<義母、迷惑な招集>必死な母が不憫「まわり気にせず老後を楽しんで!」【後編まんが:義姉の気持ち】
前回からの続き。私(サトミ、30代)は結婚9年目。小学生の子ども2人と夫との4人暮らしです。母と私の姉(アヤ、30代)家族、弟(タイキ、30代)家族も県内に住んでいます。父は亡くなり、母は1人暮らしです。母は自分の考えが正しいと思って譲らない性格。しかも自分の欲求を満たすためなら相手の都合も考えずにしつこく連絡する人です。連休があるたびに、母が家族での集まりをやたらと企画するので面倒だと思ってしまいます。
年を経るごとに頻繁になる母の召集。最初の頃は、父が亡くなって寂しいのかなと思い、顔を出すようにしていました。でも最近は、頻度が多く困っているのが正直なところなのです。
最近、母はどこで覚えてきたのかスケジュール管理のツールを使って、私たちの予定を把握しようとしてきます。この前は休日の予定が1時間刻みで登録するように組まれていました。
姉は私の気持ちを代弁するように、いつも母にズケズケと言ってくれるので助かっています。それに反して気の弱い弟は、いつだって母の言いなり。かわいそうなのが弟のお嫁さんです。
次の連休の集まりも、私の夫と姉の上の子、キョウカさんの都合が悪いと言っているのに、母はグループLINEにしつこく連絡していました。「どうしてこうもみんなを集めたがるんだろう……」なんて思っていたら、姉からグループLINEにメッセージが。
母のSNSに家族の集合写真がアップされていました。「子どもたちとその配偶者。孫たち全員です!」「うちの子たちは呼ぶと全員来るんです!」などのコメントと一緒に投稿されています。思わず声をあげると、夫が驚いた様子で声を掛けてきました。恥ずかしかったけど母の投稿を見せました。
母は誰よりも「いいお母さん」「良き妻」であり、そう言われるのを誇りにしてきた人です。子どもたちが巣立ち、夫が亡くなった今、母はまだ「いい母」という役割にしがみつき、さらに「孫や子どもたちの配偶者に囲まれる良き老後を送る祖母や義母」という立場がほしいのかもしれません。
私は母に少し嫌悪感がありますが、母が他人の評価で生きているのだと思うとかわいそうにもなりました。翌日、実家に行きました。
母の行動が今後大きく変わるかは、まだわかりません。でも、何かのきっかけで家族以外に目を向ける時間が増えれば、強制的に家族で過ごそうとする時間が減るかもしれません。その手助けを、少しずつでも娘の私がしていけたらと今は思っています。
母の気持ちはわかるけど、私たち家族もそれぞれの生活があります。それを無視して頻繁に集まるのは、正直、負担が大きいです。母が「いい母」「いい祖母」という役割に固執し続け、本当の意味で自分自身の人生を楽しめていないのではないかと心配になりました。
これからは、母にも少しずつ自分のための時間や幸せを見つけてほしいと思います。娘として母が楽しめるものを見つけるサポートができればいいなと思いはじめました。それが家族全員の幸せにもつながるのではないかと願っています。
原案・ママスタ 脚本・rollingdell 作画・チル 編集・横内みか