災害に備える大切さを意識しよう!「第2回全国統一防災模試」実施中
東日本大震災から8年を迎えた、2019年の3月11日。テレビなどのメディアでも3月11日の前後に多くの東日本大震災特集が組まれたこともあり、思いを新たにした人もいたのではないでしょうか? 「あの悲劇を風化させてはいけない」「いたましい出来事だったな」と抱いた感情はそれぞれだったかもしれませんが、もっとも大切であろうことは「あの災害から学び、備えること」。
とはいえ何から手をつけていいのかわからない人もいるのではないでしょうか? その手始めとして注目してほしいのが「全国統一防災模試」です。「ヤフー株式会社」が行っているもので、2019年がその第2回となっています。2019年3月31日(金)まで実施しているのでまだまだ参加することができます。
誰でも受験できる「防災模試」。宮城県の意識の高さがくっきりと
平成に発生した災害からの学びを次の世代に伝え、災害の備えへの重要性を啓発するために行われている「第2回全国統一防災模試」。乃木坂46の齋藤飛鳥さんが出演するテレビコマーシャルを目にした人もいるでしょう。なにか特別な申込み手続きや資格がいるわけではなく、「Yahoo!JAPAN」アプリや「Yahoo!JAPAN」スマートフォン向けウェブページ内で、誰でもかんたんに”受験”することができます。
実施期間は2019年3月1日(金)から2019年3月31日(日)までの1ヶ月間。開始後1週間となる2019年3月7日12時の時点で70万人以上もの人が参加したそうです。
解答データを元に、先日その中間速報が発表されました。気になる項目をいくつかみていきましょう。設問数は全部で25問。およそ15分程度で終了するテストです。
都道府県別の平均点、東日本大震災の被災地である宮城県は第2位
この模試に参加して全問解答を完了する=防災に対する意識が高い、ということでもありますよね。都道府県別にみた「全問解答完了率トップ10」は、以下のグラフのとおりです。さらに「平均点トップ10」も以下のとおり。
「全問解答完了率」の第1位は、東京都。参加した”人数”なのではなく”人口比”で出された結果なので、意外にも東京都には意識の高い人が多いことがわかります。また胆振東部地震の被災地である北海道が第2位。以下、関東エリアが多いという結果になっています。
「平均点」でみると第1位は大雨などの災害が多い香川県。3位は、東海地震への警戒から防災意識が高いことでも知られる静岡県。さらにどちらの項目も、東日本大震災の被災地である宮城県は高い結果になりました。
前回正答率が低かった問題は、今回もやはり低い
また、第1回で正答率が低かった問題は、今回もやはり低い傾向にあったそうです。ついつい忘れてしまいがちなことほど、「間違えた!」と思ったときに心に刻んでおきたいものですね。
家族で防災について話し合うきっかけにしよう
急いだぶんだけ、うっかりも?「いざ」というときは落ち着きたい
「模試」を受けた最後には、防災に必要な5つの能力(防御力・行動力・協働力・知識力・判断力)を分析して、自分の「防災タイプ」が表示されます。
その結果もっとも多かったのは、とにかくスピード重視の「防災ガンマン」タイプ。次点が逃げ足の速い「防災忍者」タイプだったそう。逆にもっとも少ないのは、正しい防災の知識を備えた「防災プリンセス」タイプだったそうです。
設問を監修した佐藤翔輔准教授(東北大学災害科学国際研究所)によれば
『これは参加された方の解答スピードが速いことが影響しています。少し問題を冷静に呼んで解答したり、何度か受験してもらうことによって「防災ゴッド」を目指してもらいたいと思います』
とのこと。さらに
『参加していただいたあと、ぜひ家族や友人とお話しながら内容を振り返っていただけたらと思います』
と、コメントしています。
2019年も「ヤフー」の、東日本大震災で発生した最大で16.7mという(*気象庁が発表した中で最大の津波は、岩手県大船渡市の16.7m)高さを想像できる巨大広告がテレビなどで話題になりましたよね。渋谷スクランブル交差点から見える「MAGNET by SHIBUYA109」に掲出され、多くの道行く若者にも「こんなに高いの?」「山手線がすっぽり飲み込まれてしまう」と衝撃を与えたようです。
ビルへの掲出はすでに終了しましたが、「全国統一防災模試」には2019年3月31日まで参加可能です。ぜひ子どもともいっしょに参加して、災害の備えについて話し合うきっかけにしてくださいね。
■期間:2019年3月1日(金)〜31日(日)
■提供場所:「Yahoo! JAPAN」アプリ(iOS版、Android版)または「Yahoo! JAPAN」スマートフ ォン向けウェブページ
■特設サイト:https://bosai.yahoo.co.jp /pr/201903/
文・鈴木麻子 編集・しのむ