Zeebra&美和:第8回 育児が落ち着いてから、初めて二人きりの時間がスタートするんです
最終回となる今回は、お二人の夫婦円満の秘訣についての質問からスタートします。
お二人の“夫婦円満の秘訣”と“男と女”として意識し続けていく秘訣を教えてください。
Zeebra:男と女を意識していくということであれば、それこそうちは出産のときに立ち合う、立ち合わないというところからそれを意識してましたね。
美和:例えば、赤ちゃんが生まれたときも、川の字とかで寝たことはないんですよ。娘たちは娘たちの部屋で寝ていて、夜泣きのときは、私がその部屋に行くようにしていました。夫婦二人の寝室と別にしてました。
夫婦円満の秘訣は、デートをすることです。私は「デートしたい!」「ご飯を食べに行きたい!」とか「映画見に行こう!」とガンガン言います(笑)
デートって、しょっちゅうできるわけじゃないから、たまに行くときはちゃんとドレスアップしてデートすることをイベントみたいに楽しんでます。
普段は、パパとママをやっているから、デートのときは “男と女”であることを意識して過ごす大事な時間ですね。
Zeebra:これは僕の持論なんですけど、やっぱり夫婦の中にもわからないことがあったほうがいいんですよ。
専業主婦のママでも、たまには旦那さんに子どもを預けて友だちと飲みに行ったりしてね。
旦那さんはそれで「どこに行ってたの? 誰と行ってたの?」なんて、つまらない詮索をしないで、でも、ちょっと心配するとかが大事かなと。
僕が見てきたなかでうまくいかないパターンのなかには、距離が近くなり過ぎておたがいを縛りすぎてるパターンとか、あとはもうおたがいがまったく気にしなくなっちゃって、セックスレスになっちゃうパターンが多いんですよ。レスになっちゃうパターンだと、うちらのまわりでは8割が離婚しています。
うちは、「キレイにしてなくちゃダメ」というのをルールにしているし、今でも家の中でイチャイチャしてるし、おしりを触ったりしてるよね(笑)
美和:最近は娘たちも年頃だから、「ちょっと~」って少し嫌そうに言うけど(笑)、小さい頃から子どもたちの前でもおかまいなしに仲良くしているので、それが当たり前の風景になっているみたいです。
私の両親もそういう両親だったんです。両親仲良すぎるくらいの家庭で育ったので、ほかの家はあまりそうじゃないと知ったときには驚いたんです。
私は、自分の両親は憧れの夫婦だと思っています。
お子さんが成人を迎え、育児がひと段落した後に二人でやりたいことはありますか?
Zeebra:最近、たまにそういう話するよね。老後というか、あと10年後くらいの話なんだけどさ。
美和:私たち、付き合ってから二人になったことがないんです。付き合ったときから子どもたちがいたので。子育てがひと段落してからが、本当に二人の時間になるんです。
Zeebra:一応、自分の予定としては旅行とかいっぱい行きたいねって話をしたんだけど、別に学校のこととか考えなくていいなら、思い切って海外に引越しちゃっていいわけだし、アメリカに引越すとかはリアリティがあるけど、南フランスに引越してフランス語を一から勉強するとかもいいかもね。
美和:娘たちも大きくなってきて、最近二人の時間が増え始めたんですよね。だから、そういう話が現実的になってきたなと思ったりしていて、すごく楽しみにしてますね。何があるんだろうってワクワクしてます!
Zeebra:あとは、孫ですね(笑)。責任ゼロでかわいがりたいだけかわいがっていい!っていう楽しみがあるので、孫ができる日を待ちわびてます。
もう、ずいぶん長いこと赤ちゃんに触れてないから楽しみでしょうがないよ(笑)
素敵なお話をたくさんありがとうございました。最後に、このインタビュー対談をご覧のみなさまへメッセージをお願いします。
美和:子どもが小さくて育児に奮闘しているときはものすごく大変だけど、振り返ってみると本当に一瞬のことのようでした。なので、育児をしている今、この日々の瞬間を大事に過ごしてほしいと思いますね。その瞬間はもう二度とやってこないですから。
本当に大変なことばかりだと思うんですが、そんな中でも楽しんで育児をやってもらえたらと思います。
子どもも中学生くらいになると抱っこもさせてくれないし、それどころか触れさせてももらえないので、今私はその寂しさと戦っています(笑)
Zeebra:本当にそうだよね。最近いつも言ってるのは、子どもたちの小さかった頃の写真を見ながら、「あーこの頃の花音に会いたい~! 里茉に会いたい~」ってことなんだよね。
本人たちからは「なんで?」とか聞かれるけど(笑)
もし、今子育てをしながら「大変だ!」という状況にいるんだとしたら、やっぱり大切なのは“頼れる先”を作ることですね。
家族だったり、友だちだったり、人間関係を大事にしてほしい。パパ友、ママ友に子どもを預けて、夫婦でデートをする時間を持つという余裕も大事だと思うんです。
うちらはおたがい東京が実家だったからラッキーだったけど、そうじゃない場合は近くに頼れる人を持つことが大事。
そもそも子どもっていうのは親だけが育てるものではなく、コミュニティーで育てるものなんだよね。
X(旧Twitter)でこういう話をつぶやいて炎上することがあるけど、オレの感覚でいうと裏の家のおじいさんと同じですよね。
誰かが怒らなきゃいけないっていうのはあるし、うちらもそれをするべきだし、ギブ&テイクをしてくことが大事だよね。
子育てに追われている人こそ、人とコミュニケーションを持つことで悩みが解決できたりする場合もあると思うから、意識してみてください。
全8回でお届けした、Zeebraさんと美和さん夫婦のインタビュー対談はいかがでしたか?
インタビュー中に何度も目を合わせながら、微笑みあいお話をしてくださったお二人は、本当に素敵なご夫婦でした。
今後のお二人にも、ますます注目していきたいと思います。
美和さんのことをもっと知りたい! という方は、美和さんの育児奮闘記
『おんぶにだっこでフライパン!-4人育児の奮闘記』を読んでみてくださいね!
インタビューでは語りきれなかったお二人の結婚、出産、育児の日々がぎっしり詰まった一冊です!
(取材、文・上原かほり 撮影・泉三郎)