プログラミングを遊びながら学ぶ方法がある!?2020年の必修化に向けて
イギリスで一足早く始まったプログラミング教育の必修化。子どもの反応は?
日本では、2020年から小学校でのプログラミング教育が必修となるようです。プログラミングにまったく縁のなかったパパやママの中にも、最近ちょっと気になる話題だという方が多いかもしれません。
筆者がイギリスに住んでいた当時、イギリスではちょうど小学校のプログラミング教育が必修化されようとしていました。そのときよく耳にしたのは、
「なぜ、子どものうちからプログラミングを学ばなくてはならないの?」
「もっと国語や算数に重点を置くべき」
「5歳からプログラミングは早すぎる(イギリスの小学校は日本より早く始まります)」
「子どもをプログラマーにしたいわけではない」
というパパやママの意見。
筆者自身も、プログラミング教育って必要なのかなと疑問で、あまりいいイメージを持っていませんでした。しかし、実際に小学校でプログラミング教育を体験している子どもたちを見ると、
「今の時代の子どもたちには合っているかも」
と感じました。授業は、プログラミングそのものができるようになるため、というより「考える」訓練をする狙いで進められてようです。みんなでアイデアを出し合ったり、コードを作ってトライ・アンド・エラーを繰り返したり、子どもたちにとっては楽しみな授業のひとつのようです。
今後プログラミングの必修化に向けて、子どもがプログラミングに親しみを持てるような環境を作るために、
「うちの子にもやらせてみたいけれど、何か気軽にできるものは?」
そう思うママもいるかもしれません。家でも気軽に体験できるプログラミングはもちろんあります。筆者の息子が気に入っていたものをご紹介します。
パズル好きの子にすすめたい!ゲームをしながらプログラミングを学ぶ
Hour of Code とは、Code.orgというアメリカの非営利団体が取り組んでいるプログラミング教育推進運動で、マイクロソフト、アップル、アマゾンなどの企業がパートナーとなり、1億人以上が参加しています。ここで提供されているゲームはクオリティが高く、やり方は動画などで説明があるので初心者にも分かりやすいです。多くのゲームは、「このキャラクターを動かそう」といった問題が与えられて、コードを作ってクリアしていくというようなものが多く、パズル好きの子が特に楽しめると思います。
中でも、筆者の息子はマインクラフトの世界でプログラミングをするゲームが気に入っていました。
女の子には『アナと雪の女王』のプログラミングゲームもあります。
レゴ好きの子にオススメ! 文字のないプログラミング言語
Scratch(スクラッチ)という言葉を聞いたことがあるママも多いかもしれません。子ども向けのプログラミング言語で、NHK Eテレで『Why!? プログラミング』というScratchを扱った教育番組も放送されています。番組を観て、実際にScratchを試してみるのも楽しいと思いますが、ここではScratchよりさらに低年齢の子ども向き(5歳から7歳)に作られているScratch Jrも、おすすめしたいです。
Scratchは文字が読めないと使えないので対象年齢が8歳からなのですが、Scratch Jrはタブレットを使って、絵のついたブロックを組み合わせてプログラミングを学ぶことができます。こちらは、Hour of Codeのように問題が与えられていないので、自分で自由に作品を作っていきます。レゴ(R)ブロックなどを説明書通りに作るだけでなく、いろいろな物を自由に作るのが好きな子は特に楽しめるのではないかと思います。
筆者の息子は、最初何をやったらいいのかわからない様子でしたが、筆者と一緒に試してみたり、他の作品のマネをしたりしているうちに、いろいろなアイデアで作るようになっていました。
夏休みに親子で遊んでみては?
誰でも気軽に触れることができる、というのが世界のプログラミング教育の環境だと思います。もちろん、日本の子どもたちにも世界は開かれていますよね。幼稚園の小さなお子さんも、プログラミングが初めての小学生のお子さんも、夏休みには親子で触れてみてはいかがでしょうか?
文・野口由美子