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【突撃、世界ごはん!】国は有名なのに馴染みがないナイジェリア料理を体験!

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こんにちは! 日本に住んでいる外国人のお宅訪問企画、『突撃、世界ごはん!』第14弾は、ナイジェリア人のファボアさんにインタビューしてきました! 前回のマラウイ取材でアフリカ圏の家庭料理を体験してきましたが、同じアフリカ圏でもどのような料理があるのが気になります!今回は、Tadakuという外国人の自宅で学べる家庭料理教室の協力のもとお伺いいたしました。

2年前から日本に暮らしているというファボアさんは、3歳の娘ちゃんがいるママさん! どうして日本で暮らすことになったのかを聞くと、奨学金制度を使って留学しにきている学生でもあるとのこと! そんな学業と育児を両立するパワフルなファボアさんに、ナイジェリアの家庭料理を教えてもらいました!

ナイジェリアという国名は知っているけれど・・

naijeria
西アフリカに位置するナイジェリアは、アフリカ最大の人口を擁する国であり、アフリカ最大の経済大国となっています。

ナイジェリアという国名は知っていても、どんな料理があるのか、知らない人は多いですよね。日本でも毎日ナイジェリア料理を作っているというファボアさんに教えてもらいましょう!メニューは“豆のフリッター(beans cake)”“ナイジェリアの主食、フフ(wheat flour fufu)”“とうもろこしと豆の煮込み(beans&maize)”“ベジタブルスープ(efo Riro)”“パイナップルジュース”です!

ナイジェリアの朝食でもあるビーンズケーキからお料理スタート!

アカラ(akara)と呼ばれる豆を使った揚げ物で、ニジェールやナイジェリア、ガーナなどでよく食べられているそうですが、今回はナイジェリア風のビーンズケーキを作ってもらいます! 朝食やおやつとして食べたり、食事の前菜として食べるそうです。
日本では黒目豆、アメリカではBlack Eye Peasと呼ばれ白い豆に黒い模様がはいっているところがまるで目のように見えるところから名前がついたようです。アカラを作るためには、まず豆の殻をむかないといけないので、2~3時間水につけてふやかし、おろし金で殻を剥がしながらきれいに取って使用します。
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たまねぎ中1個をスライスし、豆、少量のお水と一緒にミキサーにかけ、ボウルに移します。3
赤ピーマン2個を切り、ミキサーでペーストにしてボウルに移し、塩、胡椒はたっぷり、くだいたコンソメを加えてよく混ぜます。13

小さなフライパンに3cmほど揚げ油を熱し、スプーンでペーストをすくって落とします。最初は強火で、色がついてきたら弱火にし、全体が茶色く揚がってきたら完成です!9

これは日本でも再現しやすい!とうもろこしと豆の煮込み

さきほどふやかした豆200gを大きな鍋に移し、水、塩小2、たまねぎ小1個を粗いみじん切りにしたものを加えて柔らかくなるまで45分ボイルします。
ミキサーに赤ピーマン4個、玉ねぎ小1個、水を加えてミキサーにかけます。(この赤ピーマンペーストはここでは少量使い、残りはチキンベジタブルに使います)
スイートコーン缶と赤ピーマンペーストを小量入れて10分煮ます。パームオイルと塩を加えて10分煮込んで煮詰まったら完成です!
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スープじゃないけどスープだと言い張るチキンベジタブルスープ

先ほど作ったとうもろこしと豆の煮込みは、主食のフフと一緒に食べるとのことですが、ベジタブルスープも一緒に食べると言うことで作っていただきます!
まず、ほうれん草1束をみじん切りにします。1小鍋に入れて火にかけフタをします。柔らかくなってスチームできたら水分を抜いてとっておきます。

小鍋にチキンと乾燥した魚、粗く刻んだにんにく3片、コンソメ1/2個、塩小2を火にかけます。お水を200mlほど入れタイムを少々入れ蓋をして固い魚が柔らかくなるまで蒸します。10

別の大鍋にパームオイルを熱し、とうもろこしと豆の煮込みで使った赤ピーマンペースト、干しエビ大さじ2を入れ強火で炒めます。チキン、魚を戻し、スチームしたほうれん草も炒めます。チキンと魚を茹でた汁を入れ、カレーパウダー小2、コンソメ1/2個、煮詰まったら塩胡椒で味を整え完成です!11

ナイジェリアの主食フフは他のアフリカ圏とちょっと違う!

