<何歳でもキレイな髪>子どもが自分でシャンプーをするために親ができることは 第3回
毎日お風呂で子どもの髪を洗うのは、大変ではありますが、かけがえのないことでもあります。いずれ子どもが自分で髪を洗うときがやってくるのですが……。特にシャンプーが苦手な子どもだと嫌がって泣いたりして、最初の一歩でつまずいてしまいそうです。どのように声をかけ、教えていくのがいいのでしょうか。花王株式会社 ヘルスビューティーケア事業部門 ヘアケア事業部 鈴木佑衣さんと、ヘアケア研究所 上席主任研究員 幸克行さんにお聞きしていきます。
子どもが自分で洗う第一歩。不安にさせない洗い方とは
――いずれ子どもも自分でシャンプーをするようになりますが、最初の声かけはどうしたらいいでしょうか?
鈴木佑衣さん(以下、鈴木さん):いきなり「自分で洗いなさい」と言っても、お子さんは戸惑いますし、どうやって洗ったらいいのかわかりませんよね。大人にとっては単なるシャンプーと思うかもしれませんが、お子さんにとっては不安がいっぱいだと思います。なので、楽しくシャンプーをすることが大切です。たとえば歌に合わせてシャンプーをする方法もあります。花王では、頭を地図に見立てて洗っていく歌も公開していますよ。
歌ならお子さんでも覚えやすいですし、洗い方がわかりやすくなると思います。楽しく洗えるようなツールを使って、まずはお子さんが洗い方の基本を身につけられるといいですね。
――1回洗い終わったら、親御さんがチェックする必要もありそうですね。
鈴木さん:洗い終わったタイミングで「ここが洗いにくいね。もう1回洗ってみようか」と教えることもできますね。最初のうちは1回でしっかり洗うのは難しいので、何回も繰り返すことで自然に洗い方をマスターしていくと思います。
教える際には、親御さんが怒らないことも大切。最初はできないのは当たり前と思ってあたたかく見守ってあげると、お子さんも自主的に洗えるようになるのではないでしょうか。
――これから髪の洗い方を教わる子どもたち、そして教える親御さんたちも不安かもしれませんね。でも髪を洗うことは生活の基本ですから、楽しく取り組んでほしいですよね。
鈴木さん:お子さんの場合、顔にお湯がかかるのが苦手で、自分で洗うハードルが高い場合もあります。でも工夫をすることで楽しくできますし、一度自分で髪を洗うことができれば自信がついて、それからは自分で洗えるようになると思います。それを親御さんが見れば、子どもの成長を感じられるのではないでしょうか。お風呂の時間を親子で楽しんでいただくことが一番大切ですね。
子どもの頭のニオイが気になる。気にしておきたいポイントは
――まだまだ子どもと思っていたら、頭から大人のようなニオイがしてショックを受けたことがあります。子どもも大人も、ニオイの原因は同じなのでしょうか?
幸克行さん(以下、幸さん):ニオイの基本的な原因は汗や皮脂です。子どものほうが頭の面積が小さく、その割に汗の量が多いので、ニオイが強く感じられることがあるのかもしれません。
――子どもの頭のニオイを防ぐ方法を教えてください。
幸さん:子どもも大人と同じように、頭皮までしっかりと洗うことが重要です。でもお子さんが「面倒くさい」と思って、ササッと洗って終わりにすることもありますよね。
そういう場合には泡タイプのシャンプーを使うといいですね。しっかりとした泡になっていれば、液体のシャンプーでは届かないところにも泡が届き、汚れをしっかりと落とせます。泡立てる工程がなくなるので、お子さんにとっては楽になります。
編集後記
子どもが自分でシャンプーができるように、歌などを使って教えるのもよさそうですね。あたたかく見守ることも、親としてできることのようです。
取材、文・川崎さちえ 編集・いけがみもえ イラスト・カヲルーン
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