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9月9日は救急の日。子どもの気道確保・人工呼吸の正しい方法はわかる?【朝ごふんコラム】

※2018年8月時点の情報です。

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9月9日の救急の日を前に「子どもの気道確保・人工呼吸」について、改めて確認してみましょう。もしも、子どもの意識がなく呼吸が止まっていたら、すぐに正しい対処ができますか? 国立研究開発法人 産業技術総合研究所の大野美喜子さんに伺いました。

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子どもの命を左右する応急処置をクイズ形式で実施。何問正解できる?

消費者庁の平成29年度「子どもの事故防止調査」調査結果報告書で、以下のクイズが行われました。ママからしたら、「子どもが息をしていない」状況は想像すらしたくないことの1つかもしれませんが、いざというときのためにも、応急処置に関する以下の1~4のクイズに答えてみてください。

1、乳児の意識がなく呼吸が停止している場合、直ちにすべきことは何でしょうか。

A. 胸骨圧迫(心臓マッサージ)
B. 人工呼吸
C. AED
D. わからない

2、乳児の気道確保・人工呼吸の方法として正しいのは以下のどれでしょうか。

A. 口と鼻を覆い息を吹き込む
B. 鼻をつまみ口に息を吹き込む
C. 乳児には行わないほうがいい
D. わからない

3、0歳のお子さんが異物を飲み込み、のどにつまったときの除去方法で適切なのは以下のどれでしょうか。

A. 背部叩打法(はいぶこうだほう)
B. 背部叩打法変法
C. 腹部突き上げ法
D. わからない

4、たばこ、ボタン電池を誤飲した場合の対処法は以下のどれでしょうか。

A. 水や牛乳を飲ませ、吐かせてから至急病院へ行く
B. 水や牛乳を飲ませ、吐かせないで至急病院へ行く
C. 何も飲ませず、吐かせないで至急病院へ行く
D. わからない

いざというときの知識が子どもを守る!クイズの回答&正解率は? 

正しい答えはわかりましたか?

正解は……
1「A. 胸骨圧迫(心臓マッサージ)」
2「A. 口と鼻を覆い息を吹き込む」
3「A. 背部叩打法(はいぶこうだほう)」
4「C. 何も飲ませず、吐かせないで至急病院へ行く」
です。

ママたちの正解率は、3の「のどに詰まったときに」の正解率が約7割、4の「たばこ、ボタン電池の誤飲」が約5割、1の「呼吸停止」と2の「人工呼吸」は、ともに正解率は3割程度でした。

1分間に100回程度、胸の厚みの1/3を目安として強く、速く、絶え間なく圧迫

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1の「呼吸停止」の際には胸骨の圧迫を行いますが、ママたちからしたらかなり勇気がいることかもしれません。というのも、子どもが小さすぎて「どれくらい力を入れたらいいかわからない」と不安に思うのではないでしょうか。

胸骨の圧迫を行う際は、大人と同じ圧迫の位置(胸の真ん中。乳児の場合は左右の乳頭を結ぶ線の少し足側)や圧迫のテンポ(1分間に少なくとも100回の速いテンポ)で行います。圧迫の強さ(深さ)は、子どもでは体格が違うので胸の厚みの1/3を目安として、十分に沈み込む程度に、強く、速く、絶え間なく、救急隊員に引き継ぐまで圧迫し続けます。乳児の場合は2本指(中指・薬指)で押します。「骨が折れたらどうしよう」と思うかもしれませんが、こわごわやっていたら十分な効果が得られません。

同じ理由で、背部叩打法を行うときも、強くたたいてください。軽くトントントンと叩いていたら、いつまでたっても状況は改善しません。

参考:福岡市消防局「小児、乳児の心肺蘇生法」

いざというとき、あわてないために応急処置訓練を受講

子どもの命を守るためにも、消防署などで行われている安全講習を受講しておくことをおすすめします。講習会では、心肺蘇生やAEDの使い方、けがの手当など、応急手当を習得することができます。またコースによっては受講証が発行されることもあります。

一度でも受けておくことで、冷静な判断ができ、それによって子どもの命を救うことにもつながります。ママだけではなく、パパやおじいちゃん、おばあちゃんも一緒に受講するとより安心です。

9月9日は救急の日。家族みんなでクイズに挑戦し、それをキッカケに子どもの救命救急について話し合ってみてください。

参考:東京消防庁

毎朝みんなでゴハンを食べながら、たった5分でも家族のコミュニケーションをとってほしい」という想いからはじまった『朝ごふん』プロジェクト。
このコラムは、忙しい朝でも親子で話せる子どもの安心・安全情報について紹介しています。
生活に役立つ記事は『朝ごふん』ページで読むことができます。ぜひご覧くださいね。

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