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スザンヌ:第6回 最近は「チューしてやるけん!」とチャラいことを言ってきます(笑)

今回も引き続きスザンヌさんの子育てについてお話を伺っていきます。スザンヌさんは息子さんとどのように過ごし、日々感じているのでしょうか?

男の子のママとして、スザンヌさんが楽しいと感じること、大変だと思うことを教えてください

男の子のママで大変なのは、とにかくいろいろと激しいことですね(笑)。朝から一緒に遊んでいたら、私のほうがお昼寝したいくらいクタクタになります。男の子の体力って本当にすごいですよね。

最近ようやく、じっとしている時間が長くなったけど、ご飯を外に食べに行こうと思っても、座って食べてくれないとかね。女の子のママの話を聞いてると、やっぱり男の子と女の子の育児は、全然違うんだなぁと思うんです。

楽しいことは……女の子を育てたことがないので、「男の子だから楽しい」というのはなくて、性別関係なく、子育ては楽しいなと思います。
スザンヌ

スザンヌさんは、息子さんを怒ることはありますか? あるとしたら、どんなときに怒りますか?

怒るときは怒りますよ。でも、息子には全然響いてなさそうです。無視とかされちゃうから(笑)。
怒る理由はいろいろですが、怒るときは「ママがお話をしてるときは、目を見なさい!」と言ってるんです。でも、それも響いているのか響いていないのか……(笑)。
まだお喋りが上手ではないので、息子の気持ちを感じ取れないことがあったり、私の言うことが伝わっているのかわからないときもあって、ちゃんと理解できてるかな?と心配になることはあります。
でも、最後は笑っちゃいますね。「まぁ、いいか」ってなっちゃう。

最近は息子の方も、ジュースをこぼしたりしても、「わざとじゃなかったら怒られない」というのを学習したみたいで、何をしても「わざとじゃない」って言うようになっちゃったんです(笑)。それにも笑っちゃって。

スザンヌさんのお母さんが息子さんを怒ることはありますか?

うちの母は怒るんですけど、私のおばあちゃんは息子がかわいくて仕方ないので、私が息子を怒ってると、私を怒るんですよ(笑)。おばあちゃんからすると息子はひ孫なので、かわいいんですよね。
でも、「息子を怒ってる私」を「おばあちゃんが怒る」って、息子からしたらわけがわからなくなるじゃないですか。だからやめてって言ってるんだけど、やめてくれないんです。逆に、「そんな怒り方をするように育てた覚えはない」とか言われちゃって(笑)。
だけどそうやって私がおばあちゃんに怒られていると、息子が「ママは悪くないよ」と言ってくれたりして……。結局、最初に息子を怒っていた理由を忘れちゃうんです。

息子さんの中に「ママを守るぞ!」という気持ちを感じますね

それは感じます。「ママ、大好きだからね。愛してるよ」とか言ってくれるんです(笑)。
私の妹が「ママのこういうところダメだね」と言ったりすると、冗談なのに妹を叩きに行ったりするんです。私のことを守ろうとしてくれてるんだなぁと感じます。
なんかもう、彼氏みたい。最近は、「チューしてやるけん!」とか、熊本弁でチャラいことを言ってきます(笑)。

それはかわいい! そんな息子さんとは、どんなことをして遊ぶことが多いですか?

外では公園で遊ぶこともあるし、近くに草スキーができる山があるので、マイソリを持って滑りにいったりします。

家の中では、ブロックとかで遊ぶことが多いですね。アニア動物のシリーズが大好きで、いっぱい集めてるんですよ。
ときどき床に落ちていて、踏んづけるとすっごく痛いんです。そういうときは、「片付けなさいって言ったでしょ!」って怒っています(笑)。

子育てで、スザンヌさんが「これだけは、ブレずにいたい」と思っている事はありますか?

「自分の機嫌で怒らない」というのは意識しています。
息子には関係ないことでイライラしたりすることってあるじゃないですか。でも、そういう私の都合で、言うことを変えたりしないようにしてます。たとえば、いつもは夜9時まで起きていていいのに、私の機嫌が悪いから「早く寝なさい」って言うとか、自分の感情で息子への伝え方、接し方を変えないようにしています。でも、意識しているのはそれぐらいで、あとは全部自由(笑)。

息子さんの成長とともに、怒ることも増えてきましたか?

1歳半とか2歳くらいのころは、「かわいすぎて怒れないかも」と思っていたけど、3歳になるとやっぱり怒ることも増えてきましたね。私が言ってることがわかってるはずなのに、それをやってくれないとなると、イライラしちゃうんですよね。「わかってるでしょ!」ってなる。でも、叱るポイントはきちんと決めてます。
そうじゃないと、「前回は怒られなかったのに、なんで今回は怒られるんだ」となっちゃうから。

息子さんを怒った後の、仲直りのルールはありますか?

スザンヌ
怒ったあと、ケンカしたあとは、「ごめんね」って言い合って、仲直りするようにしています。あと、仲直りのハグは必ずしますね。「ごめんね」って言い合うんですけど、最近息子がフェイントをかけてきたりするんです。たぶん、負けず嫌いの性格なんでしょうね。

息子さんに、いつか、彼女ができたりしたら……とか想像しますか?

します(笑)。想像すると、いやだなぁと思うんですけど、やっぱり一番は、息子に嫌われないことだから、彼女に取り入ると思います。理解のある母親のふりをして、迎え入れます(笑)。
もしも、「どうしてもこの子は……」という子を連れてきたら、さすがに言っちゃうかもしれないけどね。
年頃の男の子って、親にうるさく言われるのがイヤだろうから、できるだけ受け入れてあげたいとは思うけど、ちゃんとできるか不安です。


子どもの日々成長する姿は嬉しいけれど、いざ成長して彼女を連れて来たら……。男の子のママなら一度は考えたことがあるかもしれません。そんなとき「できるだけ受け入れたい想い」と「ちゃんとできるか不安な想い」に葛藤する心情を正直に打ち明けてくれたスザンヌさん。まだまだ先だと思いつつ、将来を想像してみると嬉しいと同時に、少しさみしい気持ちになるのは“ママあるある”でしょうか?
次回は、「シングルマザー」としてスザンヌさんが日々どのように考え、過ごしているかお話をうかがっていきます。お楽しみに。

(取材、文・上原かほり 撮影・chiai)

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