HG&住谷杏奈コラム:第6回 好きという気持ちが出会ったときから変わらないんです
全8回に分けお届けしている HGさん・住谷杏奈さんご夫妻のインタビュー。
第6回目となる今回は、2人のお子さんについてじっくりお話をお聞きしました。
2歳になる娘さんはパパが大好きで、パパの取り合いをしているという杏奈さん。
仲良しご夫婦の子育てについて、楽しいお話を伺いました。
お2人の、現在5歳と2歳になるお子さんの子育て方法や面白エピソードを聞かせてください。
杏奈:ちょうど一昨日、初めてキッザニアに行ったんですけど、私たちもすごく面白かったですね。
「成長したなぁ」と思って感動しました。
HG:親は見ているだけなんですけど、面白い所だなぁと思いましたね。
お仕事を体験して、キッザニアのなかだけで使えるお金をお給料としてもらって、なかで使えるっていうシステムは、子どもにとっても良い経験になるだろうなと思いながらみてました。
杏奈:お兄ちゃんが体験したんですけど、まずパイロットを体験した後に、もうひとつ何かやりたいって言ってたんですよ。
でも、閉店時間が近づいてきたので、比較的混んでないところって探したら、資生堂のお店が空いていて(笑)。
お客さん役で、女の子の店員さんに化粧水を塗ってもらってました(笑)。
HG:あれ、面白かったよな(笑)。まわり全員女の子ところで、店員さんやってくれてる女の子も苦笑いしてる感じで(笑)。
杏奈:でも本人はきっと照れとかあまりなかったんじゃないかな?
パパにすごく似てて、性格もひょうきんなんですよ。
HG:ひょうきんではありますね。
最近は、テレビ見て芸人さんの真似したりするし(笑)。
一応、僕も一緒にやるんですけど、売れてきた後輩芸人の真似とかされるとちょっとだけ寂しい気持ちになるんですよね。
それが、芸人の父親としての複雑なところですねぇ(笑)。
男の子と女の子で育て方の違いや、接し方の違いはありますか?
杏奈:2歳の娘は、とにかくパパが大好きなんですよ。
「パパ、パパ!」で、パパにべったりで、私じゃダメなんです。
HG:上の子が産まれたときは仕事が忙しくてほとんど一緒にいてあげられなかったんですよ。
だから、あまり懐いてくれなくて、ときどき仕事が早く終わって幼稚園とか迎えに行ったら、「嫌だ! 嫌だ!」と大泣きされたりして。
そういうのがすごくショックだったから、下の子が産まれたときにはできるだけ一緒にいてあげたいなと思ったんですよね。
下の子が産まれた頃は、仕事もそこまで忙しくなかったというのがあって、そうしたら「パパ大好き!」みたいな子になってくれましたね。
杏奈:娘は、歯磨きもパパじゃなきゃダメなんですよ。朝の着替えも「パパじゃないと嫌だ~」みたいな。
私は完全にライバルみたいな感じになってます(笑)。
HG:男の子だから、女の子だからと子どもへの接し方を変えたりはしてないんですけど、女の子っていうのはいつかは父親から離れていくだろうから、今やってあげられることはしてあげたいなと思いますね。
お子さんたちへの将来への希望や夢などをお聞かせください。
HG:僕が大人になって、できなくて損したなぁと思ったのが英語や歌、リズム感、ダンスなんですよ。
英語が話せたら良かったなぁと思うことって本当によくあるし、リズム感があったらなぁと思うこともたくさんあったので、そういうのは身につけさせてあげたいなと思ってますね。
将来の選択肢が増えるようにはしておいてあげたいなと。
杏奈:習い事はさせていますけど、将来、それを必ずしも活かさなくても、やっておいたことが何かしらの役に立つんだろうなと思いますね。
お兄ちゃんは英語とピアノ、あと護身術の格闘技にパパと通ってるんですけど、だからといって格闘家になってほしい! と思ってるわけではないから(笑)。
彼が言ったように、選択肢を増やしてあげることが大事かなと思っていますね。
お2人と同じ、芸能の世界に入りたいと言ったら賛成しますか?
杏奈:お兄ちゃんは、カメラとか芸術系の世界に興味があるみたいだよね?
HG:僕も絵を描いたりするし、映像や写真見るのも好きだから、お兄ちゃんもそういう方に興味があるみたいですね。
杏奈:パパの仕事が芸人さんっていうことは理解してるけど、今のところその世界に憧れを持ってるようには見えない……というか、芸能の世界には今のことろ興味がなさそうじゃない? (笑)。
HG:確かにな(笑)。
でも、もしやりたいって言って来たら反対はしないですね。
杏奈:自分たちも、やりたいことをやってきたから、子どもたちのやりたいことを反対したりはできないなと思いますね。
HG:本当に大変な世界だよということは伝えるけど、本人がやりたいと言ったら、娘が女芸人になりたいと言っても受け入れるかな。
夫婦そろって育児をされてる印象がありますが、決まった育児や家事の役割分担はあるんですか?
杏奈:お料理は私です!
HG:それだけ? (笑)。
杏奈:洗濯物を洗濯機に入れます(笑)。
HG:それは、家事とは言わないんだよ(笑)。
干したり、たたんだり、片づけたりの部分が苦手だよね。
杏奈:うちは、掃除、洗濯は気づいた方がやるっていうルールなんですけど、私気づきにくいんですよ(笑)。
というか、私が気づいたらパパがやってくれてるので、助かってます。
HG:本当は、もっとやって欲しいなと思うことはあるんですけどね(笑)。
杏奈:我が家の家事はそんな感じで気づいた方がやる、そして育児は2人で力を合わせてですね。
仕事が休みのときは、絶対家族4人で過ごすんです。その時間を子どもたちにとっても良い時間になるようにしたいなと、いつも思ってます。
HG:最近は、トレーニングとか絵を描いたりする時間も必要になってきたので、そういうことは子どもたちが学校に行ってる間とか、子どもたちが寝てから時間を作るようにしています。
子どもたちがいたり、起きたりしてる時間に、自分のことをするっていうのはないですね。
杏奈:あとは、子どもたちと絵を描いたりして遊んでるよね?
HG:ご存知かもしれませんが、僕、絵がうまいんですよ(笑)。
子どもたちにも「あれ描いて描いて」ってせがまれるんですけど、僕が絵を描くのがうまいっていうのを子どもも理解してるので、要求のレベルがものすごく高いんですよね。
適当に描くスケッチみたいなのでは納得してくれなくて、アンパンマンのキャラクターでも細部までしっかり書き込まないといけないんです(笑)。
杏奈:だから子どもと描いてる絵でも、陰影がどうだ、ここの線は細かくなくちゃとか、ものすごく凝って描くんですよ。
子どもと描いた絵で個展ができそうなくらい(笑)。
HG:絵が描ける人は適当には描けないんですよ。どうしてもこだわってしまうんですよね。
しゃしゃっと適当には描けない。
そして、それを子どもは分かってるから手を抜けないんですよ。
杏奈でも、こういうパパで良かったなぁと思うんです。
子どもたちと遊んでいるのを見ていると、「この人と結婚して良かったな」と思うし、好きという気持ちが出会ったときから変わらないんです。
HG:ありがとう。こちらこそ幸せだなぁと思ってます。
杏奈:出会った頃と同じ気持ちで、ずーっと好きって思える人と夫婦になって、親になれたのは幸せです。
次回もお楽しみに。
取材、文・上原かほり 撮影・chiai