<登校班トラブル>親の負担が多くてめんどくさい…「集団登校って意味あるの?」という疑問への答え

近所の子どもたちと一緒に学校まで歩いていく「登校班」。地域によってはないところもありますが、毎日登校班でお子さんが学校に行っているというママもいるのではないでしょうか。今回ママスタコミュニティに寄せられたのは、そんな登校班の存在意義について。「登校班いらないよね」というタイトルの投稿です。
『正直、行けない子が団子になっているだけだし、共働き家庭の高学年の子は朝の学童利用でみんな抜けていくし』
投稿者さんのお子さんの年齢はわかりませんでしたが、登校班は1人で登校できない子どもたちが集まって、団子状態になってダラダラ歩いているようだと綴っています。親の仕事のために朝学童を使う子どもも増えるなか、登校班は必要ないのではないかとママたちに意見を求めていました。
登校班は面倒くさい!親も関わらないといけないから…
『徒歩3分なのに登校班がある。帰りはバラバラなのに朝だけ集合する意味がわからない』
『うちのところは朝学童はない。全生徒、登校班に所属が必須。旗振り当番があったり、登校班出発より親の出勤のほうが早かったり。大雨大雪でも休校にならず、そのくせ「雨雪ひどいから給食を食べたら下校させます」「学童が休館になった」とかの連絡がくるし、ほんとに面倒くさい』
『登校班はいるけど、集合時間を遅くしてほしい』
投稿者さんと同じように登校班の存在意義に疑問を持つママたちがいました。下校は班がないのに、なぜ登校だけ班があるのかという根本的な問いを持つ人もいれば、登校班におけるルールや親の関わりなどの面倒くささに言及している人も。登校班はみんなが同じ場所に集合してみんな揃ってから出発するので、遅れないように気をつけたり、連絡を取り合ったりと面倒なこともたしかにありますよね。当番制での旗振りや登校班への付き添いなど、親の介入が必要な場面もあります。また登校班は必要だと思うものの、時間帯が不都合だと考える人もいました。学校まで遠ければ集合時間が自ずと早くなるでしょうし、共働きで親の出発時間よりも遅い場合は、親が出勤時間を調整しなければいけなくなります。
登校班がなくなって、もし事故が起きたら?
『外国みたいに親が学校の送迎することを義務づけたらいいのにね』
『なくしたら事故が起こってまた復活、これの繰返し』
『うちの校区に限って言えば、渋滞中の車からの飛び出し事故だったのよ。1件は死亡事故で1件は重度の障害が残った。登校班があったら防げた事故だったから、復活したのよね』
登校班は必要ないとして、「登校班をなくしてわが子の送迎を義務にすればいい」「全員強制ではなく希望制にしてほしい」という意見も寄せられていました。わが子が高学年だったり、親の負担が多かったりすると、登校班をなくしたほうがいいと考える人がいても仕方ないことかもしれません。しかしみんなが集まって登校することで、交通事故や子どもを狙った犯罪などの抑止力になっていることもあるでしょう。「登校班をなくしたことで事件や事故が多発すれば、また登校班が復活するのでは?」という意見もありました。実際に交通事故で子どもが亡くなったことで一度なくなった登校班が復活したケースもあるようです。こうした痛ましい事故が起きないように学校側も登校班を実施したいでしょうし、なにより親たちも安心できますよね。「面倒だから」「親の負担が大きいから」という理由で、登校班をなくすことのリスクのほうが大きいのではないでしょうか。
1年生のためにも高学年のためにも登校班はある!
『1年生のフォローのためにあるものでは?』
『いる。あったら安心。後輩の面倒をみることもいい経験になるだろうし』
『うちの地区だけは一昨年からなくなったけど、うちの子どもたちは今まで通り近所の子たちと登校している。きょうだいがいたり、親が送迎したりするならいいけど、1人での登校は心配』
『登校班とか旗当番で、地域の子どもたちの顔を覚える。小学生が保護者の顔を「◯◯のお母さん」だと覚える。地域防犯としてはある程度意義があると思っている』
筆者の子どもが通う小学校では登校班がありません。そのため基本的には1年生からでも子どもたちはそれぞれ自分の足で登校することになっていますが、多くの1年生は親の付き添いで登校しています。義務ではありませんが、近所に一緒に登校する友達もいなければ、1人で登校させるのは不安があるからでしょう。なかには2年生や3年生になっても、親が付き添って登校している子どももいます。登校班があれば親の負担だけでなく、心理的不安も減るというのはとても大きなメリットではないでしょうか。ママたちからも「1年生のフォローのために登校班はあるのでは?」という意見もありました。
一方で、登校班のメリットは1年生だけではない様子。高学年が低学年をしっかり見守りながら登校することで、「年下の子の面倒を見る経験につながる」という意見もありました。高学年になると子どもだけでの登校中には、よそ見やダッシュ、寄り道など、やんちゃな場面も増えてくるでしょう。しかし登校班で低学年と一緒に登校することで、こうした危険な場面が減る可能性も。さらには登校班で歩いている様子は近所の人からもわかりやすく、親だけでなく「地域で子どもたちを見守る体制作り」にもつながっているかもしれません。そうした地域の目があることが防犯に役立っているという意見もありました。どの学年の子どもたちにも、親にとっても、登校班は必要なものではないでしょうか。投稿者さんは今回ママたちから寄せられた意見をもとに、登校班の存在意義について考えを直してみてほしいですね。
文・AKI 編集・有村実歩 イラスト・水戸さゆこ
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