バスに乗って海へダイブ!「水陸両用バス」でお台場と東京湾を楽しめるサービスが魅力的
お台場の街観光と東京湾クルージングを同時に楽しめる水陸両用バス「TOKYO NO KABA」が2017年11月27日(月)にオープンしました。お台場の名所である大観覧車やフジテレビ本社などをバスに乗って観光したあと、バスごと海に入って東京湾クルージングへと出かけられるのです。
この水陸両用バスを、一足先に試乗体験してきました。お台場の街の秘密や、東京湾の生き物についても学べ、子どもたちの社会勉強にもなるのでおすすめですよ!
道路も水の中も走れる「水陸両用バス」 中はいったいどうなっているの?
水陸両用バスとは、一般の道路も海の中も両方走れるバスのことをいいます。バスの乗り場は、ゆりかもめ台場駅より徒歩1分ほどのところにあるアクアシティお台場の1階。車高は3.78メートルあり、大型バスよりも少し高いくらいです。
水上を走る場合は車高の半分くらいが水に浸かってしまうため、入り口はこの高さに。バスに乗るときは備え付けられたハシゴを使います。
バスの座席の下には救命胴衣が設置されています。海の中を走るため、小学生以下の子どもは必ず救命胴衣を身に着けてくださいね。
こちらはバスの運転席。通常のバスと同じ位置にあるハンドルとともに、運転手さんの左隣には舵があります。道路はハンドル、海を走るときは舵と、それぞれ切り替えます。
普通の街にあって「お台場の街」に1つもないものとは?
さあ、それでは出発。まずは陸上、お台場の観光名所から回ります。
バスの車窓からは子どもたちが喜びそうな大観覧車が見えます。このパレットタウン大観覧車には、全面スケルトンになっていて床の下が透けて見えるゴンドラが4台あるそう。水陸両用バスクルージングのあとに、乗ってみるのもいいかも。大観覧車の中からはレインボーブリッジをはじめ、東京タワー、スカイツリーなど、東京の主要名所が一望できます。
ところでお台場の街には、ほかの街なら必ず見かける“あるもの”がまったく見当たりません。なんだかわかりますか?
答えは、電線や電柱です。さらにゴミ収集車も一台も走ってないのです。各家庭で出るごみは、地下の管を通って時速100キロの速さで、すぐ近くの有明クリーンセンターに送られる仕組みになっているのです。
大人からすればちょっとした豆知識ですが、子どもにとってはいい社会科見学になりますね。来年の夏休みの一研究として、お台場の街研究をしてもおもしろいかもしれません。
バスに乗ったまま、水しぶきをあげて東京湾へダイブ
約25分間のお台場巡りのあとは、いよいよ東京湾クルージングへ。バスは船のエンジンに切り替わり、「お台場海浜公園スロープ」から勢いをつけて東京湾にダイブ! 大きな水しぶきをあげて海の中に入ったあとは、ゆったりと東京湾クルージングが始まりました。
東京湾には約700種類もの生き物が生息していて、そのうちもっとも種類が多いのがサメ。約40種類ものサメが泳いでいるそうです。東京湾の海中に40種類ものサメがいると聞くと、ドキドキします……。どんな種類のサメなのか。またサメ以外にはどんな生物が生息しているのか、親子で想像が膨らみそうです。
ビニールの窓を開けることもできます。たまにボラなどの魚が跳ねて海面に姿を見せることもあるのだとか。
レインボーブリッジの真下を通過中。橋の裏側を見られる貴重な機会です。
約20分かけて東京湾クルージングを終えてバスはゆっくりと上陸、そして出発点のアクアシティお台場のバス降車場まで戻ってきました。
約45分間かけてまわる、お台場の街と東京湾クルージング。お台場の街の秘密や東京湾の生き物の話などを知ることができ、とってもワクワク楽しいひと時を過ごすことができました。
バスの中では、日本語のほかにも英語や中国語など、5か国で音声ガイダンスを聞くことができます。海外の友達が遊びに来た時に水陸両用バスでお台場の街と海を観光したら、喜ばれそうですね。
時期によっては混み合う場合があるので、お出かけ前には「TOKYO NO KABA公式サイト」で予約することをおすすめします。当日、運よく空席があれば予約なしで乗車することもできますよ。水陸両用バスに乗って、お台場の街と東京湾クルージングに出かけてみてくださいね。
乗車料金 大人3,500円(中学生以上)、小人1,700円(4歳~小学生)、乳幼児500円(0~3歳)
取材、文・長瀬由利子