子どもの発達障害。“受動型”にはどんな特徴がある?ママが語る3つの特徴
ある投稿者はママスタコミュニティに、わが子が発達障害“グレー”という診断結果が出たものの、「子どもは発達障害の中の“受動型”だと思う……受動型にはどんな特徴があるのか」と質問をしています。
そもそも発達障害には自閉症・アスペルガー症候群・その他の広汎性発達障害・学習障害・注意欠陥多動性障害などさまざまな種類があります。その中でも自閉症・アスペルガー症候群・その他の広汎性発達障害はみな自閉的な特性をもち、「自閉症スペクトラム」というまとまりでみる考え方もあります 。自閉症スペクトラムの対人関係についてのタイプは、孤立型・受動型・積極奇異型といった3つの種類にわけることができます。この中の1つである投稿者が質問した「受動型」とはどのような特徴を持つのでしょうか?
ママスタコミュニティに集まる、発達障害の受動型の特徴を持ったお子さんがいる方のコメントをご紹介します。
1.環境の変化に弱い
『うちの子は環境の変化に弱くてね。2年生になるときにクラス替えがあることや担任が変わることに今から泣いているの。幼稚園のときもそんな感じ。不安はつきないよね』
『うちも環境の変化に弱かった。新学期になると腹痛や頭痛が毎日続いていた。今は子どもも高学年になってそういう変化にも慣れたみたい。元々2クラスしかない小学校だからどのクラスでも顔見知りっていうのもあるかも』
受動型の特徴として、「環境の変化に弱い」とあげるママがいました。発達障害の子どもは、受動型だけに限らずはじめて体験することや、すでに決まっていたことが変更されることが苦手で、環境になれるのに時間がかかったりする子もいるようです。あらかじめ変化の内容を教えてあげると安心する子もいるそうですよ。
2.他人の悪意に鈍感
『勉強は時間をかけて、間違えても教えて間違えても教えてを繰り返し、コツを掴むとテストでも90~100点取れたりする。ただ学校で先生の話を1、2回聞くだけじゃ理解できないことが多々あり、家でもサポートをしないと50点とかになってしまう。字も綺麗にゆっくり書くとすごく綺麗に書けるけどいつもは汚い。急がないといけない朝の時間に急げない。あと嫌味を嫌味だと捉えることができなかったり、悪口を悪口だと捉えられない。何事も自分より他人優先』
『うちの子も、ちょっとコツを掴めば勉強なんかも平均やそれ以上できる。でもそれまでが苦労する受動型でおとなしいし真面目な頑張り屋さん。周りのヤンチャな子に意地悪されても悲しい顔するかため息をつくだけ意地悪と気がつかないこともある。どんな大人になるのかな』
受動型の特徴として「意地悪や悪口をそのまま捉えることができない」ことをあげる人もいました。悪口や嫌味を捉えることができないと、悪意のある人間を見逃してしまうこともあるので、保護者として心配な面でもあるようです。
3.真面目で優しい
『積極奇異型と違い受動型って大人しいから困ることって実際には余りなくて、理解力が劣っていても、努力で何とかカバーできたり、体のバランス感覚が悪くて体育ができなくても、誰かに迷惑をかけたり日常生活に支障が出る訳じゃないから、結局、そういう部分が少し苦手って感じに映るくらい。だからって健常な子レベルの精神年齢や理解力はないんだよね。健常な子の勉強が苦手、運動が苦手とはまた違って、いろいろな部分のバランスが悪い。ただ、悪知恵が働かないぶん、性格は真面目だし優しい』
『この世の中に身内しかいないなら、なにも気にならないし、素直で優しくて親から見たら本当に可愛いわが子なのに、やっぱり集団生活をしている以上は周りと足並みを揃えなくてはいけないし、診断されないグレーならではの悩みがあります』
従順で言われたことに従う特徴を持っている受動型は、「優しい、真面目」といった印象を周囲に与えます。ママから見ればその優しさは天使のように思うかもしれませんね。たとえ同じ発達障害であっても、そのなかにもいろいろな種類があり、そこに個人の個性が加わるので、今回いただいたコメントは必ずしも当てはまるとは限りませんが、子どもを理解していくために少しでも役立つとよいですね。
文・物江窓香 編集・横内みか
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