聞きしました。インタビュー当日はユカイさん51歳のお誕生日。ささやかながら、取材の前にお祝いをさせていただきました。
奥さまについてのブログを読んでいると、いつも微笑ましくなります。奥さまとの馴れ初めをお聞きしても良いですか?
妻と付き合ってからしばらくして、京都旅行に行ったんだよね。俺は歴史が好きで、歴史のロマン的な部分を京都に行くと楽しむんだけど、妻は建築を見るのが好きでさ。この建物は何年のもので価値があるとか、あの寺のあの屋根がかっこいいとか、そういうことに興味が向くんだよね。楽しみ方が違うんだよ。だけど同じ場所に行って同じものを見てさ、同じ方向を進んでいるなと思えたっていうか。「一緒に寺に行ける」っていうのが、まず良いじゃない? 2人でいることが自然な気がして。
そのときに、“ねねの道”を歩いたんだけど、そこでプロポーズしたんだよね。なぜそのときだったのかはわからないけど、豊臣秀吉に言わされたって気がしてる。そういった何かを感じたんだ、“ねねの道”で。あのとき、あの場所で豊臣秀吉の亡霊が結婚に導いてくれたんだと思うよ。
結婚をするときには”家族を作る“ということを意識されていましたか?
妻と結婚をしたとき「ファミリーを作ろう」という気持ちがすごく強く自分のなかに芽生えたんだ。20代や30代でも考えなかったわけではないけど、あの頃は暴れまくっていたから(笑)。俺はロックンローラーだぞ! って遊びまくっていたしね。だから今の妻と出会って、初めて本当にそういう気持ちと向き合った気がするね。
“不妊”が発覚したきっかけは?
結婚したとき、俺は40代半ば。妻は30代半ばだったから、お互いにのんびりしていられる年齢ではなくて、2人でクリニックに行ったんだ。俺は付き添いのつもりで。その頃はまだ俺には“男性が不妊”っていう知識があまりなかったからさ。でも女性だらけの待合室に気後れしちゃって、近くのカフェで「妻の結果はどうなんだろう」って待っていたんだよね。そうして呼ばれて結果を2人で聞きに行ったら「奥さまは大丈夫です。ご主人も1回調べてみませんか?」って。
最初は「なんで、俺が調べるんだよ!」て思ったけど、調べてみたら俺が“無精子症”だったんだ。これはもうすごくショッキングで「あぁ、俺って子どもを作ることができないのかなぁ」って、やっぱり辛かったよね。
すぐに、不妊治療をスタートされたんですか?
診断されてから“無精子症”については、かなりいろいろ調べていったんだ。専門的な話になるけど『閉塞性無精子症』と『非閉塞性無精子症』という2つのパターンがあるんだ。俺のは『精管』が詰まってしまっている『閉塞性無精子症』。
つまり精巣では精子が作られているということで、治療をすれば子どもを持てる可能性があることもわかった。そこで不妊治療をやることを決めたんだ。
治療中は、どんなお気持ちでしたか?
診断されたとき俺はすごく落ち込んだけど、不妊治療って2人でするものだから、俺だけが頑張るとかではないんだよね。妻と一緒に不妊治療をしたけれど、不妊治療は女性が本当に大変なんだよ。妻にはかなりの負担をかけてしまった。顕微授精で2度失敗して、精神的にも肉体的にも、そして経済的にも厳しかった。
何度か試してダメだと、もう諦めようって気持ちが強くなってくる。でも悔いが残らないようにって最後のつもりで挑戦したときに、長女の新菜(にいな)を授かったんだ。
妊娠がわかったときのお気持ちを聞かせてください
妊娠がわかったとき俺は47歳だったんだけど、なんていうんだろう……。子どもができる有り難みとか、喜びが倍増だったんじゃないかな。普通にできたわけじゃなかったから。
その後、再挑戦したら双子にまで恵まれるわけなんだけど、今でも子どもたちを見ると涙が溢れちゃうよ。ウルウルきちゃうんだよね。あの気持ちは一生忘れないな。
これから子どもを持ちたいと考えている方々へ伝えたいメッセージはありますか?
どの夫婦・カップルにも言えることだけど、“不妊”というのは女性だけの責任じゃない。
俺みたいに男性に原因があることも多いし。男性は調べるのだって女性に比べたら簡単だから、気になったら検査は受けてほしいよね。そしてもし俺と同じような症状だったら、俺もいろいろ調べたけど”知る”ということが大切。どんな可能性があるか、どういった治療法があるかとかね。そうして2人で話し合いながら悔いを残さないよう、何をしていくか決められたら良いと思う。
さて、第1回目の記事はここまで。ユカイさんは1つ1つの質問に真っ直ぐ目を見て、しっかりと答えくださる方です。“不妊治療”を経て、生まれてきた3人のお子さんたち。次回はダイアモンド✡ユカイさんの新米パパ時代のお話を伺っていきます。
取材、文・上原かほり 撮影・chiai 衣装・B-STAND OUT ヘアメイク・藤垣由夏
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