<親からネガキャン>口うるさく言ったら「不安になること言わないで」と言われた。心配しているのに…

「こうしないと後で××になるよ」というように親から言われ、不安にさせられたことはありますか? 「親の言葉は、励ましにもなれば重荷にもなるものなのでしょう。心配しているから言っているんだよ」という言葉が、かえって子どもを追い詰めてしまう場面は少なくありません。
『子どもが不安になるようなことを言う母親。なんでそんなこと言うの? と聞いたら「心配しているからだよ」と言われた。どこの親も子どもが不安になるようなこと言うの?』
今、ママになって子どもとの接し方に悩むことがあるかもしれません。この疑問に対して寄せられた声からは、親の意図と子どもの受け取り方のズレが浮かび上がってきました。
不安になるか、やる気になるか。子どものタイプや状況で違う
まず見られたのは、一概に悪いとは言えないという意見です。
『子どもの年齢や性格にもよる。受験生であまりにも危機感がなければ多少は言う気持ちもわかる』
たしかに、現実を伝えることが必要な場面もあるでしょう。将来に関わる重要な時期であれば、あえて厳しい言葉をかけることが、子どもの意識を変えるきっかけになることもあります。一方で、
『幼児期から不安をあおるような言い方をして怖がらせていたら驚く』
という声もありました。年齢が低くても、言葉の棘は胸に突き刺さるでしょう。不安をコントロールする力が未熟な子どもにとっては、ママの何気ないひと言が強い恐怖や自己否定感につながる可能性もあるかもしれません。
『最悪の事態を想定させたいのでは』
という考え方もありますが、それが適切に伝わるかどうかは、子どもの受け止め方次第でしょう。
心配でもネガキャンはマイナス
“心配している”という気持ちは、けっして悪いものではありません。しかし、その伝え方については慎重さが求められるようです。
『あまりネガティブなことは言わないほうがいいとも聞く。心配性も度が過ぎると鬱陶しいと思う』
親としては「備えてほしい」「失敗してほしくない」という思いから出た言葉でも、子どもにとってはプレッシャーや不安として受け取られてしまうことがあります。とくに繰り返しネガティブな言葉をかけられると、「どうせうまくいかない」という思い込みにつながってしまうかもしれません。
親の不安を子どもに押しつけないで
さらに見られたのは、「親自身が不安を子どもにぶつけているのではないか」という指摘です。
『心配していると、不安にさせたいの? と聞きたくなる。自分のネガティブなイメージを吐き出したいだけでは』
『不安にさせるようなことを言う人は、何も考えていないと思う。ただ不安を吐き出したいだけ。本当に心配するなら、うまくいかないときの対処法を伝えるなど、建設的に導けばいい』
つまり、「不安を共有すること」と「不安を押しつけること」は別だということです。前者は共感や支えになりますが、後者は相手を不安に引き込んでしまう可能性があるでしょう。また、具体的な声かけの違いに注目した意見もありました。
『「やる気がないならやめなさい」ではなく、「一旦休憩して気持ちを切り替えよう」といった言い方がいい』
こちらの人は前向きに取り組もうとしても、母親が全力で足を引っ張ってくるそう。否定や脅しではなく、前向きな提案に変えることで、同じ内容でも受け取り方は大きく変わっていたのかもしれません。「将来、どうするの?」と漠然とした不安を子どもに押しつけても、どう答えていいかわかりません。将来、何が起こるか誰にもわからないからです。
親の言葉が関係性を変えることも
親の発言が積み重なることで、子どもの行動や関係性に影響を与えるケースもあります。
『結果も出ていないのに「もうダメだな」と言われると、相談しなくなる』
『前向きに取り組もうとしても足を引っ張られるように感じた』
このような経験から、「親には話さないほうがいい」と距離を置くようになることもあるようです。心配のつもりが、結果的に子どもとの信頼関係を揺るがしてしまうこともあるのです。
親子ともに漠然とした不安を抱えたときにできること
漠然とした不安をぶつけられてきた投稿者さんは今、親として子どもとどのように関わればよいのでしょうか。大切なのは、「心配」と「信頼」のバランスなのかもしれません。子どもを思うからこそ不安になる。しかし同時に、子どもには自分で考え、乗り越える力もあります。その力を信じることも、親の大切な役割ではないでしょうか。不安を伝える代わりに、「どうしたらうまくいきそう?」「困ったら一緒に考えようか」といった声かけに変えることで、子どもは安心しながら前に進む力を育んでいけるのかもしれません。
親の言葉は、子どもの心に傷として長く残ることがあるかもしれません。しかし、それに縛られ続ける必要はありません。違和感に気づいたときこそ、自分の考えで選びなおすチャンスかもしれません。親の価値観から少しずつ距離を取り、自分自身の基準で歩き出すことが、心の自由につながっていくのでしょう。
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文・岡さきの 編集・みやび イラスト・Ponko
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