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パパ・織田信成さんが語る! 『映画ドラえもん』の親子の楽しみ方とは

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今年も『映画ドラえもん』の季節がやってきました。シリーズ37作目となる『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』の舞台は、氷に包まれた南極大陸です。

氷=アイスということで、今作のスペシャル応援隊のひとりに選ばれたのはプロフィギュアスケーター・織田信成さん。3人の男の子のパパでもある織田さんに『ドラえもん』の魅力、子育てなどについてお話を聞いてきました。

映画でみせるのび太くんの賢さや勇気に、僕自身も励まされます

──織田さんは大の『ドラえもん』ファンとしても知られていますよね。今作では象に似た「パオパオ」というキャラクターの声も担当されたそうですが?

そうなんです。ただ、一緒にやった(浅田)舞ちゃんの声は映画を観てすぐわかったんですけど、僕の声は自分でもよく……(苦笑)。「パオーン!」の練習をしすぎて、なじみすぎてしまったみたいです(笑)。
『映画ドラえもん』は、2006年、当時交際中だった妻と一緒に観に行って以来、毎年劇場に通うほど大好きなんですよ。子どもができてからは、家族みんなで行っています。そんな作品に自分が出させていただけるとは思ってもいなかったので、今回大きな夢がかないました。

──お子さんたちも喜んでくれていますか?

それはもう! テレビアニメのほうで今「パオパオダンス」に出演させてもらっているんですけど、この前幼稚園のお迎えに行ったら子どもたちがワラワラ近寄ってきて。今までどんな仕事をしても反応がなかったのに(笑)、ドラえもんの影響力ってスゴいなと思いました。息子も鼻高々だったらしくて「今パパ、ちょっと忙しいから、ごめんね」なんて仕切っていました(笑)。

──パパの株が上がりましたね! 織田さんは子どもの頃から『ドラえもん』ファンなんですか?

僕は小さい頃は運動オンチで、勉強もできないし要領も悪かったんですよ。テストに名前を書くのを忘れて0点を取ったり(笑)。唯一の得意がスケートだったので、のび太くんがあやとりや射撃だけは得意っていうところにもすごく共感していました。

ただ、なぜか映画になるとのび太くんがちょっと賢くなるんですよね! 今回もそうなんです。のび太くんが勇気を出してみんなを助けるシーンとか、観ている僕も勇気がもらえましたね。結果がわからなくても挑戦する気持ち、誰かを大切に思う気持ち……忘れちゃいけないものだなってあらためて感じました。

──『ドラえもん』のどんなところが魅力ですか?

人生の格言となるようなものが、いっぱい詰まっているんですよ。道具にばかり頼っていないで自分の力でがんばらないといけない、っていうのはもちろん。自立することの大切さだったり両親への感謝であったり、今の自分の核となっている部分は『ドラえもん』から学んできたなと思っています。ファンタジーですけど、同時に人間ドラマであると思っているので。
今、長男が6歳、次男が4歳なのでストーリーがちゃんとわかるようになってきたんですよ。(テレビアニメは)毎週絶対に観るようにはしているんですけど、子どもたちにも‟人間ドラマ”としてしっかり感じ取ってほしいなと思っています。

とにかく「ありがとうを言おう!」というのが我が家の教育方針

──織田さんといえば「イクメン オブ ザイヤー」受賞経験もあったりと、‟よきパパ”としてのイメージがあります。実際のところはいかがですか?

そうですね……家にいるときにやれることは、できるかぎりやっています。オムツ替えにお風呂、あと三男は僕の腕の中でも眠ってくれるので、泣いたらあやして寝かせたり。授乳以外はたぶんひと通りやっているんじゃないかなって思います。鼻水の吸引もします!
長男が赤ちゃんのときはまだ僕が現役だったので、家にいない時間も多かったんですよ。今は比較的家にいられる時間があるので、できるかぎりやっています。

──自己採点すると、パパ力は何点くらいだと思いますか?

僕は100点だと思っていますが(笑)。妻からは「仕事で疲れているのに、やってくれてありがとう」と言ってもらいますし、息子たちも「パパ、いつもありがとう!」って。上の2人をスケートに連れていったりして、妻が少しでも家でゆっくりできる時間を作れたらいいなとか。いろいろ考えていますよ。お互い、助け合いじゃないですか?

子育てって毎日が格闘だと思うんですよ。三男も3ヶ月を過ぎたので少しまとめて眠ってくれるようになりましたが、産まれたばかりのころは2~3時間ごとに起きて……となると、体力的にもすごく大変で。そこはお互いの助け合いです。僕が家にいない時間に、子どもたちを助けてくれるのは妻ですから。

──奥さまからの「ありがとう」は、やっぱりやる気につながりますか?

めちゃくちゃなりますね。うちは子育てだけじゃなく、食器洗いとかも‟気づいた人がやる”というのがルールなんですよ。とくに分担は決めていなくて。だから片づけたら「ありがとう」と言ってくれるし、僕も「ありがとう」と言うし。
子育ても家事も、いってみれば‟報酬”なんてないじゃないですか? 子どもたちが成長していくことが僕たちの喜びだけど、それだけじゃなくて言葉でもお互いをいたわりあいたいなって思うんです。ちょっとでも気持ちが和らぐことをお互いにしてあげないと、しんどいなって思うので。

──おふたりがよく口にしているからこそ、お子さんたちからも「ありがとう」が自然に出てくるのかもしれませんね。

そうですね。とにかく「ありがとう」を言おう!というのが、うちの教育方針です(笑)。あと意識しているのは、‟小さなことで怒らない”。これは僕が意識しつつもなかなかできないことなんですけど、子どもがお茶をこぼすとか、小さなミスでもつい感情的になってしまいがちなんですよ。でもどうでもいいことに怒るのはちょっとな、と。考えてみれば、僕だってお茶をこぼすし(笑)。
自分が子どもより上の立場にいると勘違いしちゃいけないなって、いつも思ってます。親だから偉いとかじゃなく、子どもと同じ目線に立って「こうだよ」と教えてあげたいなって。だからうちでは子どもからもすごく言われますよ。「パパ、またゴミを捨ててない! 僕には‟捨てて”って言うのに!」とか(笑)。「ごめんな、ほんまやな~」って謝ります。

──微笑ましい光景でしょうね(笑)。では最後に、この映画を観に行く親子におすすめの楽しみ方があれば教えてください。

のび太くんのドラえもんに対するやさしさとか、みんなで協力しあって敵に向かっていくところとか。人と人とのつながりが描かれているのが『ドラえもん』だと思います。そういう人の心模様のようなものを、一緒に観たお子さんに伝えてあげてほしいなって思います。
織田家では映画を観た帰りの車の中で、いつもドラえもん談義がはじまるんですよ。おもしろかったところ、感動したところ、どんな道具がほしかった?とか。友達の大切さとか、自己犠牲の精神とか……子どもにはまだ難しいようなことも、『ドラえもん』を通してなら感じてもらえるかなって思います。

『映画ドラえもん 南極カチコチ大冒険』は3月4日(土)よりロードショーです!

 

取材、文・鈴木麻子

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