子どもの頃の育てられ方に疑問。親の子育てで今も納得いかないことは?
子どもの頃は自分が育てられている環境を、当たり前のものとして受け入れることでしょう。しかし成長してほかの家族を目にしたとき、自分の育てられ方に疑問を感じる方もいるかもしれません。ある投稿者さんは、子どものときには気づかなかったけれど自分が親になってみると、ご両親が自分に教えてきたことがおかしかったと気づいたそうです。
『自分の親の子育てで、納得いかなかったこととかあった? 私はよく両親に「やられたら倍にして返しなさい! 叩かれたら殴ってもいい!」って言われたことかな。幼稚園時代に言われた。
あとは「◯◯ちゃんのお母さん、ママ嫌いだからあまり関わらないでね」と言われたこと』
他の家族のあり方を知ることができない幼い頃は、自分の両親の教えが絶対でしょう。でも大人になり、子どもの頃に教えられたことがおかしかったと気づいたのだそう。親も人間なので完璧な育児はできないとわかりつつも、今考えると納得がいかないことは、ほかのママたちもあるのでしょうか?
兄弟で差別されました
まずは兄弟姉妹で、親の対応に差があり納得がいかなかったというママたちの声が寄せられています。
『兄への昼食は700円だったのに私には500円で、更に「500円も必要? 300円でよくない?」と兄妹で差別されたこと。他にもあるけど書ききれない』
『兄妹平等に扱ってきたと言いつつ、兄には色々甘々だったこと』
『成績優秀で優等生な兄といつも比べられたこと。
学校でいじめられていると相談したら「あんたがウジウジしてるからだよ」って怒られたこと。でも母が大好きだったし愛されたかった。全て自分が悪い子だからだって思ってた』
『あんたは女の子なんだから家の手伝いしなさいって。
兄には何もなし。今思い出しても腹立つ。何気なく言った言葉でも傷つく』
『弟は何をしても怒られないのに、私はしょっちゅう怒られて、夜外に出されたこともあったな』
『妹は頭悪かったのでお金のかかる私立。私は猛勉強して学業特待。
妹に学費残しとかなきゃいけないから短大しかダメ。妹は院卒。
妹はマンションの頭金300万出してもらったけど、私は跡取りで実家があるからって何もなし。妹の短期留学のためにお振り袖も諦めたのに妹は買ってもらえた。
なんなんだろう、この格差』
『「あなたお姉ちゃんだから」悪い時に使われるこの言葉。うちは病的だったけど。
三姉妹で、真ん中と下が喧嘩しても姉の私が怒られた。
姉としてきちんと下に教育してないから下2人が喧嘩してるんだって。
学校から帰って来てリビング入った瞬間に殴られたこともあったな。
私が学校でいない昼に、妹同士が喧嘩して階段から落ちたらしい。
私の日頃の行いのせいだと。こんな理不尽なことはないと思ってた』
女の子だから家事をするように強いられたり、兄弟で出来を比べられたり、事あるごとに自分ばかり怒られたり……子どもの頃の理不尽な親の対応はいくつになっても忘れられるものではありません。
言ってることとやっていることが違う!
