母乳育児でも男性にできることがある!一段とラクになった夫のサポート体験談
乳児期の子どもを育てるママにとって、母乳でもミルクでも混合でも赤ちゃんへの授乳は大仕事。ちゃんと飲めているのか、体重が増えているのか、母乳からミルクに切り替えたいけど……など、様々な悩みが常に付きまといます。特に母乳育児では赤ちゃんと1対1で対峙することに加えて自分の体のケアも必要になり、1人で悩み苦しんでしまうこともあります。そんな時こそ夫の助けが必要。
今回は完母で男の子を育てる筆者が「母乳育児も夫婦の共同作業なんだ」と実感したことと、ミルクや混合でも参考にしてほしい夫婦のコミュニケーションについてお話します。
ママ授乳→夫げっぷの交代だけでラクになった
出産を経て退院後、赤ちゃんを迎えて家族3人での生活がスタート。当時の筆者は産後の頻回授乳で常に赤ちゃんにおっぱいをあげていたため、気付けば筆者だけが赤ちゃんを抱っこしている状態になっていました。ミルクと違って母乳は母親の替えがきかないので当然と言えば当然ですが、「育児をサポートしたい!」「赤ちゃんともっと触れ合いたい」と意気込んでいた夫は少し寂し気に。手持無沙汰でモヤモヤしていたそうです。
そんな中、赤ちゃんがうまくげっぷが出なかったために吐いてしまうことが何度か続きました。それを見た夫は授乳が終わった後に赤ちゃんを筆者からバトンタッチ。すると大きなげっぷが! 夫は人知れず、げっぷの上手な出させ方を勉強していたようでした。
そこから夫が家にいる時は、筆者の授乳が終わると夫に赤ちゃんを抱っこしてもらい、げっぷを出してしばらく抱っこをしてもらうという流れが確立。慣れない授乳だけでも毎回ヘトヘトになっていた筆者は、それだけでもものすごくラクになりました。夫自身にも「育児に参加している」という実感が湧き、夫婦間で良い相乗効果になりました。
買い物や調べもの、グッズの手入れは男性でもできる授乳サポート
おっぱいが詰まり乳腺炎の症状が出て39度の高熱が出てしまった時には、会社帰りに夫に漢方や食事で不足していた根菜類を買ってきてもらいました。乳頭保護器やクリームが必要になった際には、熱のせいでフラフラになり、スマホを見るのも辛かった筆者に代わって片っ端から調べてくれたことも。母乳育児にはついて回るおっぱいトラブルも自分だけで解決するのは大変だけれども、こうした夫のサポートがあれば乗り越えられることがあると実感しました。
夫の手助けが必要なのは、母乳育児のママだけではありません。ミルクの場合はお湯を沸かしたり哺乳瓶を消毒したり、はたまた授乳に時間が取られてなかなかできない掃除や洗濯などの家事をやってくれるだけでもストレスなくスムーズに授乳ができるしょう。
夫に愚痴を聞いてもらうのもママの産後メンタルに効く
授乳に関する愚痴を聞いてもらうのも大事な夫のサポートだと筆者は思います。家で赤ちゃんと二人きりの産後のママにとって、話し相手は夫だけという状況になることが往々にしてあります。
そんな時に「おっぱいがヒリヒリして痛い~」「赤ちゃんのミルク量が足りているのか心配」と言ったことに対して「大変だよね。軌道に乗るまで一緒に頑張ろう!」「しっかり体重が増えているから大丈夫でしょ」と返してくれるだけでもママは心が救われます。不安や愚痴を吐露できるだけでも、授乳で大変なママの産後メンタルは緩和されるはずです。
コレは拗ねるかも?夫に助けを求める時に注意したい発言
一方で、夫に助けを求める時に気を付けたいこともあります。それは、「何もわかっていないくせに口出ししないで」「余計なことしないで」と助けようとしてくれる夫のやる気を削ぐような発言をしてしまうこと。
筆者も産後すぐの頃、おっぱいを飲み始めたばかりなのに赤ちゃんがいきなりぎゃん泣きしてしまった時、そばにいた夫から「お腹いっぱいなんじゃない?」と言われ、「まだ飲み始めたばかりだよ。毎日一緒にいる私が一番わかっているんだから黙ってて!」と怒ってしまったことがあります。夫は夫で「何か手助けしたい」という気持ちで声をかけてくれたのですが、筆者のその「赤ちゃんのお世話は自分1人がする」と言わんばかりの言葉に夫も「当時は、男は何もサポートしない方が良いんだと感じていた」と後から聞きました。
ミルクの場合では、自分と違う飲ませ方をしている夫にイライラしてしまうママもいるでしょう。「そのやり方違う」「なんでできないの?」と夫のやり方を真っ向から否定してしまうと一気に「じゃあ、もうやらない」と拗ねられてしまう可能性があります。「もっとこうしてくれたら助かる」といった言い方にするだけでも夫のやる気をアップさせられるのではないでしょうか。
慣れない育児に戸惑うのは夫婦とも同じ。授乳はママだけの仕事だと思われがちですが、夫婦の共同作業によって一段とラクになり、辛い育児も乗り越えられることがあります。授乳に孤独を感じているママは参考にしてみてください。
文・AKI 編集・しらたまよ