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りゅうちぇる:第4回「自分の居場所は探して、作るもの。子どもには自分らしく生きる姿を見せたい」

「イクメン オブ ザ イヤー 2018 芸能部門」を受賞した、タレントのりゅうちぇるさん。2016年末にモデル・ぺこさんと結婚し、2018年7月に第1子となるリンクくんが誕生したばかりです。スペシャルインタビュー最終回は、どんなときも自分らしく生きているりゅうちぇるさんの強さの秘密や、リンクくんの成長に望むことを伺っていきます。最後には、子育て中のパパとママへ向けたメッセージも!

自分を偽ることで“孤独”を感じた

――「自分」をしっかり持って持ち突き進むりゅうちぇるさんの強さです。いつ頃から、自分らしく生きるということを意識されてきたのですか

りゅうちぇる

ずっと自分らしく生きてきたわけではなくて、過去に自分を偽っていた時期もあるんです。偽ることによってできたのは、偽りの友だち、偽りの仲間でした。当然、その仲間たちとは意見が合わないし、僕が大好きな友人や先生のことを悪く言うし、それに合わせなくちゃいけないのがすごくイヤだなと感じました。孤独になりたくなくて偽りの友だちを作ったはずなのに、偽ったことで結局“孤独”を感じたんです。そして何より、自分を偽っていることに疲れちゃったんです。
それまでずっと、「自分の居場所がない」と思っていたんだけど、「自分の居場所は探して、作るものなんだ」と気づきました。

家族の「受け入れる愛情」が強さに変わる

――その強さはどのように身についたものなのでしょうか?

僕が子どものころ、家族でさえも、僕のことを「こんな男の子、どこにもいないよ」って言っていた時期があります。でも親から、「こんな男の子いないよ」って言われても、僕は親のことを嫌いになったことは一度もないんです。認めてくれない寂しさはあったけど、僕のことを心配して言ってくれているのは伝わっていたし、それ以上に愛情をたくさん感じていたからなんです。
愛情さえあれば、人は心に余裕を持って自分の居場所を感じることができると思うんです。だから家族の「受け入れるという愛情」は、子どもにとって、とても大きいと思います。愛情が強さになっていると思うから、僕もリンクにたくさん愛情を与えたいです。

――“自分らしく生きる”ということは、りゅうちぇるさんにとってどういうことなのでしょうか。

ぺこりん(妻・ぺこさん)と出会い、今のお仕事とも出会えて、自分の人生がどんどん切り開かれていく中で、自分らしく居続けることの大切さを知りました。自分らしく生きていると、さまざまなことを言ってくる人がいます。「もうやだ……」と落ち込んだことは何度もあるし、今だってそう思うときはあるんです。自分を隠すことよりも表現することを大切にしてるからこそ、敵を作ってしまうこともあるし、イヤなことを言われて傷つくときもあります。
でもそこで自分を偽ってしまったら、僕を支持してくれるファンの皆さんを裏切ることになる。だから、僕は自分らしく生きることは変えません。

――パパになったことで「自分らしく生きる」気持ちは、さらに強くなりましたか?

僕のまわりには、「自分らしく生きていて幸せな人」という、僕にとって憧れや参考になる人がいなかったんです。僕はリンクにとって「自分らしく生きている」姿を見せられる人でありたいなと思っています。
例えば、リンクが中学生くらいになって、自分のことがコンプレックスだと感じるときがくるかもしれない。そのとき僕がリンクに見せたいのは、「パパ、自分に嘘ついてるじゃん」って言われるような生き方ではなく、自分に素直に、自分らしく生きている姿なんです。

子どもには“自分らしく”生きてほしい

――リンクくんには、どんなふうに育ってもらいたいですか?

とにかく自分らしく、僕とぺこりんの愛をたくさん感じて、優しい男の子になってほしいです。愛に満ちていたら、人に愛をシェアできる子になると思うし、思いやりのある人に育ってくれると思う。
あとは自分を曲げない子、自分を持った子でいてくれればと思います。今は僕たちの好きな服を着せているけど、「これが着たい!」と言える子になってほしい(笑)。

――将来大きくなったリンクくんと、やってみたい夢はありますか?

早く海外に連れていってあげたいとか、いろんな世界を見せてあげたいなという気持ちははありますね。リンクが大きくなって何に興味を持つかが、逆に楽しみです。あとリンクが成人するとき僕は42歳くらいなので、一緒にお酒を飲みたいなと思います。

ママとパパへのメッセージ

――最後に、子育てを頑張るママたちへのメッセージをお願いします。

ママの皆さん、本当にいつもお疲れさまです。
100通りある意見の中で、何を参考にするべきか悩んだり、失敗したりすることもあると思うんですが、一番合っていると思えるスタイルを選んでください。ママが幸せじゃないと、子どもも幸せじゃないから、まずは自分を甘やかせてあげられる余裕を持てるように、無理せず頑張ってほしいなと思います。

――パパたちにもメッセージをお願いします。

ママの幸せは子どもにも伝わるし、その逆でママのストレスも子どもに伝わります。
そんなママを癒してあげたり、守ってあげたり、優しくしてあげたり、幸せにしてあげられるのはパパです。子育てで、実はパパが果たしている役割ってすごく大きいと思うんです。
パパはママをちゃんと労わってあげて、ママのことをずっといつまでも大切にしてほしいなと思います。

どんなときでも親からの愛情を感じていたことが「自分らしく生きること」のパワーになったと話してくれたりゅうちぇるさん。その経験があるからこそ、りゅうちぇるさんは、奥さんにも子どもにも愛情を注げる人になったのかもしれません。
最後に、「女の子も欲しいですか?」という質問をしました。

「ずっと女の子が欲しいと思ってたんですけど、男の子ができたら男の子の可愛さを知って変わってしまった。今はリンクがかわいすぎて、2人目とか考えられないかも~」

りゅうちぇる

リンクくん、ぺこさんのことを語るとき、りゅうちぇるさんが幸せそうに話す表情がとても印象的なインタビューでした。

りゅうちぇるさん、「イクメン オブ ザ イヤー 2018」の受賞、おめでとうございます!

取材、文・上原かほり

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