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「空気を読まずに、時代を読もう!」オリラジ中田敦彦さんが語るこれからのイクメン像

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11日6日(日)に、朝日新聞社が主催する『働く』と『子育て』のこれからを考える体験型イベント「WORKO! 2016」が開催されました。当日は著名人や専門家を交えてのトークショーやセミナー、数多くの体験ブースなどが展開。トークショーのトップバッターには、ママスタ・タレントコラムでお馴染み、オリエンタルラジオの中田敦彦さんが登場し、30代パパの代表としていろいろなお話を聞かせてくれました。

30代のパパは家庭や職場で常に戦っています!

中田さんは、普段どんなふうに家事や育児に関わっていますか?

今まで僕は、「家族のために外でバリバリ働く」ということが夫の最大の務めだと思っていたんです。だけど、妻はもっと家事や育児に協力して欲しかったようで……妻からのヘルプがあって、ここ数年で仕事をセーブするようになりました。

妻と夫の家事や育児に対する満足度には温度差があって、夫は120%頑張っているつもりだけど、ママからは50〜60%の満足度しか得られていないなんて話もよく聞きます。それは僕と奥さんのように、「やってあげたいこと」と「やって欲しいこと」が噛み合っていないからないからなんだなと。そのことに気づくことができてからは、休みを増やして家族との時間を増やすように努力しています。まだまだ頼りないパパですが妻の不満は少しずつ改善され、「この人は子育てに協力してくれてる」「この人なりにがんばっている」と信頼が得られるようにもなってきています。

奥様の為に、頑張って時間を作るようにしたのですね。

そうです。意識して休みを取るようになって気がついたことは、妻は僕がたまにしかない休みに旅行に連れて行くよりも、毎日の生活の中で掃除機をかけたり皿を洗ったりして細かな家事を手伝う方が喜んでくれるということ。月の休みを増やすよりも、毎日平均して早く帰れることのほうが理想的なんだなと思いました。しかしそれは個人レベルでやっていけることではなく、社会全体を変えていく必要がある。
僕も仕事の関係者に休みをとりたいと切り出すには、勇気がいりましたが、職場の空気を読むよりも、家族との時間を優先させたいと考えて頑張ってみました。僕と同じような子育て世代のパパたちも、ぜひ「空気を読まずに、時代を読もう!」これをモットーに、家庭でも職場でも奮闘してもらえたらと思います。

「育児・家事への協力」と「よく働く」と言う矛盾したリクエストに応えるには?

中田さんのように「仕事を調整して休みをとる」ということは、一般の会社員の方だと難しいかもしれませんね……

働き盛りの子育て世代のパパなら、確かに休みなんて取りづらいという気持ちもわかります。ただ休みを取っても「あの人仕事がんばってるもんなぁ」「この仕事は、あの人にしかできない」などと、それまでの仕事の実績を評価してもらえるよう努力することが大切なのかなと。僕は妻からの「打席(仕事する時間)を減らせ! でも打率(給料)は維持したまま実績を残せ」という矛盾したリクエストに対して、少ない打席でも打率を上げていくために最大限の努力をしようと心がけています。
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(会場にいる観覧者からの悩み相談タイムにて)自分が休みの日でも、家事に協力してくれない夫にイライラしてしまうことがあります……どうしたらいいでしょうか?

家事や子育てに協力したい気持ちがあっても、「何をしたらいいのかわからない」旦那さんが多いのかなと思います。そんなとき、奥さんは旦那さんに思い切って仕事を任せてみるのもありかと。「私が苦手な掃除は、あなたにお願い!」「休みの日のお昼ご飯だけは作ってね」など、シンプルなコマンドを入れておくと、それが旦那さんの生活の一部になっていきます。その仕事を満足にこなせるようになれば、自然とその他の仕事もやろうとしてくれるはず。全国の奥さんは、夫のことを「育成型のロボット」だと思って接しましょう! 長い目で見ながら育成すれば、どんどん家事や育児に積極的になってくれると思います。僕の妻はその辺りの操作がうまいんですよ(笑)

 

この他に、夫婦の家事分担や保活問題などについても熱い思いを語ってくれた中田さん。さすが! 人気の芸人さんらしく、ときには笑いも交えながらテンポよくトークが弾み、和気あいあいな雰囲気と笑顔で会場は大盛り上がりでした。トークショーの最後に「中田さんが思う、理想のイクメン像とは?」と聞かれると「旦那は『家では常に研修生』。それを受け入れていくことが大切。みなさん一緒に頑張りましょう!」と子育て世代のパパママたちに向けたメッセージも送ってくれました。

 

取材・文/赤石 みお

「WORKO!2016」イベント概要

開催日時:2016年11月6日(日)
会場:YUITO 野村コンファレンスプラザ日本橋5F/6F
出演講師:鈴木おさむ/鈴木英敬三重県知事/中田敦彦(オリエンタルラジオ)/藤本美貴 他
主催:朝日新聞社
後援:内閣府

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