想像と違った?感動というよりただリアルなママ達の出産エピソード
みなさんの出産シーンは、出産前に思い描いていたイメージ通りでしたか? 出産を控えたプレママ達にとって、初めての出産は、痛みはどのくらいか、どのような経過をたどるのか、全て未知の世界です。そこで、テレビや書籍、周囲の人達の情報から、想像を膨らませますよね。しかし実際は、想像と現実のギャップに驚いたママもいるようです。ママスタコミュニティにも、経腟分娩で出産したママ達から、想像外だったという出産エピソードが多く寄せられました。
陣痛の痛みは想像を遙かに超えてくること
陣痛が想像以上に壮絶で、今まで出したことのない声や力が出たというママもいます。
『持っていたハンドタオル引きちぎった。今どんなに頑張ってもそんなことできない』
『火事場の馬鹿力の如く、22年前、ものすごい力でいきみ、分娩台のつかまるところを壊しました』
筆者も陣痛中、ベッドサイドにいた夫の腕を掴んでいたようで、産後、夫に「腕をへし折られるかと思った」と言われました。
『「いてぇー!! クッソォー!! うおぉおおお!!」って感じで、腹の底からの低音ボイスの汚い言葉が出るわ出るわ。自分で自分にびっくりした』
『うーん! なんて可愛いいきみでは無く、地鳴りのようなドスの効いたうなり声だった』
陣痛=お腹が痛くなる、と思っていたママは、実際の痛みをリアルに例えています。他に、陣痛より赤ちゃんが出る瞬間が一番痛かったというママもいます。
『生理痛みたいな腰の痛みからだんだんハンマーで腰ぶっ叩かれているみたいな痛みだった』
『メリメリなってめっちゃ痛い! と思った。直火で熱したボウリングの球を出しているような痛みだった』
産婦人科医はいざ生む直前にしか現れないこと
出産シーンのドラマなどでは、よく産婦人科医と助産師が一緒になって陣痛中から出産まで励ましてくれているイメージがありませんか。しかし、実際は違ったようです。
『深夜にお産始まったのもあるだろうけど、助産師さんがたまーに確認に来るくらいでほぼ放置だった。先生は本当に産まれる直前の最後の最後に来た感じ、時間をはかってないからわからないけど、お産自体よりもそのあと裂けたとこ縫っている時間の方が長かった気がする』
筆者も、他の人と分娩が重なったこともあり、ほとんど放置されていた記憶があります。そして、子宮口全開になり、いざ息んでいいとなったときに、どこからともなく産婦人科医が登場したことに、これまた驚きました。
出産に便意はつきものだったこと
今回ママスタコミュニティ寄せられた声に、便意にまつわるエピソードも多くありました。
『鉄剤飲んでいて数日便秘だったから、陣痛始まってもLDRのトイレにこもっていたら子宮口全開になって、すぐ分娩室に運ばれた。便意と思っていたのは赤ちゃんだった』
『生々しいのはなんとなくわかっていたけど、あんなにうんこ出そうとは思わなかった。一人目のときなんてうんこ出さないかそればっかり考えていたら産まれた』
『溜まったうんこを出した感覚に陥った。息子よ、ごめんなさい』
出産のときだけでなく、産後にもトイレ問題はつきまといます。股が裂けたり、会陰切開して縫合したりしていると、産後便を出すために踏ん張るのが怖くなりますよね。他に、思わず笑ってしまったコメントもありました。
『まさか産後尿の出し方を忘れるとは思わなかった』
筆者も1人目を出産した際、同じように一瞬悩んだことを思い出しました。
出産直後は感動というより痛みから解放された安堵感が勝ること
テレビでよく見聞きする「生まれてきた瞬間に感動で涙が止まりませんでした」というコメントに、まさにその通り! とは言えない現実があるようです。
『生まれたら感動で泣くかと思っていたのに、苦しみから解放された喜びの方が勝ってニコニコだったこと』
『産まれてきてくれてありがとう!! みたいな感情が全くなくて、ただただ痛みから解放されたという喜びでいっぱいだった』
病室に戻り、体力を回復してようやく赤ちゃんと対面した際に、じわじわと感動や新しい命が誕生した喜びがくるのでしょうね。
生まれたての赤ちゃんの姿と疲れ果てた自分の姿に驚くこと
生まれてすぐの赤ちゃんを見る機会って、なかなかないですよね。テレビなどで見る赤ちゃんは生まれたてではなく、数日、もしくは数ヶ月経っていることがほとんどではないでしょうか。
『出てきた赤ちゃんが紫でイメージと違うと思った。赤いと思い込んでいたから』
『産まれた直後、頭が長くて手足もガリガリで、ドラマとかで見る産まれたての赤ちゃんとあまりにも違いすぎた』
『2,400gで産まれて赤黒いし手足が棒みたいで、初対面だし我が子なのに何か人間に見えなかった。怖かった』
また、産後すぐの記念撮影で、写真に写っている自分の姿に驚愕した、ってことはありませんか?