してはいけないと言われていることを、親がしていることもあったようです。
『「人に後ろ指を指される事はするな!」って教えられてたんだけど、うちの親はそれぞれ不倫してるんだよね。納得いかない』
『結婚のときには「結婚したら何があっても親を頼らないでね。私はあなたたちを頼らないから」と何回も事あるごとに言われたけれど、最近は
「そんなこと言ってない! 子どもなんだから何かあったら面倒みろ!」
と言ってきた』
お金に厳しすぎた
日常生活で不便を感じるほど、お金に厳しすぎたというエピソードを紹介してくれたママもいました。
『下に兄弟がいることを考えて進路を選べ。月2000円の小遣いの中で自分で服を買いなさい』
『洗い替えが欲しいと言ったとき、「ブラや生理用の下着は毎日洗わなくて良い。汚れてなければ何日か使っても大丈夫」って言われたこと』
『お年玉は大人同士のお金の交換だと思っていた。
なんで私貰えないのに「ありがとう」とか言わないといけないのかと疑問だった。
パチンコ依存で子ども(私)にいただいたお金は全て母が使っていたから……』
したいことをさせてもらえなかった
自分のやりたいことを自由にさせてもらえなかった思い出は、大人になっても大きなキズとなって残っているようです。
『行きたい学校だったり、したいことなどを自由にさせてもらえなかった事かな。
金銭的な理由とかでもなく、ただ親の思い通りにさせられてた』
『納得いかないってわけではないけど、いろんなことに対して(進路などに限らず日常の些細なことも)選んで欲しいものがあるくせにこちらに委ねていたこと。委ねる割に、望ましくないほうを選ぶと、本来希望しているものを選ぶまでぐちぐち粘ったり、ひどいときはヒステリー。だけど本人は「何でも子どもたちに選ばせた優しい親」と思ってた』
『なぜか母にいつも茶色やカーキ色の服を着せられてた。好きな色だったんだって。
ピンクとか黄色とかきれいな色の服が羨ましかったなぁ』
『送迎できないしお金がかかるからって理由で習い事も塾も行かせてもらえなかった』
『1週間塾詰めで友達と遊ぶ時間もなく、休日の門限は5時半。
塾を泣き叫んで嫌がっても辞めさせてくれなかったこと』
『母親が子ども会の役員やりたくないからって子ども会に入っていなかったこと。
子ども会のイベントに参加できない惨めさを今でも覚えている。
本当今でも泣きたくなるくらい辛い思い出』
『お化粧やネイルしたりおしゃれな髪型して可愛い服着たりしてる子を全否定していた。おしゃれは悪だ、おしゃれはしてはいけないと教えられた。
大学になって私服通学になった時、苦労した』
大人の都合で自分のやりたいことを禁止されていたり、希望することをさせてもらえなかったり、おしゃれしたい気持ちを抑え込まれたり……子どもの頃に気持ちを抑圧され、今でも辛い思い出となっているママもいるようです。
厳しすぎる罰を受けた
子育てにしつけは必要なもの。でもそれが度を越していたことに納得がいかないママもいました。
『子沢山家庭に育って、良し悪しを教えてくれなかった。
基本、放置。
だけど、人間関係で何かトラブルが起こると首突っ込んでくる。
基本子どもが悪いことすれば叩けばいいと思ってる』
『勉強してて分からなかったら怒鳴られて泣いたらビンタされた。
姉の頭をヒールで叩いてたのはほんとにゾッとした』
『自分が悪い事をしたのはもちろん分かってて反省もした
それでも必要以上な罰を与えられた事』
『中学から異常に厳しくなって、休日や夏休みは家から出ちゃダメだった。
友達と遊んだことない。
朝貧血で倒れたら学校に行きたくないから仮病だって言われたり、馬乗りで叩かれたりご飯抜きにされた』
進路を決められていた
子どもの人生は子どものもののはずなのに、行くべき学校や進路などを親が決めていたという方もいました。
『「大学に行って公務員になりなさい」
って小学生の時から言われ続けてたこと。
兄弟3人いるけど誰も公務員にならなかった』
『何でも親が決めてた。高校大学。
やりたい事は、お前には無理と』
子どもに無関心だった
親に構ってほしいときに、まったく親が関わってくれなかったことを訴えるママたちもいました。
『子どもの頃アトピーで膝裏を掻きむしってシーツによく血をつけてすごく怒られた。
だから朝起きた時シーツに血がついてないかドキドキしながら確認したよ。
大人になったらまったくなくなったからストレスだったのかなーと思う。
好きで掻いてるわけでないのに酷いと思った』
『あまり関わってくれなかったことかな。基本放置。だから私は感情を抑えてばかりできた。今自分の子ども2人いるけど、たくさん話しするようにしてる。いろんなこと話ししてくれるよ。自分がやってほしかったことをやってる』
『学校帰って来れば、ほとんど放置なとこ。
でも何十年も前だから仕方ないのかも』
『食パン置き場に食パンは置いてあるが朝ごはんの用意はなし、長期休みも含めて休日でも昼ごはんの用意もない』
『パチンコ屋の駐車場で長時間ひとりで待たされてたこと
今私の子育てに口出ししてくるからそれを思い出してイライラする』
『体育大会とかも「お母さんいかなくていいよね?」と子どもへの関心より、自分の楽を優先しようとしたこと』
人格を否定された
子どもの頃に、人格を否定するような言葉を親から言われたというママもいました。
『否定されたことかな。
お前はグズだ、ノロマだバカだ。お前なんかにできるわけ無い。余計なことばかりしやがって。お前は本当にブスだな。女が高校なんか行かなくったっていいんだ!
