赤ちゃんとのコミュニケーションに悩んだら……絵本『ごあいさつあそび』は仕掛けがたっぷり
子どもがまだ上手に話せないうちは、コミュニケーションを取るのが難しいと感じるときもありますよね。何を思って泣いているのか、不機嫌なのかがわからず、ママもイライラしてしまうことがあるかもしれません。
そんなときは、絵本を読み聞かせてみるのはいかがでしょうか? 赤ちゃんに絵本なんて、早いんじゃないかと思われるかもしれませんが、赤ちゃんだからこそ楽しめる絵本があります。
今回ご紹介するのは、しかけ絵本『ごあいさつあそび』。読み聞かせの最中にしかけを動かし、読み手の声とともに動きを楽しみながら読むことができる本です。
親子で読みながら遊べる『ごあいさつあそび』はどんな絵本?
絵本『ごあいさつあそび』は、きむらゆういちさん作、0・1・2歳児のための絵本で、『あかちゃんのあそびえほん』シリーズの第1作です。子どもにもおなじみの動物である、ひよこ、犬、ねこなどが登場して、お友達のゆうちゃんという女の子の家に遊びに行くお話です。
ごあいさつがイメージしやすいように、しかけのページをめくると登場する動物がおじぎをしながら、「こんにちは」を言う様子が描かれています。ゆうちゃんの家では、「こんにちは」以外のごあいさつも描かれていて、いろいろなごあいさつも知ることができる1冊になっています。
わが家では「もういっかい!」の嵐が巻き起こりました
出産祝いとしていただき、わが家では赤ちゃんのころから読めたこの本。赤ちゃんでもおなじみの動物に加え、怪獣まで登場するユニークなしかけ絵本だったので、読み聞かせをするのを私自身も楽しみにしていました。
動物の顔の部分をめくると、お辞儀をしながらあいさつをしている様子が再現される仕組みです。あいさつをするには、こうすればいいんだ! と子どもながらに感じていたようで、1歳くらいのわが子が一生懸命、絵本のまねをしてくれたのが印象的でした。
あっという間に、そのしかけの魅力にハマったわが子は、この絵本を読み聞かせしてほしいと、ほぼ毎日せがむようになりました。「もういっかい」の嵐がやってくるとわかっていながらも、声をあげて笑ったり、まねをしたりしているわが子がかわいかったので、毎日その時間を心待ちにしていたのがなつかしい思い出です。
絵本を読み聞かせして、楽しそうにしているわが子を見ると、不思議と気持ちがリセットできることがありました。子どもの笑顔や笑い声は、ママの疲れを吹き飛ばしてくれることがあるのかもしれませんね。
ちなみに『あかちゃんのあそびえほん』シリーズにはこちらの『ごあいさつあそび』以外にも、『いないいないばああそび』、『いいおへんじできるかな』など14作品に加え、プレゼントパック1作品があります。遊びながら読むことで、赤ちゃんが本は楽しいものだと思ってくれると、ママもうれしいですよね。1988年に『ごあいさつあそび』が発売されてから2018年で30周年。長年にわたって愛され続けてきたこのシリーズで、赤ちゃんとのコミュニケーションを取ってみてください。
文・藤まゆ花 編集・しらたまよ
きむらゆういち・作
価格:680円+税
発行:偕成社