<令和のモンスター新人>彼女にフラれ…「ダサい俺」汚名返上できるのか【後編まんが:新人の気持ち】
前回からの続き。俺はアサヒ、25歳。中途採用で入った会社で、スズさんという教育係にあたってしまったことが最大の不運でした。はじめから同期の教育係が俺の教育係だったら「期待の新人」と呼ばれるのは俺だったはず。というか教育係の水準を同じにしておかない会社が悪いんじゃないでしょうか? このまま屈辱的で無駄な時間を過ごすくらいなら、パッとほかの会社に乗り換えてしまったほうがいいのでは……なんてことも思っています。しかしそのことを彼女に相談をすると……?
「プライドだけ高くて、でも何もできないから転職を繰り返すでしょ? 私と喧嘩したって、ぜーんぶ『お前のせい、俺は悪くない』将来は『家事・育児を手伝って』って言ってもグダグダ言い訳ばかりで、結局やらないんだわ」そう吐き捨て、彼女は出て行ってしまいました。
友だちに言われたこと、彼女に言われたことを自問自答して、俺は自分が傲慢であったことにようやく気がつきました。悪いのは全部……俺だったのです。
数日間悶々と考えて、友だちと彼女に謝罪と反省していることを伝えました。友だちは「また飲みに行こう」と言ってくれて、彼女は「ちゃんとやれたら考える」と返事をしてくれました。
まわりよりも遅いかもしれませんが、自分のダサさに気づけてよかったです。まっすぐ伝えてくれた友だちと彼女には感謝しています。
スズさんはあのあと、俺を見離さずに仕事を教えてくれています。時折「俺が悪いんじゃない、相手が悪い」「こんなやり方、効率が悪い」と思ってしまうようなタイミングもありますが、まずは基本的なことができるようになってから言おうと自分を抑えています。
ある日、スズさんと一緒にランチをとるタイミングで、「何か、心を変えるキッカケがあったの?」と聞かれました。事の顛末を話すと、スズさんは「ちゃんと叱ってくれる友だちと彼女がいて、よかったね」と微笑んでいました。
原案・編集部 脚本・物江窓香 作画・〆川ズン子 編集・みやび