11人に1人が乳がんにかかる!?10月第3日曜日に乳がん検査を受けられる「J.M.S(ジャパン・マンモグラフィー・サンデー)」
乳がんを他人事だと思っていませんか?
「触ってみてもしこりがあるわけでもないし、身内に乳がんになった人もいない私がなるはずがないよね。平日は家事や仕事、育児で忙しいし、時間が取れないから乳がん検査は受けなくていいか……」なんて思っていませんか?
でも、乳がんにかかる女性の割合(累積罹患リスク)は11人に1人。女性にとってごく身近に起こる病気だと言えます。
日曜日に乳がん検査が受けられる日「ジャパン・マンモグラフィー・サンデー」
乳がん検査の啓発活動を行っている認定NPO法人J.POSHが全国の医療機関と協力し、毎年10月第3日曜日を「ジャパン・マンモグラフィー・サンデー(J.M.S)」とし、日曜日に乳がん検診マンモグラフィー検査を受診できる環境づくりに取り組んでいます。
2018年のジャパン・マンモグラフィー・サンデーは10月21日。2018年9月11日現在では賛同医療機関は全国で403施設に広がっています。
ジャパン・マンモグラフィー・サンデーは子育て・介護・仕事・家事などで忙しく平日に病院に行けない方のために年1回日曜日に乳がん検査を受けられる日です。「乳がんなんてなるわけない」という油断は大敵。日曜日に時間をとって受診してみましょう。
乳がんのこと、もう少し考えませんか?
最近では、著名人が乳がんを公表したり、乳がんで亡くなったりといった報道を目にするようになりました。日本の女性が罹患する悪性疾患(がん)のうち、罹患率第1位が乳がんです。日本では罹患率・死亡率とも増加しています。欧米諸国でも罹患率は増えていますが、死亡率は徐々に減っています。原因は乳がん検診の受診率にあると言われています。欧米諸国では対象年齢の約70%がマンモグラフィー(乳がん専門のレントゲン機器)などの乳がん検診を定期的に受診しているのだそうです。
乳がんは30代後半から急増する
乳がんの発生は30代後半で急増し、40歳代後半と60歳代前半にピークを迎えます。ですが、それ以外の年代でも乳がんになる可能性はあります。
つまり、だれにでも乳がんにかかる可能性はあるのです。特に40歳以降では定期的な検診が必要です。
乳がんは早期発見・早期治療でほとんどが「治るがん」
リンパ節への転移がないと思われる2cm以下のがんでは10年生存率は9割近くあります。乳がんは1cmくらいの大きさになるまでには約5年、2cmになるには約8年かかると言われています。
早期発見し、治療をすれば「乳がんで死ななくてもすむ」確率が高くなるのです。また、小さいがんであれば治療の選択肢も広がりますし、治療期間も少なくてすみます。
早期発見のために乳がん検査を!
怖いことは乳がんが「見つかること」ではなく、乳がんについて「知らないこと」です。乳がんは早期発見・早期治療をすれば「ほとんどが治るがん」です。ご自分だけではなく、ご家族や友人など周りの人につらい思いをさせないためにもこの機会に乳がん検査を受けましょう!
文・kuro81 編集・山内ウェンディ