『映画 おかあさんといっしょ はじめての大冒険』ゲスト声優の横山だいすけさんが映画館デビューを応援!そして、うたのお兄さん時代の秘話とは?
子どもたちが毎日のようにテレビで見ている人気番組「おかあさんといっしょ」。ママにとっても親しみ深いこの番組が今年、1959年の放送開始から初めて映画化することになりました。映画ではお兄さん・お姉さんがテレビの枠を越えてさまざまなことにチャレンジ! “ゲストのお兄さん”として満島真之介さんも登場し、みんなで一緒に「ブンバ・ボーン!」が踊れますよ。 そして、人形劇「ガラピコぷ~」はアニメになって、チョロミー・ムームー・ガラピコが宇宙で大冒険! 新キャラクターも登場します。
ママスタセレクトでは、第11代目のうたのお兄さんとして活躍し、今回の映画でアニメになった「ガラピコぷ~」のゲスト声優を務める横山だいすけさんに、映画についてのお話を伺うことができました。声優を務める練習をあのキャラクターと一緒にしたお話や、子どもの頃初めて映画館で見た作品についても教えてくれましたよ。
僕にとっての”ふるさと”に戻ってこれたのは感慨深いものがある
――「おかあさんといっしょ」の第11代目うたのお兄さんとして活躍されていた横山さんですが、長年出演されてきた番組が今回初めて映画化すると聞いてどう思われましたか?
ただただ嬉しかったですね。「おかあさんといっしょ」という番組は今年60年目なんですけど、60年の中で初めてというのが本当に嬉しくて。子どもたちが毎日のように見てくれている「おかあさんといっしょ」がテレビではない違う場所で、子どもたちをはじめ家族の皆さんに楽しんでもらえる場所が増えたということが何よりも嬉しかったです。
――映画化するにあたって、「おかあさんといっしょ」に、また関われることを知ったときはどう思われましたか?
卒業してからまた番組に関われることは僕にとっても幸せなことですし、僕は9年間という時間をうたのお兄さんとして過ごさせてもらったので、僕にとってここがふるさとだなと感じます。映画のゲスト声優として帰ってきて今のメンバーとまた一緒に子どもたちと関われるのは感慨深いものがありますし、何よりもウキウキしました。
初めてのロボット役に苦戦。練習としてあのロボットと一緒にしゃべってみたけれど……
――今回はロボットのゴムリ役ですが、声優をやる上でロボットの声をするのは難しかったのでしょうか?
始めは無機質なロボットでいけばいいのか、感情のあるロボットなのかバランスがわからなくて。僕の身近なロボットと言ったらガラピコなので、ガラピコの喋り方を改めて見て考えちゃいました。ガラピコと一緒にしゃべったりもしましたが、言葉と一緒に顔も変顔になっちゃったりして(笑)
ロボットという役は想像もつかなかったので、プロデューサーや現場のスタッフの皆さんと話し合いながら作り上げていけたらいいなと思って、実際に現場で話し合いながら、いろんなパターンを録っては聞いてという作業をやらせていただきました。どんなロボットになるかはお楽しみです! 新しい僕が見れるかも。
――今回は映画の中で星の大切なグミグミの実を盗み、ツムリ星を危機にさらしてしまうゴムリ役を演じられていますが、横山さんが最近「やってしまった……」と後悔することはありますか?
つい最近ですが、『だいすけお兄さんの世界迷作劇場2018-19」というミュージカルをやっていましてその中でコケ芸があるんですけど、そのコケ芸をやったら手をひどく打ちまして青あざとかできちゃって……僕のコケ芸の師匠は内村光良さんなんですけど、内村さんのコケ芸が素晴らしすぎて、どうやったらあんなに華麗に転べるんだろうっていつも真似してやるんですけどなかなかうまくいかなくて、手を思いっきり打ってしまったのはものすごく後悔しています。
子どもの頃、初めて映画館で見た映画は『リトル・ニモ』
――横山さんが初めて映画館で見た映画はなんだったのでしょうか?
