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【突撃、世界ごはん!】アルゼンチンの郷土料理を作ってみた!

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こんにちは!日本に住んでいる外国人のお宅訪問企画、『突撃、世界ごはん!』第19回目は、アルゼンチン人のノリさんのお宅に突撃!お料理上手なノリさんのレシピはどれも美味しくて、日本でアルゼンチンの家庭料理を再現することが出来ちゃいます!子供と作っても楽しいおやつのレシピも教えてもらいましたので、ぜひ作ってみてくださいね。
今回は、Tadakuという外国人の自宅で学べる家庭料理教室の協力のもとお伺いいたしました。

日本のBBQの肉は小さくてありえない!牛肉大国アルゼンチン!

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ノリさんにどんな家庭料理があるのかを聞いていると、でてくるのはじゃがいもや牛肉を使った料理ばかり!代表的なのが“アサード”と呼ばれるバーベキューで、余分な脂肪を落としながら、ゆっくり時間をかけて焼くので少なくとも1時間はかかるそう。そして驚きなのが一人前は約500gと言われるほど、アルゼンチンで食べる肉の量は多いようですよ!今日教えてもらうのは“エンパナーダ”“ライスサラダ”“マタンブレ”“パステルデパパス”“アルファホーレス”です!

日本では考えられないライスサラダがツナマヨ風味で美味しい!

まずは簡単に作れて、子供でも美味しく食べられるというライスサラダを教えてもらいます。
名前は“Ensalada de arroz con atun(エンサラダ デ アロス コン アトゥン)”
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お米250gを洗い、2合より少し少なめの水を加え、塩、オレガノ、パセリ、ローズマリー、オリーブオイル大さじ1を加えて軽く混ぜ、炊飯器で炊きます。炊き上がったら器に移して冷まします。

茹でたにんじん、セロリ、きゅうりを5mmに切り、冷凍のミックスベジタブルを軽く湯通しします。
冷めたお米に、カットした野菜、ツナ缶、マヨネーズ、レモン汁、胡椒を混ぜ合わせます。
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大きめのお皿にグリーン野菜を敷き、ライスサラダを盛り付け、ミニトマトを飾り付けて完成です!

じゃがいもと挽き肉のオーブン焼き。現地の名前はケーキ!?

日本でも作りやすく、子供たちに人気があるという“Pastel de papas(パステル デ パパス)”を作ります。じゃがいもと挽き肉のオーブン焼きなのでごはんなのですが、料理名がパステルとつき、スペイン語でケーキという意味なので、パウンド型に詰めケーキのように焼くんだとか。

じゃがいも500gは皮をむき、カットして柔らかくなるまで茹でます。この時、じゃがいもが小さいと水っぽくなってしまうので、あまり小さくならないように、そして少量の塩を加えて茹でるのがポイント。
茹であがったら水をきってマッシュします。フォークを使ってつぶすのがアルゼンチン風だそう!マッシュポテトは、味付けはもちろん、作り方も国によって違いますね~。
次に、バター大さじ1、卵1個、クリームチーズ大さじ2を順に入れて都度混ぜます。牛乳を50ml~とろとろなめらかになるまで入れ、ナツメグ、塩胡椒で味を整えます。9

次にミートソースを作ります。みじん切りにした玉ねぎ1個とパプリカ1個をオリーブオイルで炒め、合いびき肉500gを加えて炒めます。14
みじん切りのにんにく2片、オレガノ、バジル、クミンを加え、塩胡椒をし、トマトソース大さじ4を混ぜ合わせ、水分が飛ぶまで煮詰めていきます。15

マッシュポテトを2等分し、耐熱容器に半分を詰め、ミートソースを間に注ぎ、残りのマッシュポテトを入れ表面をならします。16
粉チーズをふって、200度に余熱したオーブンに入れ30分焼き、表面に少し焦げ目がつけば出来上がりです!
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サクサクで具がたっぷり!南米の郷土料理エンパナーダが激ウマ!

エンパナーダとは、パイ生地に肉や魚、野菜などを入れたパイ包みで、いろんな国で作られている料理ですが、今回はアルゼンチンの家庭の牛肉のエンパナーダを教えてもらいました!
具は先ほど作ったパステルデパパスのミートソースにゆで卵、レーズンを加えただけで出来ちゃうんです!

