2020/04/04

ママ友グループのレベルについていけない……。自分と違う価値観に無理して合わせる必要はあるの？

子どもが縁となってお付き合いが始まるのがママ友ですね。子どもの年齢が近い、あるいは同じという縁はあるもののママ同士の年齢はそれぞれ違うでしょう。また仕事をしている、していないなど人生経験も異なるかもしれません。せっかくお近づきになったのに価値観の違いに戸惑っているママがいました。

『ママ友のレベルについていくのがきつい。綺麗でお洒落なママさん達のグループに入る事ができました。専業主婦ママ、働いているママ、みんな余裕がありそうなグループです。でもママさん達に合わせるとうちはかなり無理をしないとついていけません。ずっとこのグループに入れるでしょうか。惨めな姿は見せたくないです』

一度は無理して周囲のママ友さんたちに合わせ、ブランド物のダウンコートを買ったという投稿者さん。しかし無理が続かないことは重々理解しておられるようです。このお悩みにママたちはどのようにアドバイスしたのでしょうか。

経済的な面で悩んでいるなら、仕事をしてお金を稼ぐ方法もあるけれど……

『働いてるママ友もいるみたいだし、仕事でもしてお小遣い稼いだら？』

無理をしていそうな投稿者さんに対し、あるママからは「仕事をすればよい」というアドバイスがありました。しかし、投稿者さんの返答は「仕事はまだしない」とのこと。投稿者さんが”入ることができた”というママ友さんグループは投稿者さんの理想をまさに現実にしたグループなのだそう。どうしてもその一員でいたい、と願っておられるようでした。頑なに”理想の姿”にこだわる投稿者さんにママたちからは諭すようなアドバイスが寄せられていました。

自分と違うママ友の価値観に無理して合わせる必要はない

『無理して合わせなくてもよくない？　うちも子どもが進学校に入ったら同じ中学から行った友達のママたちに頻繁に行事やランチに誘われるようになった。みんなお金持ち。小綺麗にはしていくけど、わざわざブランド物買ったりはしないよ』

『疲れちゃうよ、偽っても長くは続かないよ』

『ママ友付き合いなんてテキトーにしとかないとしんどいだけ、無理して高いもの買っても嬉しくないでしょ』

『ついていくために、借金はなさらないでくださいね』

ママたちからは「無理してママ友づきあいするのは良くない」というアドバイスが次々と寄せられていました。投稿者のママさんの強いこだわりように「借金までするのでは……」と危惧するママまで。

『なんでそこのグループにしがみつきたいの？　オシャレなキレイママさんグループだから？　外見重視？　お金に余裕がある人は心も余裕があるのかも知れないし、良い人のグループなのかも知れないけど、無理してまで身の丈に合わない洋服買って合わせるとか滑稽だよ。さらけ出せばいいじゃん。私の友人、全然貧乏ではないけど仲良しママさんが金持ち過ぎてひくくらいって言ってた（笑）。白金のど真ん中にビル持ちで、屋上にプール付きの家。私の友達は社宅(公務員だけど)。普通に仲良しって言ってたよ』

さらにあるママからは相手がお金持ちかどうかにこだわりすぎて無理をすると、逆にママ友づきあいがしづらくなるかもしれない、というコメントがありました。

ママ友づきあいの主役は”子ども”！子どもを最優先に考えてあげて

筆者の息子のお友達にもひいおじいちゃんの代から地元の大地主というお友達がひとりいます。家族で不動産も会社もお持ちで、もはや嫉妬する気持ちすら起こらないくらいの格差です。でも息子もそのお友達も大人の事情など意に介さず、仲良く遊んでいます。

ここでもし筆者がお友達の家庭背景に嫉妬して、お友達のママやパパとのお付き合いを止めたり無理してブランドを買い込んで我が家の家計を圧迫させたりしたとして、果たして息子に良い影響が出るでしょうか？　おそらく出ないでしょう。

ママ友づきあいの主役は”子ども”です。なぜなら子どもが縁で始まった関係だからです。ママ友としてお付き合いしていく中でそれぞれ子ども抜きの友人としてお付き合いできる縁に恵まれることもあるでしょう。しかし子どもを置き去りにしてママばかりを気にするママ友づきあいは決して褒められたものではないと筆者は考えます。投稿者さんには今一度、ママ友づきあいについて”誰のためにママ友づきあいをするのか”を考えていただきたいと願っています。

文・しのむ　編集・しらたまよ　イラスト・Ponko