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3歳児の「うんち」連呼対策で発見。トイレトレーニングが人格形成を司る話

お食事中の方、ご容赦ください。
3歳児のわが家の娘の「うんち発言」が止まりません。

「うんちうんちー!」独りで連呼しては大爆笑です。「うんちぽーい!」お風呂場で洗髪中の私の頭上にも、容赦なくうんちコールを浴びせます。

第一子としてそれはそれは大事に育てたはずなのに、気が付けば一日中「うんちうんち」。「うんち」「おしっこ」「おなら」と発言してさえいればご機嫌です。どこで育て方を間違えたのか……。

いえいえ、どうやらこの時期(2歳~4歳)の子どもなら、ごくごく普通の成長過程のようです。

保育園へお迎えに行けば
「おばちゃん、うんちー!」
3歳児がワラワラと寄ってきてはうんちの大合唱。
「おばちゃんに、うんちぽーい!」
将来が楽しみと思われていた美人予備軍のカワイイあの子まで、エアうんちを私に向って放り投げてはケタケタ笑って走り去っていきます。

「そんなキミにも、うんちぽーいだー!」
笑って逃げる3歳児にエアうんちのお返しをお見舞いしていた私ですが……。

このままではアカン。私がうんちコールに反応すればするほどうんちはエスカレート。それならばと無視を決め込んでみたものの、意地になった3歳児のうんちコールは増大するばかり。

どないしたもんか。そのような下品なワードに満ちた生活を、なんとかして止めさせられへんもんかとインターネットで検索する日々。そしてそんな中、どうにも見逃せないワードを発見してしまいました。

見逃せないワード、「肛門期」とは?

うんち発言を止めさせられる方法が記されているわけではないものの、トイレトレーニングが”今後形成される人格を左右する”というお話……。

そのサイトによれば、「肛門期」とは離乳後から幼稚園入園までの時期の、トイレトレーニングをする時期のこと。トイレトレーニングがあらゆるしつけの原点と言われ、排泄を通してすべての欲求をコントロールする訓練をするとともに母子の信頼関係を築く、非常に大切なものだというのです。

大便は「金銭」や「贈物」の象徴とも言われ、良い母子関係のもとに気持ちよくうんちをする経験を繰り返して育った人は、自分のものを気持ち良く出す性格になりますが、母子のコミュニケーションがうまくいかず安心して気持ち良く排泄できない為に子どもがうんちを溜め込むことを覚えると、子どもが頑固ケチな性格になるそうです。

おやおや、頑固でケチ……私のことですか? なるほど、しつけの原点ね。もちろん持って生まれたものもあるでしょうが。

また、「オムツなんてそのうち外れるわ」などと全くしつけをしないまま放置すると、周囲にお構いなしに自分の好きな時に好きなだけ排泄をすることに固着してしまい自分勝手・ワガママな性格を身につけることになってしまうのだとか。

逆に少しでも下着を汚すと「汚い汚い」と言われる環境だと、子どもは「また下着を汚してママに叱られるのではないか」とビクビクして神経質な性格になってしまうそうです。

終わってしまえば”アッサリ”なものなのでしょうが、やはりトイレトレーニングは正面からぶつかってしまうと精神的にやられます。

子どもからすれば、
自分の意志など無視して「トイレへ行け行け」と事あるごとに言われ、

「失敗した」となじられ溜め息をつかれ、

「クサイクサイ」などと自分自身が否定されるようなことを言われ続ければ、

トイレトレーニングでなくとも傷つくでしょうし、ママの愛情を疑ってしまったとしても仕方ありません。

すっきりとうんちをした後、大好きなママが
「うまくできたね」
「スッキリしたね」
「間に合ってよかったね」
共感し褒めてくれたたら、子どもはママをもっと好きになるでしょうし、もっともっと褒められたい! と頑張るでしょう。

あらゆる育児書にも書かれていることではありますが、トイレトレーニングの成功の秘訣は、
1・あせらない(あせるとドツボ)
2・成功したら褒めちぎる(子どものカワイイどや顔を見られます)
3・失敗しても怒らない(怒っても状況は改善しない。どうせいつかは外れます)

ただただ面倒くさいと思われがちなトイレトレーニングも、親子のコミュニケーションだと思えば楽しめるかもしれませんね。

我が家のコミュニケーション(親の本音込み)

……とはいえ子どもといえど、おっぱいだけを飲んでいた乳児期とは違い、色んなものを食すようになった人間のうんちの臭いと言ったらそりゃもう……子どもにバレぬよう口呼吸しながら「スゴイねできたね」と褒めちぎったところで、口からも入り込むむせ返るほどの芳醇な香り…どれほど愛しい我が子だとしても、綺麗ごと抜きで常に笑顔というわけにもいかず、いつかはこの努力が報われるはずと泣きそうになること数知れず。

最近の我が家では、夏になり日の出が早くなったせいか朝5時過ぎには目覚め、寝起きと共にフルマックスで活動を始める10か月の息子。
未だ睡眠を貪りたく横たわったままの母の上で、たわわに実った特大うんち入りの紙おむつの臭いを振りまきます。
それに便乗して目覚めた3歳の娘の「うんち、おむちゅでしてしもた♡」嬉しそうな本日一発目のうんちコールで愛しいお布団と決別せざるを得なくなった私の朝の気分の「非・爽快さ」と言ったら……
笑顔で「子どもに共感」などできますまい。

朝っぱらからお風呂場で二人分のお尻を二度洗いして(一回ではニオイが取れませんのよ)、バッチリ目が覚めたことを思えば、どんな強力な目覚まし時計よりも有り難く感じたりもするのです。
子ども達よ。朝に弱い母を起こしてくれて、ありがとう。

ちなみに冒頭の「うんち発言止めさせたい」ですが、
幼児特有の”時期的なもの”なので、無理して止めさせず、軽く流していれば”そのうち”治まるもののようです。
”そのうち”がいつかはわかりませんが……。

文・桃山順子 イラスト・んぎまむ

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