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子どもが叱られた内容を忘れるのはなぜ?私が「叱るときは短く」を意識する理由

01

母はどうしてなのだろう? と叱りながらいつも首を傾げていました。繰り返し叱られる私も、申し訳ないとは思うのですが、たしかに過去に叱られていたらしい内容を忘れているのです。自分でも不思議でした。「前にも言ったでしょ!?」と言われ、その度に、まるで初めて言い聞かせられるような感覚で、ビックリしてしまうのです。

叱られたという記憶は残っている。けれど、その内容は覚えていない。当時は自分でも不思議でしたが、だんだん原因がわかってくるようになりました。

02

母は、一度怒り始めると落ち着くのにとても時間のかかる人でした。お説教が延々と続き、「この前も……」「あの時だって……」と。過去の話が持ち出されて話が続いてくるころには、一体何を言われているのかわからなくなり……正座のまま、時が過ぎて、母の話が終わるのを待つだけになっていました。

(※子どもの頃の体感なので時間は正確ではありませんが、数時間に及んでたとは思います)

03

母はきっと、何がいけなかったのかをすべて説明しきったつもりだったのだろうと思います。しかし子どもの頃の私には、母の長い話をすべて聞き取って理解するのはとても難しいことでした。

もちろん子どもであった私の方の、集中して話を聞く力も関係してくるとは思います。けれど、限界はある。

せっかく子どものためと思って一生懸命話してもこれでは徒労……。

現在母となった私は、「叱るときは短く」を心がけています。

文、イラスト・Ponko

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