いつでも、どこでも、ママに寄り添う情報を

赤ちゃんに「シロップ剤」を上手に飲ませるには?保管方法やすぐに吐き出してしまった時の対処法は? #ママが気になる子どもの健康

※2018年8月時点の情報です。

赤ちゃんが風邪をひいたりしたときに処方されることが多いシロップ剤。飲みやすく工夫されてるとは思いますが、‟初めてのお薬”に戸惑うママもいるかもしれません。ママスタコミュニティにも、初めてのシロップ剤の飲ませ方について悩むママの声が届いています。

『生まれてから初めての薬で、飲ませることができずこぼしたりしながら無理やり(子どもの口に)いれました。第1子で薬の飲ませ方もわからずです』


まだ主に母乳やミルクを飲んでいる赤ちゃんにとっては、初めてのシロップ剤はうまく飲むことが難しいかもしれませんね。ではどんなふうに飲ませてあげるといいのでしょう。

シロップ剤の上手な飲ませ方は?

シロップ剤を飲ませる際には、有効成分がボトルの底にたまっていることがあります。飲む前に、ボトルをよく振って薬の成分を均一にしましょう。またシロップ剤は何日分かをまとめてボトルに入れてあるため、ボトルにふられたメモリにそって、あるいはスポイトやカップを使って、1回量を正確に量りましょう。余った薬が汚染されてしまい不衛生なので、ボトルに直接口をつけて飲ませてはいけません。
どんな風に飲ませたらいいか、適した方法を順に紹介していきます。

参考:東京都健康安全研究センター「薬の剤型と使い方」

スプーンで飲ませる

まずは正確に量った薬をスプーンに入れてから、そこに少量の水やぬるま湯などを加えて飲ませます。水やぬるま湯の量が多いと、飲み残してしまうこともあるので注意しましょう。

スポイトで飲ませる

正確に量った薬をスポイトで吸い上げ、赤ちゃんのほおの内側にたらたらと流しこみます。スポイトは薬局などで手に入るのではないでしょうか。

哺乳瓶の乳首を利用して飲ませる

哺乳瓶の乳首の部分だけを口にくわえさせて、その中に少しずつシロップ剤を入れて、吸引させて飲ませます。飲み残しがあるといけませんので、最後に乳首に少量の水やぬるま湯を追加して飲ませるといいでしょう。

磐田市立総合病院「第10話 小児への薬の飲ませ方の工夫と注意点 薬の飲ませ方の工夫」
慶應大学病院「赤ちゃん・子供のお薬 みずぐすりの場合」

シロップ剤を飲んですぐに吐き出してしまった場合

飲んですぐに吐き出してしまったら……。目安としてシロップ剤を飲んで吐き出したのが10分以内ならば、体内に入った薬が吸収されている可能性があります。再度飲ませてもいいかどうか、かかりつけの医師や薬局などに相談してみましょう。もし10分以上経過している場合には、体内に入ったシロップ剤が吸収されているかもしれませんので、再度飲ませることはせずに様子を見るようにしてください。

磐田市立総合病院「磐田市立総合病院「第10話 小児への薬の飲ませ方の工夫と注意点 こんなときどうする?」

「涼しく乾燥したところに保管」が鉄則! シロップ剤の保管方法

オレンジやいちごなど子どもの好きな風味で、赤ちゃんや子どもにとって飲みやすいシロップ剤。何日分かまとめてボトルに入れて処方してもらうことがほとんどだと思いますが、甘い香りに誘われて、またボトルに入っているということからも子どもがジュースと間違えて飲んでしまわないように保管場所にはじゅうぶん注意したいものですね。保管は涼しく日が当たらず乾燥したところで、つまり冷蔵庫が最適と言えそうです。

ちなみにママスタコミュニティには、こんな投稿もありましたが……。

『前回、風邪の時に処方された子どものシロップの薬をずっと冷蔵庫で保管してました。飲めますか?』

余った薬を別の機会に飲んでいいのか悩むこともありますよね。でもシロップ剤は飲みやすくするために香料や甘味が加えられているため、変質しやすいのが特徴です。保管可能な期間の目安は処方された日数ですので、それを過ぎたものは捨ててください。

赤ちゃんの体調不良時はご機嫌も悪く、昼夜問わずの看病をしているママも大変です。上手に薬を飲んでもらい、早くよく治るといいですね。お子さんが寝ている際には、ママも休息してくださいね。

参考:東京都立墨東病院「薬の種類の話」
東京都健康安全研究センター「くすりの救急箱 お母さん・子供編」
慶應大学病院「お薬の保管方法」
東京都福祉保健局 東京都こども医療ガイド「子供の薬の一般的注意」
国立成育医療研究センター「お薬Q&A」

文・山内ウェンディ イラスト・Ponko 編集・blackcat

関連記事

義実家 に関する記事一覧
粉薬が苦手で吐き出してしまう子ども、ママたちの工夫とは?
子どもの病気で受診したとき、お医者さんからお薬を処方されることがあります。大人ならば我慢して飲むこともできるでしょうが、小さな子どもにはどうしても難しい場合もあるよう。ママスタコミュニティにも...
元小児科看護師が教える!小児科受診であわてないための3つのコツ
わが子の具合が悪いと本当に心配ですよね。「急に熱が出た」「なんだか肌にブツブツができている」「変な動きをするけどこれって異常?」など、気になることはたくさん。思わずネットで調べてみたら、実は怖い病気な...