『産後すぐ写真撮影があって、赤ちゃんを胸に乗せられて撮影した。そこにいたのは髪ボサボサ、クマ、しみ、たるみ、やつれきった見たことないおばさん。もっと感動の一枚になる予定だった』
『産前は産まれたらみんなで赤ちゃん囲んで記念撮影して、それを部屋に飾ると思っていた。そんな写真撮る元気もないけど、病院側が赤ちゃんと2人の写真撮ってくれて、後から見たら疲れ切ってヨレヨレだし、人に見せられる顔じゃないし、封印している』
実は筆者も写真を封印している一人です……。そして、まさにその通り! と同感した産後の意見がこちら。
『産んだらすぐお腹ペタンコになると思っていた!』
妊娠中に大きくなったお腹は、産後へこむと思っていたのですが、大間違いでした。退院後も妊娠中のボトムスを履くことになるとは思いませんでした……。
産後にも痛い思いをすることが待ち受けていたこと
壮絶な出産は覚悟していても、産後のことまではなかなか想像していないこともありますよね。やっと痛みから解放されたと思いきや、まだまだ続きます。
『オマタを縫うのに40分も掛かると思わなかった。麻酔なんてとっくに切れて、痛くて自然と上に逃げていたらしく、助産師にものすごく怒られた。会陰切開は必死だったから気付かなかったけど、縫うのが痛すぎた』
『赤ちゃん産んだ後、胎盤出すのを知らなくて、お腹グイグイ押されながら掻き出されて、まだ終わらないのかーーーって思った』
『産まれた後がしんどかった。両足のむくみが激痛だったし、胸がガッチガチに張って激痛だったし、搾乳が激痛だった』
『3人目の後陣痛の痛さ! もう1人出てくるかと思うくらい痛かった』
出産には100人100通りのドラマがある
一方で、覚悟していたら陣痛もさほど痛くもなく、あっという間にあっけなく出産したとの声もありました。
『陣痛からしてめっちゃ痛いだろうなーって思っていたから、「あれ? これ陣痛かな? でもそこまで痛くないし……」を繰り返して一夜を越した。翌日、たまたま検診の日で行ったら「頭が見えている!」って騒がれてそのまま入院。あっさり出産。なんか達成感がまったくなかった』
『いよいよだと長丁場を覚悟して挑んで、入院してすぐ売店でサンドイッチ買って食べていたら、もうお産が始まってしまって、入院から2時間で産んでしまったこと。アッサリすぎた。2人目も全く同じ経路を辿った』
みなさんの出産はどのようなものでしたか。経膣分娩のママ、無痛分娩のママ、陣痛を経て緊急帝王切開手術を受けたママ、予定帝王切開手術を受けたママ、想像と違ったと思うことはあっても、母子ともに健康であることが一番ですね。
文・ゆかりんご 編集・横内みか イラスト・善哉あん
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