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不器用すぎる新米パパが息子と男旅できるようになるまで


変化に弱い夫は初めての育児にも四苦八苦。あまり文句は言いませんでしたが、私が全然夫のことを気にかけなくなったので少々不満だったようです。
きっと育児に協力したい気持ちはあるのに不器用すぎて何をしたらいいのかわからず、私から指示しても毎回苦戦してうまくいかず。私が夫に息子を預けてお出かけした時は、息子は搾乳しておいた母乳を哺乳瓶から飲まず、「ママは必殺技(おっぱい)があってずるい」と夫から皮肉られたものです。そう言われて私がストレス発散のお出かけができなくなりました。
そしてあるとき、夫が自分の不注意で息子に怪我をさせてしまったことが決定打となり、徐々に育児から遠ざかっていくようになります。


当時夫は、休日夜中にゲームやスマホに没頭し、翌日昼まで寝るという生活でストレスを発散していたようです。で、見ているこっちがストレスを溜める悪循環に。平日は宿泊アリの長期出張で休日の日中は寝ていて夜はゲームの夫と、危険がわからず高速ハイハイで動き回る息子に、神経がすり減るところまですり減った私。

ここで私がパパの悪口を言ってしまうと、息子がパパを信用しなくなります。成長して私と息子が喧嘩したとき、特に男の子ならではの悩みがあったときに、息子が相談できる相手を作っておかないといけません。というわけで、できるだけパパが疲れていないときを見計らって一緒に遊んでもらいました。
これが当時ストレスいっぱいだった私にできた、精一杯の「父親を尊重する」ことでした。どうかパパが育児に慣れてくれるようにと願いながら……。
我慢のときは、2年くらい続きます。その間少しずつ、パパが自分から、息子とふれあう回数を増やしていって……。


夫は不器用ながらちゃんと、育児の戸惑いから脱出しました。男旅ができるようになった今、ドライブがてらお気に入りの公園に二人で行ったり、イベントやおもちゃ屋さんに行ったりして、楽しんでいます。今では良きパパですよ。

脚本・しらたまよ 作画・さど