<意外と知らない蚊の常識>小さい子どもや赤ちゃんでも使える虫よけは?安全のための注意点 第3回

蚊に刺されないようにするため、「虫よけアイテム」を取り入れる人も少なくありません。ただ「虫を寄せつけない」と聞くと、「その成分は人に影響を与えないのか?」と不安になるのではないでしょうか。特に赤ちゃんや小さいお子さんへの影響は、気になるママたちも多いでしょう。そこで今回もKINCHOでおなじみの大日本除虫菊株式会社、コミュニケーション本部 宣伝部 広報室の加原朋子さんに教えていただきます。
赤ちゃんでも使える虫よけは「イカリジン」
――虫よけ成分「ディート」が使われている虫よけは、生後6か月未満は使用禁止で、2歳未満は1日1回までなどという制限があります。年齢に関係なく使える虫よけはありますか?
加原朋子さん(以下、加原さん):年齢を問わず使えるのは、「イカリジン」という成分が使われている虫よけです。イカリジンは虫よけ特有のニオイがしない、小さいお子さんでも使える成分です。また1日に塗り直せる回数にも制限がないので、汗をかいた後や、数時間に1回など定期的な塗り直しにも対応できます。
KINCHOにはイカリジンが配合されている「お肌の虫よけ プレシャワーDF ミスト プラスハーブ」(以下、お肌の虫よけ)があります。天然精油の「ハッカ油」をプラスしていて、スーッとした清涼感のある香りがします。ちなみにハッカは、虫が嫌う香りでもあります。
――お肌の虫よけを使用する際の注意点はありますか?
加原さん:アルコールが含まれるため、アルコールがお肌に合わないお子さんもいらっしゃると思います。その際には、服の上からお使いいただくこともできます。なおイカリジンは衣類を傷めにくい成分ですから、安心してお使いいただけます。
――虫よけに使用期限はあるのでしょうか?
加原さん:未開封の場合、ご保管状況にもよりますが、購入してから3年は効果が変わらないことを確認しています。開封した後は、冷暗所で保管し、早めに使い切っていただきたいです。ワンシーズンでは使い切れなければ、口がしっかりと閉まっているかを確認して冷暗所で保管して、翌年には使い切ってください。万一変色をしていたり香りが変わっていたりしたら、使用しないでください。
ベビーカーやリュックに吊り下げるだけの虫よけも
――子どもが虫よけを肌につけるのを嫌がってしまう場合に使える虫よけはありますか?
加原さん:ベビーカーやリュック、腰などにつけられるタイプの「蚊に効く 虫コナーズプレミアム コンパクトタイプ」もあります。カラビナフックがついているので、吊るすだけで使えます。電池も火も必要ありません。
――吊るすだけの虫よけの場合、有効範囲はどのくらいでしょうか?
加原さん:使用する外部環境にもよりますが、直径約4m(13㎡)の範囲です。約150日間使用できるようになっていますから、蚊が出てくる時期はほぼカバーできます。
参考:大日本除虫菊株式会社|製品情報|蚊に効く 虫コナーズプレミアム コンパクトタイプ
――子どもの手についているリング状の虫よけも見たことがあります。
加原さん:「虫よけ カオリング(香Ring)」ですね。手首や足首につける、天然精油配合の不快害虫用の虫よけです。有効時間は12時間で、水に濡れても効果は変わりません。蚊をよけるには、イカリジンなどが配合された虫よけ剤と併用してご使用ください。
室内で使う蚊取り。殺虫効果があるけれど大丈夫?
――蚊の駆除ができる商品「金鳥の渦巻」や「シンカトリ」は、赤ちゃんや小さな子どもに影響はないのでしょうか?
加原さん:「金鳥の渦巻」や「シンカトリ」など家庭用殺虫剤の多くには、ピレスロイドという殺虫成分が使用されています。殺虫成分と聞くと、人体に影響はないのか心配になるかもしれません。実はこれは、除虫菊の花に含まれている天然の殺虫成分をお手本にして化学的に合成した成分なのです。人や哺乳類などの恒温動物の場合は、体内に入っても分解酵素によって素早く分解されたうえで速やかに尿などで体外に排出されますので、安全性が高いのです。
――蚊以外で影響が出てしまうような生き物はいますか?
加原さん:蚊取りは節足動物に効果があるため、カブトムシやクワガタムシ、ザリガニなどを室内で飼っていると影響が出る可能性があります。他に熱帯魚など観賞用の魚を飼っている場合も注意してほしいですね。なお、犬や猫などのペットには安全性が高いですので、安心してお使いいただけます。
※これらの虫よけや殺虫剤を使用する際は、使用上の注意をよく読んでお使いください。
編集後記
蚊に刺されないようにするための商品は、肌につけるタイプや吊り下げタイプ、そして部屋の中に置くタイプなどがあります。小さいお子さんがいても使用できるため、どのようなシーンで虫よけをするのかで選べますね。とはいえ、火を使うものもありますし、いずれの商品も口に含むようなことは避けたいもの。やはり使用する際には、お子さんの手の届かない場所に置くことを心がけてください。
取材、文・川崎さちえ 編集・ここのえ イラスト・吉田ぱんだ
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