熱中症対策には子どもが自ら水分補給したくなる「ゴクトレ」で習慣づけを
暑い季節になると気になり始める「水分補給」。熱中症対策として「こまめな水分補給を」という啓蒙ポスターなどを目にするので気になりませんか。とはいえ「こまめに」とは具体的にどのくらいの回数なのでしょう。特に子どもは遊びに熱中して暑いことを忘れていたり、飲むことを嫌がったりとママのほうから積極的に声がけし、飲ませる努力をしないと水分補給が足りていないこともありそうです。
大人以上に気をつけたい、子どもの水分補給
「のどが渇けばなにか飲みたくなるだろう」と考えがちですが、熱中症対策には”渇く前に飲む”ことが重要だと知っていましたか?
ご自身も3人の子どもを持つ小児科医の首里 京子先生(サニーガーデンこどもクリニック院長)は、子どもの水分補給の大切さをこう説きます。
「子どもの水分補給はとくに注意が必要です。大人と比べると子どもは身体の水分調整機能が未熟なため、水分が早く身体の外に出ていってしまうのです。そのため大人
よりも早く水分を摂取する必要があります。
さらに子どもにとって水分は、代謝を活発にしたろ、体温調整の役割もしています。夏本番になる前から、こまめに水分を摂る習慣をつけることが大切なのです」
水分補給は保護者がその日の子どもの様子を見ながら気をつけるのが、まず前提。
そのうえで
「水分が足りなくなる前の習慣づけを、子どもたち自身で身につけてほしいです」
子育てをしていると歯磨きなど、成長の過程で親子いっしょに取り組む生活の習慣づけがありますよね。水分補給も「歯磨きトレーニング」「トイレトレーニング」のように、習慣づけのトレーニングをすることを提案しています。
水分補給が習慣づく「ゴクトレ」4つのポイントとは?
首里先生の監修のもとで「アサヒ 十六茶」が開発したのが、「ゴクトレ」。ポイントは、4つあります。
①自分のコップを決める
お気に入りの自分のコップを決めることで水分補給が楽しくなり、子どもがすすんで水分補給してくれるようになるアイデアです。親子でいっしょに買いに出かけてみるのもいいですね。
②1回に、2〜3口飲む
水分補給1回ぶんの目安は50〜100ml。もちろんたくさん汗をかいた場合は、多めに水分補給を行う必要があります。
③のどが渇く前に飲む
一番難しいのが、これかもしれません。首里先生は「朝起きて」「おやつといっしょに」「お昼寝前に」「お散歩のときに」「ごはんを食べるときに」「外遊びの前に」「お風呂のあとに」など、生活の中のさまざまなタイミングごとに水分補給することをおすすめしています。
④カフェイン、糖分ゼロのお茶を飲む
カフェインを摂取すると夜に眠れず、日中に眠気がきてしまう可能性も。子どものカフェイン摂取はしっかり管理する必要があるそうです。またジュースやスポーツドリンクには糖分が多く含まれているので過剰に摂取すると、虫歯や肥満などのリスクになることも。子どもが1日の中でひんぱんに飲むものであれば、やはり糖分ゼロが望ましいようです。
毎日の声がけでできる「水分補給のトレーニング」
気温が高くなってくる春から夏にかけては、水分補給のトレーニングをはじめるのにぴったりの時期。朝起きたら「お水飲まない?」、お外や園から帰ってきたら手洗いうがいと「お茶飲もうか」などの声がけを毎日繰り返すことで子どもにも「飲む習慣」がつくそうです。「今日は園で何回お水を飲んだの?」など声がけするのもよさそうですね。
「ゴクトレ」を開発した「アサヒ 十六茶」が子育てサポート事業の第1弾として、育児世代に向けて販売しているのが「こども十六茶」(インターネット販売限定)。カフェインゼロ、アレルギー特定原材料等27品目不使用なので「子どもの飲み物にはこだわりたい!」というママはチェックしてみはいかがですか?
サニーガーデンこどもクリニック院長/日本小児科学会 小児科専門医 認定指導医 /周産期新生児学会専門医/日本医師会認定スポーツ医東京女子医科大学医学部卒業