<パワハラになる?>「覚えられないならメモを取って」と言ってはダメ?お互いが納得できる方法は

「それ、前も言ったよね?」なんて、喉まで出かけたその言葉をグッと飲み込んだ経験はありませんか? 職場やPTAの集まり、あるいは地域のボランティアなど。新しく入った人に丁寧に教えているのに、相手の手元を見るとペンも持たずにただ頷くだけ。そして数日後、まったく同じ質問をされて自分の時間が奪われていく……。そんなモヤモヤを抱えているのは、どうやらあなただけではないようですよ。
『「覚えられないなら、なんでメモを取らないの?」はパワハラですか?』
同じ質問を何回もされたら、「メモを取ってください!」と言いたくなるのは当然でしょう。しかし心のなかでは言えるその言葉を、実際に相手に向けていいものかと投稿者さんは悩んでいます。やもすると些細なことがハラスメントになりかねないこの時代、慎重になるのは無理もありません。
「もう一度教えて」が奪うもの
仕事でも家事でも、私たちは常に限られた「時間」のなかでやりくりをしています。教える側にとって「メモを取らない相手に同じ説明を繰り返すこと」は、単なる手間以上のストレスを生んでいるのかもしれません。
『教える側にも自分の仕事がある。二度手間三度手間になることが、相手の時間を奪っているという自覚をもってほしい』
『何度も同じことを聞きにくるのは、一種の「時間泥棒」だと思う。メモを取る姿勢だけでも見せてくれれば、こちらも教える気になれるのに』
『ボランティアで教えているわけじゃない。会社なら給料が発生している以上、効率よく覚えるのは最低限の責任』
『自分自身が「聞けばいいや」と思っている間は、相手の時間を10分、20分と奪っていることに気づかない。これが一番厄介』
家事や育児の合間を縫って、仕事や活動に参加しているママたち。そんななかで「教える」という行為は、実はエネルギーと時間を要する投資のようなものです。ママたちからは「メモを取らないこと」自体への怒りよりも、その先に発生する「相手の時間を奪うことへの無頓着さ」に対する嘆きも聞こえてきました。教わる側は「ちょっと聞くだけ」のつもりでも、教える側は自分の作業を中断して、記憶を呼び起こして説明しています。この「目に見えないコスト」への想像力が欠けてしまうと、人間関係に決定的なヒビが入りかねません。
「メモを取って」はハラスメント?
投稿者さんのように、「教育」がいつの間にか「ハラスメント」にすり替わってしまうのではと恐怖を抱いている方は、決して少なくないでしょう。今の時代、教える側は常に薄氷を踏むような思いで言葉を選んでいるものではないでしょうか。
『今どき「なんでメモを取らないの?」って聞くだけで、パワハラ扱いされる可能性があるから怖い』
『疑問形で詰め寄るのはNGと研修で習った。でもメモを取らない理由をどう確認すればいいのか、もうわからない。教える側が気を使いすぎて、肝心の仕事の内容が伝わっていない本末転倒な状況になっている』
『注意して辞められたら人手不足になるから、結局こちらが我慢して何度も教えるループ。これが一番精神にくる』
正論を言っているはずなのに、なぜかこちらが悪者になりそう……。そんな息苦しさを感じる場面は、少なくないかもしれませんね。「パワハラと言われるのが怖くて、注意すらできない」という深刻な悩みがママたちからも聞こえてきました。
特に「なぜやらないの?」という問いかけは、相手を追い詰める攻撃と捉えられやすいのかもしれません。本当は改善してほしいだけなのに、言葉を選びすぎて疲弊してしまう。教える側がこれほどまでに神経をすり減らしている現状は、健全なコミュニケーションとはなかなか言い難いでしょう。「教わる側の態度」を問う声が多いのは、こうした教える側の「孤独な努力」が限界にきている証拠ではないでしょうか。
メモを取るのが難しいケースも
一方で、メモを取れないことには理由がある場合もあります。お互いが楽になるようなルールへの転換が必要なのかもしれません。
『緊張してしまって、聞きながらメモを取るのがどうしても苦手。あとでまとめて整理したい派です』
『話を聞くことに集中すると手が止まってしまう。無理に書こうとすると話が頭に入らない』
『今は手書きじゃなくても、スマホで写真を撮ったり、ボイスレコーダーを使ったり、自分に合う方法で残せばいいと思う』
『マニュアルを最初からデータで共有して、そこに書き込ませるスタイルに変えたらお互い楽になった。手書きメモの有無でやる気を判断するのはもう古いかも』
メモを取らないのは決して怠けているわけではない、という切実な事情も見えてきました。聞くことと書くことを同時にできないタイプの方もいます。「気合が足りない」と突き放すのは、やや短絡的かもしれませんね。
大切なのは手書きのメモという古い形式に固執することではなく、「忘れないための工夫をしているか」という姿勢を共有することではないでしょうか。
たとえば「写真に撮っていいですか?」とひと言添えるだけでも、教える側の安心感はまったく違うでしょう。「あなたから教わったことを大切にします」という意思を伝える方法は、メモ以外にもあるはずです。
メモを取るという行為の本質は、単なる備忘録だけではありません。それは、「あなたの貴重な時間を割いて教えてくれていることに感謝しています」という、敬意の表明でもあるのではないでしょうか。
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