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ナイジェリアの主食は、トウモロコシや芋、雑穀の粉を熱湯で練上げ、好みの固さに調整したもの「フフ」と呼ばれるものを食べているそう。お椀に白いフフの粉とお水を少量入れてペーストにします。お湯を沸かした鍋に入れ、麺棒でぐるぐると混ぜ続けます。粉を入れながら固さを調整し、よく練ったら完成です! フフをすくってラップにくるみます。7

ジューサーを使わず繊維もまるごと飲むのがナイジェリア風

小さめのパイナップルの皮を包丁で切り落とし、一口大にカットします。ミキサーにパイナップル、水1カップ、砂糖大3を加えてジュースにします。グラスに氷を入れ、ジュースを注いで完成です!
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人生初ナイジェリア料理!いただきま~す!

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まずはご飯の前に食べると言うビーンズケーキから。ケーキと言っていたので少し甘くてさっくりとした味をイメージしていたのですが、全然違いました!日本人が想像するお豆の味はしなかったのですが、ものすごく味が濃く、もっそもそしていました。4濃い茶色になるまで揚げているので周りは固いかと思ったのですが、そんなに固くもなく、表面はてんぷらみたいな感じです。おやつに食べると言ってたが、おやつに食べたくない・・・!(笑)この味はどちらかと言うとおつまみに向いているかな? という感じでした。とにかくケーキと呼ぶと誤解するので日本人に話すときは違う呼び名を考えたほうがいい気がしました(笑)

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ベジタブルスープは明らかに水分が飛んでいて、肉と野菜の炒め物みたいに見えるし、むしろ野菜よりチキンのほうが目立つ。おかずみたいだったので、これがスープ? と聞くと、頑なにスープだというので、ナイジェリアではスープなんでしょう。マラウイの取材でも片手で食べたので手で食べるスタイルには慣れてきた私。2フフを片手でちぎって、とうもろこしの煮込み、ベジタブルスープと一緒に食べます。

やっぱりスープではないんですが、思ったよりも優しい味
。でも、乾燥した固い魚の出汁が出ているのか、単純ではない色々な味がします。魚は茹でましたが、かったい。固いよ。丸干ししてから戻した魚はやはり味が凝縮されている感じです。

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フフは、見た目がお餅みたいで、固さもある感じですが、手で簡単にちぎれて少しもちもちしています。味はあまりしないので、お米のようにおかずと一緒に食べたい感じです。
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とうもろこしと豆の煮込みは、あっさりとしたお豆とコーンがたっぷりで、とろみがあって美味しい! これが一番日本人の口に合う気がします。どちらかと言うと、とうもろこしと豆の煮込みのほうがスープっぽい。(汁は残ってないけど)

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そしてナイジェリアでは、フレッシュジュースをよく飲むそう。日本ではペットボトルやパックのジュースが主流なのでフレッシュジュースは日常的ではないですが、海外では屋台のフレッシュジュースを毎日飲んでいる国も少なくないですよね。

今回は日本でもスーパーで手に入りやすいパイナップル! 上のほうにふわふわの繊維が浮いているので、最初飲むときは全然ジュースが入ってきませんでした! あげく、なんどもこぼす私。なにこれ飲むの難しい・・・すると、「最初に上のほうをズズズッと飲み込むのよ!」とファボアさんが教えてくれました。なるほど~。うどんをすするみたいにするとうまくできました。大きく口を開けて食べるようにしたらジュースも一緒に口のなかに入ってきれくれました。フルーツ丸ごとの栄養を取れるこのジュースはすごく美味しかったです!ジューサーを使わずに、日本では取り除かれる部分も飲んでみると、海外旅行中に飲むような味が再現できていいなと思いました。

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なかなか日本では食べることのできないナイジェリアの家庭料理でした。ファボアさんありがとう! 次回は、ナイジェリアの恋愛観や結婚式について聞きたいと思います。お楽しみに!