「無痛分娩」って本当に痛くないの? 経験者の私がよく聞かれる「5つ」の質問とは
みなさんは、「無痛分娩」とは何かご存知ですか? 出産の際、麻酔によって痛みをやわらげる方法のことで、産後早期の回復が期待できたり、出産の安全性が向上するなどのメリットがあるそうです。
筆者は娘の出産のとき、この無痛分娩を経験しました。無痛分娩で出産したと話すと、友人・知人から「どんな感じだった?」「本当に痛くないの?」などいろいろな質問をされます。筆者のまわりには他に無痛分娩で出産した人はおらず、筆者自身も産前には「無痛分娩を経験したママの話を聞いてみたいなあ」と思っていたので、質問したい気持ちはよく理解できます。
無痛分娩についてよく聞かれる「5つ」の質問
そこで、無痛分娩の経験者となった今、無痛分娩についてよく聞かれる5つの質問に1つずつお答えしてみたいと思います。
※お答えする内容は、あくまで筆者個人の感想であることをご了承ください。
質問1 本当に痛くないの?
これが1番よく聞かれる質問です。筆者の答えは「本当にまったく痛みを感じなかった」です。分娩の時だけではなく、陣痛が始まった段階から麻酔を使ってもらったため、陣痛もほとんど感じることはありませんでした。
質問2 赤ちゃんが産まれる瞬間の感覚はあるの?
麻酔をしているので痛みはありませんが、お腹から赤ちゃんが出ていく感覚はしっかりと感じられました。陣痛は感じないため、いきむタイミングを助産師さんが指示してくれ、麻酔をしない分娩と同じように自分の力でいきんで出産しました。
質問3 お金はどのぐらいかかるの?
金額は出産する病院によって異なるのですが、普通分娩の料金に加え、麻酔などの費用がかかるため、普通分娩よりは高くなることが多いようです。
質問4 産後の回復が早いって本当?
個人差があるとは思いますが、筆者の場合は退院したその日から、産前と同じように家事ができました。ママ友の中には、産後しばらくは起き上がるのもつらかったという人もいたのですが、そういった体力的なつらさを感じたことはありませんでした。
質問5 無痛分娩でつらかったことはある?
陣痛の段階から麻酔をしたので、筆者の場合は半日ほど麻酔をした状態が続きました。麻酔をしている間は食事ができないので、のどの渇きや空腹感がつらかったです。また、出産が終われば麻酔は追加しなくなるので、麻酔が切れたあとは会陰切開した傷の痛みや、後陣痛に苦しみました。
無痛分娩を選択したことに満足している
少しでも無痛分娩に興味のある方の参考になれば幸いです。筆者は個人的には無痛分娩で出産したことに満足していますし、次に子どもを産むことがあればまた無痛分娩を選択すると思います。
しかし平成29年の調査では、日本における無痛分娩による出産の割合は全体の5.3%ほどで、無痛分娩を選択できる病院も全体の3割ほどに限られているのが現状のようです。ママ自身が希望するのであれば、安心・安全で安価に無痛分娩が選択できるよう、これからもっと普及していくといいなと願っています。
文・nakamon