初めてのきょうだい育児に奮闘するママにおすすめの絵本『おにいちゃんには はちみつケーキ』
現在、2歳差兄妹育児中の筆者。下の子が生まれた頃は、繊細な気質で手のかかる上の子に振り回され、あっという間に毎日が過ぎていました。ようやく兄妹で遊べるようになったときに出会ったのが、今回ご紹介したい絵本『おにいちゃんには はちみつケーキ』。子どもに絵本を読み聞かせしているつもりが、つい筆者自身が感情移入して涙した絵本です。もっとリラックスして育児を楽しめば良かったな、と過ぎ去った日々を思い返しては反省中です。そこで今回は初めてお兄ちゃん、お姉ちゃんになった我が子と、初めての2人目育児に戸惑うママにおすすめの絵本『おにいちゃんには はちみつケーキ』をご紹介します。
優しいタッチで温かな気持ちにさせてくれる絵本
作者はジル・ロベールさん。セバスチャン・ブラウンさんの優しく温かな色合いの絵が描かれています。そして中川千尋さんによって翻訳されている、心を穏やかにしてくれる素敵な絵本です。読み聞かせの対象年齢は2歳頃からとされているので、2~3歳差で下の子を妊娠、出産するママにもおすすめ。今まで自分一人だけのママだったのに、弟のマメタが生まれてから、ママはマメタのお世話に忙しくてコンタのことを見てくれない。ママはマメタがいるから、ボクのことはいらなくなったのだ……と思うコンタ。お兄ちゃんになったコンタの心の葛藤や成長が描かれています。
きょうだい育児に追われるママの気持ちも伝わってくる絵本
この絵本では、お兄ちゃんになるコンタのことだけでなく、ママとコンタとのやり取りや心情が絶妙に描かれています。下の子が生まれると、上の子をより一層構ってあげようと心では思っているけれど、実際は難しいというママも多いのではないでしょうか。ようやく赤ちゃんが寝てくれて、さあ、これから上の子との時間を取ろうと思っていたり、溜まった家事を手早く済ませようとあれこれ考えていたのに、上の子が大きい音を出したりちょっかいをかけたりして、赤ちゃんが起きてしまう。そんなとき、あー……せっかく寝てくれたのに、もう! とつい上の子にイライラしてしまうことってありませんか。
上の子に強く当たってしまったママたちの声
ママスタコミュニティにも、上の子のことを考えているけれど、下の子が生まれると余裕がなくなり、つい上の子にイライラしてしまうとの声が寄せられました。
『上がもうすぐ4歳、下が2ヶ月だけど、本当に上の子怒ってばっかりで申し訳なくなる。去年の動画見ると小さくて可愛い! と思うけど、イヤイヤ期で本当大変で可愛いなんて思う余裕なかった。きっと来年は今の娘の動画に同じことを思うかもしれない。ママ、ママって言ってくれる今は大変だけど、だからこそ今が本当に幸せなのかもしれないって思う。もっと笑顔でいたいのに。毎晩後悔するのに、また朝になると同じことしてしまう』
『わかるーうちも4歳差。必然的に上の子ばかり怒ることになるから、「みんな◯◯のことが嫌いなんだ」って言わせてしまった。反省だよね』
『おんなじだぁ。うちも4歳とちょうど3ヶ月になる子がいて、上の子に構ってあげたい気持ちはあるけど、下の子の授乳や抱っこで、なかなか構ってあげられていない。申し訳ないと思う反面、上の子にイライラすることも多くてしょっちゅう怒っている』
『私も4歳の上の子にイライラしちゃうし、ついつい強く怒ってしまう。本当自己嫌悪に陥るけど、イライラしすぎて怒りすぎてしまった日は寝る前に、こっそり耳元で「怒ってばかりでごめんね、○○(長男)の事一番大好きよ。」って言っている。そしたら照れくさそうに笑っているよ。でもまあ、次の日も怒ってばっかりなのですが……』
初めての2人目育児、ママたちは日々の生活に追われながら、上の子のことを考え優しく接してあげたい、もっと遊んであげたい、という思いとイライラしてしまう気持ちと葛藤しているようですね。
お兄ちゃんお姉ちゃんになる我が子へ変わらぬ愛情を伝えたい
子どもにとって、弟や妹ができることは楽しみであると同時に、ママの愛情が自分から離れてしまうのではないかという不安もあるのかもしれません。初めてのきょうだい育児にママは奮闘しているけれど、お兄ちゃん、お姉ちゃんになるあなたのことは今までと変わりなく大好きであると伝えたいですね。下の子が生まれる前にも後にも、しばらく経ってからも読み聞かせしたい絵本です。
文・ゆかりんご 編集・横内みか
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