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子どものスマートフォン利用調査2014

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株式会社インタースペース(所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:河端伸一郎、証券コード:2122)は、当社が運営するママ向けコミュニティサイト『ママスタジアム』(URL: http://mamastar.jp/)にて、「子どものスマートフォン利用※」を調査するアンケート企画を実施しました。 ※タブレット利用を含む
この数年で急速に普及が進んだスマートフォンと小さな子ども達がどのように接触しているかについて、子どもを持つママ達に回答してもらい、利用実態を明らかにすることを狙いました。

調査概要

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調査結果

1歳児の74%、2歳児の85%がスマートフォンを使用

「子どもがスマートフォンを使用することがある」と回答した割合は全体の85%。子どもの年齢ごとにみていくと、0歳児では24%でしたが、1歳児で74%へと急増、2歳児以降はその後年齢が上がっても変わらず90%近辺を推移しています。子どもが1-2歳の時期が、スマートフォンを子どもが使用するようになるティッピングポイントとなっています。
使用頻度をみると、「ほぼ毎日」29%、「週に2,3回程度」23%となり、過半数の子ども達が日常的にスマートフォンを利用しています。
連続使用時間は、「数分」の回答割合が多く、多くの親たちが節度をもって使用させていることが伺えますが、1時間以上連続して使用することもしばしばあるようです。
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子どもはYoutube動画の視聴が大好き!

「子どもがどのように利用しているか」という設問で最も多かった回答が、「Youtube等の動画視聴」。お気に入りのキャラクターの動画を繰り返し見ている、という声が多くあがっています。
次点には「ゲーム」が続き、LINEのゲームやパズドラ、その他のパズルゲームなどを多くの子どもが楽しんでいます。
「子どもに静かにしてほしいために使用させることはありますか」という問いでは、全体(子どもの年齢の平均は4歳)では「よくある」12%、「ときどきある」37%となりましたが、2-3歳児に限定してみると、「よくある」18%、「ときどきある」62%と高くなっています。
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ママ達の多くが「視力が悪くなるので、やり過ぎはよくない」と考えている

子どものスマートフォン利用に関する気持ちを選択式(複数回答可)で回答する設問では、「使わせてはいけない」8%という回答は少数派ですが、「やり過ぎはよくない」70%、「視力が悪くならないか心配」55%、「子どもだけで使うのはよくない」37%という声が多くなっています。
「子どものスマートフォン利用」に関してママ達の多くは容認していますが、心配や懸念も抱いています。
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この調査結果を受け、相模女子大学・子ども教育学科 七海陽専任講師にお話を伺いました。

相模女子大学子ども教育学科 七海陽専任講師
小さな子どもは、これから一生を生きていくための心身の力を発達させる大事な時期にあり、様々な体験をすることがその発達につながります。スマートフォンもそのひとつの環境として利用することは可能だと思いますが、その場合最も大事なことは、子どもに一人で使わせないことです。
2-3歳の子どもが、テレビでヒーロー物を見て現実と混同するように、幼少期の子どもは与えられる情報を正しく判断する力が未成熟です。そこに親が介在し、例えば一緒にお気に入りのキャラクターの動画を見ているときに、「みんな、うれしそうだね~」など、子どもの気づきに共感したり代弁する声掛けや、「どうしてこうしたのかな?」など、キャラクターの感情や行動の理由について正しい認識が持てるように問いかけをすることなどがとても大事です。
視力も幼少期に大きく発達しますが、スマートフォンなどを同じ距離で長く見ることは、遠くも近くもきちんと見えるよう視力が発達することを妨げる可能性があります。長時間の連続使用は避け、1回の使用は10~15分程度にとどめるべきだと思います。

スマートフォンやタブレットの普及に代表されるように、ママや子どもを取り巻く情報メディアも大きく変化しています。ママスタジアムでは、今後も子育てと情報メディアに関する調査を定期的に行なっていきたいと思います。

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