誰の金で食ってる、悔しかったら一人でやってみろ』
納得いかない子育てをされたママたちのその後は?
未だに理解できない親の育て方。そんなママたちのその後は、どのようなものなのでしょうか。
『「人をあてにせず、自分で行動しなさい」といつも言われ、助けてくれないというか、何かをしてもらったということがあまりない。そのせいかわからないけど、人に甘えていいとき甘えるとか、そういうことがさっぱりわからない』
『うちの父親も酒乱だった。
うちの母の耐えてる姿が苦しかったけど、こんな父親を絶対的存在にして扱う母親にずっと疑問だった。
家族は平等で、いろんな意見があっていいと思うのに、それがうちにはなかったこと、父親の機嫌に左右されることに納得いかなかった。 我慢して育ってきたから未だに自分の気持ちを出したり話すことが苦手でできない』
子どもの頃にたくさん我慢してきたママは、自分の気持ちを出すことが難しくなったり、人に甘えられなくなってしまったそうです。
『背も低めで細めの体型、偏食はないけど少食でした。
ものごころついた頃から、食事のたびに少しか食べられないことを叱られ、「もっともっと食べなさい!」と言われ続けて、口のなかがいっぱいになって飲み込めずにいてもまだ叱られ…怒られても食べられない、を繰り返し。
食事の時間は憂うつなものだと思って育った。
おまけに虚弱体質なのも少食のせいだと刷り込まれ、今は大人になって徐々に肥満になったけど、それでも風邪ひいたりすると「食べなきゃ!」と思ってしまう。
食べないことは悪と刷り込まれてる。そして肥満が問題。なかなか痩せられない』
子どもの頃に食べることを強いられたママは、食べないことは悪だと刷り込まれ、今は肥満に悩んでいるそうです。
『子どもに関心がなかったこと。
学校のこと、成績のこと、友達のこと、一切聞かれたこと無かった。
進路も聞かれることはなく、全て自分で決めた。
私も妹も、家に寄り付かなくなった』
『テスト100点じゃないとバカ扱い。
ピアノ1日5時間しないと外に出される。
習字で進級できないと一時間立たされる。
運動会徒競走1位じゃないと昼食抜き。
他にもいろいろあったけど覚えてない。もちろん母とは疎遠化』
厳しすぎる親や、関心を全く示さなかった親とは当然のように距離を置くようになったというママもいました。
親になった今は育児の大変さも理解できますが、親になったからこそ自分の育てられ方に疑問を覚えることもありますね。子どもの頃に感じた疑問や怒り、違和感はおとなになっても拭えないようです。でもその辛い経験を糧に、同じような育児は決してしないと心に決めて、わが子と真摯に向き合っていると教えてくれたママもたくさんいました。
親の子どもへの接し方は、子どもの性格にも大きな影響を与えますよね。今一時の感情に任せて子どもに接してしまうことや、自分の感情だけを優先して子育てすることが、子どもの心を大きく傷つけ、その後の人生にまで悪影響を及ぼすこともあることを思い知らされた今回のトピック。
あなたは、親の子育てで、今だから感じる納得いかないことはありますか?
文・山内ウェンディ 編集・井伊テレ子 イラスト・Ponko
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