6、7歳のときなのかな、今でもよく覚えている『リトル・ニモ』という映画です。アニメなんですが少年がベッドに乗って空を飛び、夢の世界を冒険するみたいな物語なんです。ベッドに乗っていろんなところに飛んでいくところがすごく印象に残っていて、現実の世界にはそういうことはないので、いろんな世界に連れて行ってくれるというのは映画の最大の魅力なんじゃないかなって思います。
子どもたちに歌の世界観を伝えることが大切だったうたのお兄さん時代
――今回の映画のアニメ「ガラピコぷ~」の中では関根麻里さん演じるイオと一緒に歌うシーンがあるそうですね。歌いながら演じるシーンは実際には大変そうです。うたのお兄さん時代、ミュージッククリップ収録の際はどれぐらい練習していたのですか?
いっぱい練習しました。難しいミュージッククリップもたくさんありましたし、簡単とか難しいということよりも、どうしたらこの世界観を子どもたちに届けられるかなというのを考えていました。例えば「パンパパ・パン」という歌があったんですけどそれは最初からずっと一つのカメラで流して撮って、一回間違えたらやり直しで、ダンスをかっちり踊るときはみんなのタイミングが合わないとパンの世界の楽しさが子どもたちに伝わらないのですごく練習しました。あと「まほうのとびら」という曲がありまして、それはCGで撮ったのでスタジオは全部緑の中。動きのあるものではなくて、ただ座っているだけ、ただ歩くだけ、それだけで見ている子どもたちを曲の世界に連れて行ってあげるにはどうしたらいいんだろうと、同じキャストやスタッフの皆さんと話し合いながら作りましたね。練習することはもちろん大事なんですけど、練習は自分でやればいいものなので、その場にいるみんながどういう景色を、どういう歌を子どもたちに届けたいのかを話し合っていくことが大事なんじゃないかなってそのとき思いました。今回の映画でもお兄さん、お姉さんが出てくるパートには、おなじみの歌も出てくるんですけど、映画でしか見られない世界観を子どもたちにはたくさん楽しんでもらいたいなって思います。
――今回初めて映画にお子さんを連れて行こうと思っているママに一言お願いします。
『映画 おかあさんといっしょ はじめての大冒険』は、初めての映画にぜひお勧めしたいなって思います。子どもたちが安心して楽しめるような工夫もたくさんしてます。赤ちゃんは急に暗くなると泣き出す子も多いですけど、映画館が真っ暗にならないので心配ないと思います。仮に泣いちゃっても周りの皆さんも同じなので理解してくれるでしょうし、そんな空間だからこそみんなで楽しめるんじゃないのかなと思います。
また、テレビやコンサートのように、声を出して歌ったり応援したりするシーンもあるので、来てくれたみんなに、ぜひ大きな声で一緒に楽しんでもらえたらいいなと思います。いつもと違う場所に来たとしても、画面から流れてくるのはみんながいつも見ているお兄さんお姉さんや「ガラピコぷ~」のみんななので、安心して一緒に楽しんでもらいたいですね。
あと、記念撮影タイムもあるんですけど、コンサートとかではやってないと思うので、初めての映画なので新しいチャレンジをという心意気なんじゃないかな。これはもし次に映画があったとしても、もうないかもしれませんよ(笑)。映画に来るのが初めての子がいたら、映画館デビューの記念に、記念撮影タイムも楽しんでもらえたら嬉しいなと思います。
――ご自身も映画館で映画を見ることが大好きだという横山さん。今後は映画なども含めて、ファンの方が「こんなのやるんだ!」という驚きのある役にも挑戦してみたいそうですよ。新しい横山さんの意外な役にも期待が膨らみますね。
『映画 おかあさんといっしょ はじめての大冒険』は2018年9月7日(金)公開です。
取材、文・山内ウェンディ 編集・横内みか
出演 : 花田ゆういちろう 小野あつこ 小林よしひさ 上原りさ チョロミー ムームー ガラピコ スキッパー 他 声の出演 : 吉田仁美 冨田泰代 川島得愛 ・ 西川貴教
製作:『映画 おかあさんといっしょ はじめての大冒険』製作委員会(日活/ライブ・ビューイング・ジャパン/イオンエンターテイメント/NHKエデュケーショナル)
配給:日活/ライブ・ビューイング・ジャパン 制作:NHKエデュケーショナル/ダイナモピクチャーズ 2018年/カラー/16:9/5.1ch/DCP ©2018「映画 おかあさんといっしょ はじめての大冒険」製作委員会