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「赤ちゃんのお世話はママがしなくちゃ!」と思い込んでいた私に実母が語ったこと

いつも笑顔で気持ちにゆとりのあるママでいたい。そう思っていても、子どもの世話に追われ、料理、掃除、洗濯に、といつも忙しいママは気持ちのゆとりなんてなかなか持てないかもしれません。特に小さい赤ちゃんの世話は24時間営業。昼も夜も関係なし。忙しくて疲れているとつい、イライラ、ストレスも溜まってしまいますよね。

ストレスを発散してリフレッシュする方法はいろいろあると思いますが、筆者にとっては、赤ちゃんを預けて、自分自身の時間を持つことが一番効果があったように思います。

「赤ちゃんと離れるなんて、心配になってしまってリフレッシュどころじゃない!」

「自分が楽しむために赤ちゃんを他の人に預けるなんて信じられない」

賛成できないママもいるかもしれません。

筆者も初めての赤ちゃんには
「自分が世話をしなくちゃ、預けるなんてとんでもない!」
という思いでした。

「自分が世話をしなくちゃ」と思っていた筆者に、実母が初めて語った体験談

そんな心境を察したのか、筆者の実母がこんな話をしてくれたことがありました。

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筆者がまだ赤ちゃんだった当時、祖父母(実母にとっては義理母)はすぐ近所に住んでいました。祖母は毎日のように初孫である赤ちゃんの筆者を見に来て、いつも同じことを言ったそうです。

「私が赤ちゃんの面倒みていてあげるから、買い物にでも行ってらっしゃいよ」

母は半ば強制的に外出させられていたそうです。当時母は、

「私から赤ちゃんを取り上げて、自分だけで赤ちゃんをかわいがりたいのね」

ちょっと義理母に意地悪されているように感じていたそうです。

義理母の親切がかえって迷惑、なんてシチュエーションはわかるような気がします。でも、母からは思いがけない言葉が続きました。

「でも今思えば、そうやってひとりで外へ出て、買い物して帰ってくるだけでも気分転換になっていたかもって思うのよね。ちょっと強制的くらいじゃないと、なかなかできないことだったかもしれないし。今になってわかった気がする。お姉ちゃん(母は筆者のことをそう呼びます)も、ちょっと休んで出かけてみなさいよ。赤ちゃんはみていてあげるから」

思い切って、「おひとりさま時間」を取ってみたら

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出産後初めてひとりで外を歩いてみると、道端に咲いている花も木もすごく鮮やかに見えたのを今でも覚えています。赤ちゃんを抱っこもしていないし、ベビーカーも押してない。こんなに速く歩けるんだ、と歩いているだけでも感動していました。筆者自身かなり疲れていたので、ちょっとオーバーだったのかもしれませんが。

筆者はたまたま実母が近くにいましたが、気軽に赤ちゃんを預ける人がいないママは、地域の一時保育を利用したり、ママ友同士で協力して順番で赤ちゃんを預け合ったり、という話も聞きました。まだ赤ちゃんを預けてリフレッシュなんてやったことない! ……というママにも、ぜひ試してみてほしいです。

忙しい毎日の中で、ほんの少しの時間だけでも、自分の心のゆとりを大切にしたいですね。

文・野口由美子 イラスト・加藤みちか

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