では早速、生地を作っていきましょう。パイと言えど、私達がイメージしている何層にもなっているお菓子に使うパイ生地とは違うんです。オーブンで焼くこともできるそうですが、油で揚げるのが一番美しいそう!
美味しい生地の秘訣は、隠し味のラード!ラードとは、調理に用いられる豚の脂肪のこと。実は、スーパーの食用油売り場で200円前後で売っているそうですよ!
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ボウルに強力粉500gを入れ、中央をくぼませてラード125g、塩を加えた(大さじ1)40度程度のぬるま湯(200ml~)を少しずつ入れて捏ねていきます。塩水が足りなければ加え、耳たぶぐらいの柔らかさの生地を作ります。15~20分程度冷蔵庫で休ませます。23

アクリル板に強力粉をふり、生地を3mm程度の厚さに伸ばし、直径15cmにカットします。100円均一にくり抜く型があるそうですよ!サイズに合わせて切ったクッキングシートの上にのせて、くっつかないように重ねていきます。24

包むはすごく難しそう・・。でもエンパナーダを作れる機会なんてまたとありません!レッツチャレンジ!
生地を手にとってみると、思ったより分厚いのですが、柔らかくてすごく伸びます。
左手に生地を持ち、指でふちに水を塗ります。具を中央に大きめのスプーン1杯分のせて、半分におります。25重ねるときに具が出そうになっても、中央の生地を閉じてしまって、隅を閉じて、生地を伸ばしながら具を中に少し入れれば、意外と溢れない!分厚いのでやぶれることもないし、想像よりも上手に閉じることができました!閉じた部分を親指と人差し指でつぶして薄くし、右手の親指の腹で押し込んでつぶし、人差し指でその生地を持ち上げて、親指の腹で押しつぶすのを繰り返します。それを繰り返せば、ねじねじとしたデザインのエンパナーダの出来上がり!26170度に温めた油できつね色になるまで揚げて完成です!!27

日本では売っていない部位!?牛の脇腹肉ロール!

アルゼンチンの伝統的なお料理で、野菜や卵などをお肉で巻いたハムのような食べ物、マタンブレを教えてもらいます。アルゼンチンには、牛肉の部位の種類が沢山あるのに、日本には全然種類がないそう。本場では、マタンブレと呼ばれる牛の脇腹肉を使って作るそうですが、カルビで代用して作ります。
お肉屋さんで、牛バラ肉を1cmの厚みにカットして1枚肉にしてもらうか、叩いて伸ばしたり、小さいサイズを3枚重ねて使ってもOKです。

前日準備が必要です。まず、白ワイン、酢、にんにく、ローリエ、オレガノ、バジル、ローズマリー、オイル、塩、胡椒を混ぜます。トレイにマリネソースを入れ、余分な脂を取り除いたカルビ(1kg)を敷いて一晩冷蔵庫に置きます。

食パンの耳をとり、小さく割いて牛乳に5分浸してから水分をよく切ります。茹でたパプリカを千切りにして、パンと混ぜます。19

バットの上にガーゼ布を敷き、マリネしたカルビを広げます。余分な水分をふき取り、茹でたほうれん草を一面に並べます。20先ほど混ぜたパプリカとパンを広げ、粉ゼラチンを全体にふり、塩胡椒します。手前にゆで卵を一列に並べ、パセリを散らしカルビから具が出ないよう気を付けながら、ぐるっと巻き、タコ糸できつく縛ります。21
深めのお鍋に野菜出汁(コンソメもOK)を4Lほど入れ、巻いたカルビを入れ弱火~中火で2時間煮ます。2時間後火を止め、マタンブレを出し、巻きすで巻き、さらにタコ糸で縛ります。22
この状態で約6時間~1日冷蔵庫で休ませて完成です!
断面が色鮮やか!出来上がりまで2日かかり、手間がかかるので、おもてなし料理として作られるそうですよ。

ホロホロさっくり、これぞ絶品おやつ。アルゼンチン風クッキー!

