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元小児科看護師が教える!小児科受診であわてないための3つのコツ

わが子の具合が悪いと本当に心配ですよね。「急に熱が出た」「なんだか肌にブツブツができている」「変な動きをするけどこれって異常?」など、気になることはたくさん。思わずネットで調べてみたら、実は怖い病気なのかも? と不安は募るばかり……。

いざ、小児科に連れて行ったら子どもは診察室で大号泣で、医師とゆっくり話すこともできず、聞きたいことも聞けず。ちゃんと症状は伝わったかな? 大丈夫かな? と心配になってしまう……。

そんな経験をされたことはありませんか? 筆者は小児科の看護師として勤務している中で、具合の悪いお子さんを連れたママたちが、不安げに、そしてときにアタフタしている様子を目の当たりにしてきました。

今回は元小児科看護師の経験から、小児科受診にまつわるちょっとしたコツを伝授します。

1.症状をコマメに記録しましょう

熱が出たら「体温」「計った時間」を記録

意外と「あれ? あのときは何度だったっけ?」と曖昧になってしまうことも多いですよね。体温の変化を正確に医師に伝えることは診断をする上でとても重要です。

「写真」&「動画」スマホをフル活用!

皮膚のブツブツや赤みなど、目に見えるものは写真(写メ)で記録しましょう。 いざ病院に着いたら、少し消えてきていたなんてこともありますよね。写真を撮る際に注意することは、「どこ」に「どんな」症状がでたのかが分かるようにすることです。時間とともに変化するようなものであれば、その変化も撮っておくと良いでしょう。発疹や発赤を言葉で伝えるのは難しいもの。実際に見てもらうのが1番正確です。動画も同様に非常に便利です。「足をピクピクすることがある」「瞬きのときに目がおかしい」などそのタイミングでしか観察できない症状は動画で記録しておくと良いでしょう。動きに関しては観察する項目が多いので動画はとても有効です。
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2.くすりの名前は忘れず記録。お薬手帳が便利です

普段のんでいるくすりや塗っているくすりなどがある場合は、名前を正確に伝えられるようにしておきましょう。また、今までにくすりで何かアレルギー症状が出たことがある場合などもくすりの名前は正確に伝えられるようにしておくとよいです。

「なんとなくこんな名前」と曖昧に伝えてしまうのは、薬の飲み合わせや間違った処方につながり危険です。似たような名前が多かったり、ジェネリック医薬品などで名前が変わっていたりと、覚えるのも大変だし、メモしておくのも面倒なときには、くすりをそのまま持っていくのも一つの方法ですね。今はお薬手帳を作ってくれる薬局が多いので、ぜひ作っておくと便利ですよ。
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3.いざ、というときのために。近所の小児科を2つ記憶しておく

いざというときにあわてないためにも、まずは事前にかかりつけ医をみつけておくとよいでしょう。具合の悪い子どもを連れての移動は大変なものですので、できれば家の近所がよいですよね。予約制のところや休診日があるところもあるので、通える範囲のところに2件くらいはみつけておくと安心です。ママ友にお勧めの小児科を聞いてみるものよいでしょう。

病院の様子や医師、スタッフの雰囲気を知るためにも、予防接種や健診などの機会に事前に利用しておくことをおススメします。初めて行くよりも一度行ったことのあるところのほうがママもお子さんも安心ですよね。予防接種や健診は健康な状態であることが条件ですので、普段の様子を医師に見てもらったことがあるという面でもよいかと思います。

正確な情報を持てば、診察もスムーズに。ママの安心にもつながります

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事前に記録をしておくと医師との問診がスムーズになり、限られた時間の中でより有効な情報を医師に伝えられます。そしてママの気持ちが落ち着いていることで、言いたいことが言える、聞きたいことが聞ける環境が整うのです。決して難しく考える必要はないですが、「正確な情報をためておく」ことを心がけるだけで、お子さんも、ママも落ち着いて受診できるのではないかと思います。毎日こどもを近くで見ているママが(もちろんパパや家族も)「なにかおかしい」と思うとき、それがSOSのサインであることは多いです。

ママがおかしいと思ったら、遠慮なく医師に伝えてください。そのためにも、正確な情報(記録)は役立ちます。具合の悪い子どもを小児科に連れていくのは一苦労ですが、今回ご紹介した方法で少しでも小児科受診がスムーズになり、ママの不安が解消されることがあれば幸いです。

文・編集部 イラスト・ゆずぽん

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