<緊急事態>自宅近くの施設にあるAED、いざというとき持ち出していいか確認したことはある?

いざというときの人命救助に役立つ「AED(自動体外式除細動器)」。家から一番近い設置場所はどこかご存じですか? なにか起こった際の緊急時に困らないよう確認しておきたいところですよね。しかし、そのAEDの使い方について、ある疑問が寄せられたのです。
『家から一番近いAEDは、徒歩30秒圏内の小学校。万が一自宅で家族が倒れるなどの緊急事態が起こった場合、そのAEDを勝手に使っていいのかな』
自宅での緊急事態、一番近くに設置されているAEDの場所は把握しているものの、緊急時にどのようにして借りて持ち出せばいいのでしょう。AEDの講習で使い方は知っていても、借り方・持ち出し方までは把握できていないかたも多いかもしれませんね。
AED(自動体外式除細動器)とは
学校や駅・ショッピングモールなど、さまざまな公共の場に設置されているAED。AED(自動体外式除細動器)とは、「Automated External Defibrillator」の略称です。呼び方は「エーイーディー」。突然、心室細動(心臓にある心室がけいれんして血液を送り出せなくなった状態)を起こして倒れた人の命を救うため、心臓に電気ショックを与えて正常リズムに戻す医療機器です。
これだけを聞くと、使用するためには資格や相当な知識が必要な気がしますよね。しかしAEDの使用には特定の資格やスキルは必要ありません。手提げかばん程度の大きさでどこでも簡単に運べるAEDは、機械がすべての指示を音声でおこなってくれるため、居合わせた一般の人でも操作ができるのです。
AEDは持ち出していい?
厚生労働省の「AED の適正配置に関するガイドライン」によると以下のような記載がありました。
『可能な限り24時間、誰もが使用できることが望ましい。使用に制限がある場合は、AEDの使用可能状況について情報提供することが望ましい』
人命救助に使用されるものですから、本来は24時間誰でも使える状態が望ましいのでしょう。ただ建物内や民間施設に設置されている場合は、勝手に持ち出せないケースもありそうです。そのような可能性を考慮し、緊急時は近くにいる施設の方に届くよう、「緊急事態だから持ち出してもいいですか」という旨を大きな声で言いながら行動してもいいかもしれません。
緊急時に備えてやっておきたいこと
本来、緊急時にいち早く一手を打てることから多くの場所に設置されているAED。しかし、どこにあるかがわからなかったり、投稿者さんのように持ち出していいかや使い方がわからなかったりで、いざというときに困る可能性もあるようです。なかには使用したい人が現れたときに、どのような対応をおこなうかのマニュアルが周知されていないなどの可能性もあるのだそう。そこでやはり事前の対策は“しないよりもしておいたほうがいい”のではないでしょうか。
事前確認をしておく
『学校に一度聞いておけばいいんじゃないかな。電話でも聞けるでしょ』
『役所に確認したほうがいいと思う。必要なときに誰が使ってもいいと思うけど、もしかすると個人の家に持ち帰って使う事態は想定されていないと思うから』
投稿者さんの場合は設置場所が小学校とわかっているので、そのまま小学校に聞いておくとよさそうです。設置場所などがわからない場合は、AEDが設置されている場所をネットで探せるサイトなどもありますが、なにかのついでに役所で聞いてみてもいいかもしれません。設置場所だけでなく、使う場合の説明も一緒に聞けそうですよね。人命救助ですから、万が一のときに知っていれば動けるスピードも変わるでしょう。
使い方なども確認しておく
救命講習などを受けておくことがベストですが、なかなか時間的に難しいかたもいらっしゃるでしょう。AEDの使い方については動画などでも紹介されていますので、万が一に備えて家族で見ておくなどしてもよさそう。
知っておくと慌てずに済むことも覚えておこう
『AEDは開けたら操作方法から何からすべて音声で案内してくれるので、そのとおりにすれば講習受けてなくても扱えます。心配いらないです』
『AEDの収納ボックスを開けるとアラームが鳴ります』
ママの声にあるように、AEDが入っているボックスは開けると警告ブザーが鳴るようになっています。筆者が救命救急講習のときに教えていただいたのですが、この警告音は緊急を知らせるためと、AEDの防犯対策を兼ねて鳴るのだそう。ですから、緊急時はその音にひるまず次の行動に移ってください。そして誰でも扱えるようにするための“音声ガイド”があることも知っていれば、安心してAEDを使えそうですね。
1分1秒を争うことだから知っておこう
誰かの命を救えるかもしれない救命行為。そのなかのひとつとして存在する「AED」。どこに設置されているのか、持ち出し方・使い方など、年齢や性別を問わず広く知られていれば救える命も増えるかもしれませんね。ムリにではありませんが、この機会に家族で救命行為について学んでみてはいかがでしょう。知識は荷物になりませんので、AEDの使い方動画を見るだけでも構いませんし、散歩がてら、どこにAEDが設置されているかを探してみてもいいでしょう。みなさんが踏み出すその一歩が何かを変えられるかもしれませんよ。
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