アルゼンチンでは、生菓子は少なく、クッキーなどの焼き菓子が多いそう。今日は、子供と一緒に作っても楽しめる、日本にはないほろほろ食感の美味しいクッキーを作ります。その名は“アルファホーレス デ マイセナ”!南米のデザートに欠かせないドルセデレチェと呼ばれるキャラメルをはさみ、周りをココナッツファインで飾ったクッキーです。

生地を作ります。室温に戻したバター、砂糖、卵、卵黄を白っぽくなるまで混ぜます。白ワイン、レモンピールを混ぜたら、強力粉、コーンスターチを加えてゴムベラでさっくりと捏ねないように気をつけて全て混ぜます。15分冷蔵庫で休ませます。16

混ぜた材料を7mm程度に伸ばし、直径4cmにカットします。クッキングシートに並べ、170度に余熱したオーブンで10分焼きます。17

キャラメルは、現地では牛乳、砂糖、バニラ、重層などを銅鍋で煮詰めて作るそうですが、日本でもアマゾンや輸入材料店で“ドルセデレチェ”として買えるそう!Noriさんは、コンデンスミルク缶を圧力鍋で作っているそうです。普通の鍋の場合は、必ずお湯に缶全体が入っている状態で2~3時間煮込むと作れるそうですよ!※圧力鍋の場合は水がなくなると爆発する可能性があるので、教わったことのないはおやめください。

クッキーが焼けたら、ドルセデレチェを塗り、もう一枚のクッキーを組み合わせ、ふちにも塗り、ココナッツパウダーをつけて出来上がりです!1819

アルゼンチンの伝統料理が勢ぞろい!いざ実食!

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まずはライスサラダから!サラダというより、日本人からするとやみつき系のツナマヨごはんです(笑)味がしっかりついていて美味しいです。ツナが苦手な方は、ハムに変更しても良いそうですよ!
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続いて、エンパナーダは、ラードが入っているのに、トマトの酸味が効いて油っぽくありません。具がこれでもか!というぐらいた~っぷり入っていてとっても美味しい!レーズンも少し入っているので、食べる度に味に変化がでて美味しいです!1つでもボリュームがあるのに、止まらない美味しさでこれだけでおなかいっぱいにしたいくらい。
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日本人は2個ぐらいしか食べないけれど、アルゼンチン人は前菜に5個ぐらい食べるそうですよ!お肉だけでなく、全体的に食べる量が多いようですね。また、日本より食事の時間が長く、おしゃべりを楽しみながら少しずつ食べる文化があるようです。
イースターの時期はお肉を一週間食べないので、タラやツナで代用して作るそうですよ。野菜、トウモロコシ、チーズなどもあるそうで、日本では残ったカレーを入れても美味しいんだとか。カレーパンとはまた違う味わいで美味しそうですね~!
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パステルデパパスは、ポテトミートグラタンと思いながら食べたのですが、イメージしていたほくほく感とは違いました!ぎゅーっと押しつぶして型に入れているせいか、ポテトの割合も多く、本当にパウンドケーキのようなずっしり感があります。具はお好みで魚フレーク、チキン、野菜のみでもよいそうです!
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マタンブレは、5mm程度にスライスしていただきます。巻いた時は分厚かったカルビも、煮込むときゅっとしまって薄くなっていたので、パテのような感じかな?と思いながら食べてみました。結果、見た目に反してしっかり牛肉感は残っていて、思ったよりも重い!噛みごたえがあって、味付けは濃くないので前菜やおつまみにも最適でした。サンドイッチにしてはさんで食べるのも美味しいそうですよ!
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アルファホーレスは、見た目に反したほろほろサクサク食感にびっくり!今までに食べたことのないクッキーです。食べたらポロポロと崩れるぐらい柔らかい生地で、味はそれほど主張していないので、甘いキャラメルが少し入るとすごくバランスが良いです。
その日に食べても美味しいですが、翌日以降の方がしっとりとしてより美味しくなり、5日ほど日持ちもするそうです。日本のクッキーでは考えられないぐらい大きくて厚みがあり、マドレーヌぐらいの大きさがあるのですが、軽い食感のせいかペロリと食べられちゃいます!キャラメルも好みの量をはさめるので、甘さが調整できるのも嬉しいですね。
キャラメルがなければ、水分を飛ばした固めのジャムにし、全体をチョコレートでコーティングすると美味しいそうですよ!

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Noriさん、ありがとうございました!日本では、馴染みのない南米料理でしたが、特殊なスパイスやハーブを使わないので、日本人の口にすごく合うものばかりでした!後編では、アルゼンチンのライフスタイルについてお話を伺います。お楽しみに!