<孫育てしたい?>生活費と引き換えに赤ちゃんを育てるという提案に揺れる…実際問題できますか?

お金に余裕があったら、孫を育てたいですか? 経済的な不安がなくても、背負うことになる責任や生活の変化は決して小さくありません。今回は“孫育て”をめぐるママたちのリアルな声を見ていきます。
『娘から「お母さんは働かなくていい。家賃や光熱費、生活費は全部出す。その代わり孫を育ててほしい」と頼まれたら、引き受ける?』
この問いに対して、ママたちがまず示したのは「遠慮したい」という本音でした。
孫育て「遠慮します」が多数派
いくら可愛い孫でも、育てるのはまた違うとママたち。きっぱりと線を引く声が目立ちます。子育てを経験してきたからこその意見でしょう。
『わが子が育った後の残りの人生は、自分を大切にしてすごしたい』
『自分が産んだ子どもだったから、頑張って自立できるまで育てられた。祖母の立場で責任はとれない』
『もう一度子育てなんてムリ。夫婦でのんびりすごしたい』
子育てを終えた後の時間は、自分のためにつかいたいとの思いが強く感じられます。また、現実的な理由も多くあがりました。
『体力がない』
『仕事を辞めなきゃいけない』
“祖母としての関わり方”には適度な距離を求めるママが少なくないようです。お金の支援があっても、それだけでは埋められない負担があるのでしょう。
年齢とともに変わる現実
体力や気力の問題は、年齢によっても左右されるのかもしれません。実際に孫がいる方からはよりリアルな声が寄せられました。
『私は40代で孫がいるけれど、半日でも疲れる。可愛いけれどやっぱり自分の子どもとは違うね』
『集中力や注意力が落ちている。何かあったら取り返しがつかない』
子どもの命を預かる責任の重さを考えると、「気軽に引き受けられない」と感じるのは自然なことかもしれません。
お金で解決できる問題なのか
今回の提案の大きなポイントは「お金の支援」です。しかし、それでも納得できないママが多い印象でした。
『お金があるならプロのシッターを雇えばいい。体力も判断力も落ちている祖母より、プロの方が安心』
冷静に考えれば、子どもの成長や安全を第一に考えた選択とも言えるのかもしれませんね。
『仕事も趣味も続けたい。たまには預かるけれど、そのお金で保育園なりベビーシッターを利用した方が子どもにとってもいいと思う』
時間はお金で買えません。自分の時間を大切にしたいママたちの意見からは、老後の人生をどうすごしたいかの価値観も見えてきます。
必要なら助けたい。状況による
一方で、すべてを否定するわけではない柔軟な意見もありました。
『海外赴任になって、配偶者は自分の仕事があって帯同できないとかなら考える』
『病気やトラブルのときは助ける』
あくまで“非常時の支え”としての役割なら受け入れる、という考え方です。また、
『必要なら助けたい』
『孫の面倒、別に見てもいいよ。お金はいらない。ただ保育園から帰ってから迎えにくるまでとか、病気のときとか、そういう感じでないともうムリだよね。子どもの安全のためにも』
『むしろ見たい。まだまだ先だけれど、また赤ちゃんから育てたい』
といった前向きな声も少数ながら見られました。ただしすべてを請け負うのではなく、「限定的な関わり」を前提としているようです。子ども夫婦が困っているのなら、手助けをしたいのは親の素直な思いでしょう。しかし何かを犠牲にするのでは子どもにも悪影響が出てくるかもしれません。ムリなく続けられる範囲で関わることが、結果的に長く穏やかな関係を築くことになるのでしょう。
祖父母の役割とは
ママたちが考えるのは、「祖父母としての立ち位置」でした。親と祖父母の役割は異なるという認識です。
『祖父母は孫を可愛がるだけでいい』
『子どもの気持ちを思うと、ママに勝てるわけがない。祖父母ができることは孫を甘やかすこと』
『お金が足りないならこちらが働いて支援する。でも子育ては親がするべき。仕事は代わりがいるけれど、親の代わりはいないのだから』
子どもにとって何が大切かを考えたうえでの線引きが感じられます。また、
『困ったときは相談に乗る。でも基本は家族で支え合って、自立してほしい』
という言葉からは、親世代から子世代へのエールのような思いも伝わってきます。
お金があれば解決できることもありますが、子育てはそれだけでは成り立ちません。時間や体力、そして何より責任が伴います。だからこそ、それぞれの立場でムリのない関わり方を選ぶことが、家族全体にとって心地よい距離感につながるのかもしれませんね。
文・岡さきの 編集・あいぼん イラスト・くずり
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