成人式で「形見の振袖、貸せ!」「祝儀50万が消えた?」…お祝いどころじゃない家族トラブル
成人式は子どもの成長を祝う、節目となる大切なイベントです。同時に、家族関係の歪みや価値観の違いが表面化しやすい場面でもあります。今回は振袖をめぐり、心を揺さぶられた2人の女性のエピソードを紹介します。
エピソード1:父と兄からモラハラ!でも、振袖だけは守りたい
チハル(仮名)さんは夫とふたりの子どもと暮らす主婦です。幼少期から父や兄に見下され、チハルさんは父と兄に逆らえませんでした。唯一の味方は母でしたが、2年前に他界。そのとき、母が持っていたブランドものはすべて義姉が持っていき、チハルさんは、母が大切にしていたお茶の道具や、カーディガンなどをもらって早々に帰ったのです。母が残した思い出のひとつが、成人式で仕立ててくれた振袖でした。

久しぶりに帰省した際、姪の成人式のために兄から振袖を貸すようにと命じられます。過去に兄に貸したものは、壊れて戻るか、戻らないことがほとんどでした。それでも父と兄は「家族なのだから当然」と当たり前のように詰め寄ってきます。でもチハルさんは娘に受け継がせるためにも、大切にとっておきたいのです。

チハルさんの思いを踏みにじるように「前撮りの予定も決めたいから、家に帰ったらすぐに着物一式送れ」と兄は圧力をかけてきます。父も「俺や兄に恥をかかせるなよ?」と脅すような口ぶりで言ってきました。母から受け取った大切な思い出を守りたい気持ちもあり、チハルさんは次第に追い詰められていきます。
<父と兄のモラハラ>幼少期からバカにされ続け……守ってくれた母。私へ成人式の着物【第1話まんが】
エピソード2:夫と前妻との娘に、振袖をプレゼント!善意の50万円が消えた?事件
チエミ(仮名)さんの夫は再婚です。前妻との間に生まれた娘アイラ(仮名)ちゃんとも良好な関係を築いてきました。成人式を迎えるアイラちゃんのために、夫婦で相談して、振袖購入を想定した50万円のお祝いを渡します。そのうちの25万円はチエミさんからのお祝いです。

アイラちゃんと夫婦三人でお祝いの食事会をしようと企画しました。ところが招かれざる客、前妻夫妻まで同席し、会計はすべてチエミ夫婦負担だったのです。そして、夫が前妻とその再婚相手の食事代を払ってほしいと伝えると「うるさいわね。払えばいいんでしょ!」となぜか逆ギレされました。

後日、アイラちゃんから「振袖はレンタルだった」と聞き、ふたりは言葉を失います。レンタルだったら50万円もかからないはずです。残りのお金はどうしたのでしょうか。前妻に確認しても要領を得ない返答ばかり。善意で渡したお金の行方が曖昧なまま、チエミさんには不信感が残りました。
<50万渡したよね?>夫と前妻の子はイイ娘。成人式に振袖プレゼントしてあげよう!【第1話まんが】
成人式が映す家族の形
振袖は晴れて成人となる証であり、思い出やお金に対する価値観も染み込んだ特別なものかもしれません。本来は「お祝いする気持ち」を形にしたものです。しかし、その背景に金銭感覚のズレ、家族への甘えが潜んでいると、喜びは一転して重荷になります。成人式は、子どもの門出であると同時に、大人同士が家族との関係性を見つめ直す、節目のタイミングとなるかもしれません。
文・岡さきの 編集・編集部
人気連載をイッキ読み!