<ルーズは許せない>登校班の集合時間をみんな守らない。親目線でしか気づかない意外な盲点は?
近所に住む児童たちが一緒になって学校に向かう、登校班。集団で歩くことでの安心感、交通ルールを覚えられるなどのメリットがあるようです。しかし、全員が毎日の集合時間に間に合うとは限らないようで……? ママスタコミュニティにも登校班の集合時間にまつわるトピックがあがりました。
集合時間は7時半。みんな守れないのは早すぎるから?
『登校班の集合時間は7時半。でも、いつもみんな遅れてくるので、出発できるのは結局40分くらい。わが家もときどき遅れちゃうから強く言えないけど、よくないよね。「みんな遅れてくるから大丈夫」となっているのかな』
7時半に集合する登校班。集まったコメントのなかには「早すぎない?」「30分も歩くの?」といった声もありました。一般的な公立小学校では少し早いように思えますが、学区内ギリギリの地域なのかもしれません。長い距離を歩かなくてはいけないのだとしたら、登校班で通う安心感はひときわ大きくなりそうです。
『40分出発でも間に合っているのなら、40分集合に変更できないの? そうしたら50分に来る子が出てくるだけかな?』
朝は1分1秒が貴重です。仮に10分遅い集合時間になるなら、どれほど楽になることか! しかし実際にその通りのことをやってみた経験があるママからは「想像通りになっただけだった」と、報告が。つまりみんなが「このくらいなら大丈夫だろう」という時間が、10分ズレただけ。時間変更にはあまり意味がないようです。
変えたほうがいいのは時間ではなく、みんなの意識のほうかもしれません。とはいえ今やすっかりみんなに浸透してしまっている、「なんとかなる」の空気感。時間はすぐに変更できても、こちらを変えるのは大変そうです。
みんなが揃わなければ出発しない。だから遅れても、平気?
『集合するのが7時半ということでしょ? 出発が7時半ではない』
鋭い指摘の声も、いくつか寄せられました。「7時半は集合時間だから、40分に出発するのは間違いではない」という意見もあります。
『うちは8時出発だから、集合は7時55分にしている』
『出発は何時にしているの? 「揃い次第」じゃ、ダメじゃん』
集合時間と出発時間を、それぞれ明確にしている登校班もあるといいます。投稿者さんのところはとくに指定がないようなので、おそらく「揃い次第」。しかし他の方も「それじゃダメ」というように、少々大雑把な気がしますよね。揃い次第出発ということは、「揃わなければみんな出発しない」。さらに「揃うまでは待っていてくれるから、少しなら遅れたって平気」となってしまいます。
『はっきり決めている登校班が多いと思う。「7時半集合(揃っていたら出発)、7:35出発(この時間までは待つ)とか』
時間が細かく提示されていたら、「7時半までに行かなくては!」という意識は強くなるのではないでしょうか。
『集合時間の設定が早すぎても、間が空いてダラダラしがちになるよ』
寄せられたコメントでは、集合時間と出発時間を5分ズラしているという報告が目立ちました。10分は長いかもしれません。緊張感を高めるためにも、待機時間にはあまり余裕を持たせないほうがよさそうです。
かわいそうなのは「置いていかれる子」のほうではない
『定刻出発にして、遅れたらその子の親が送ることにすればいい』
「いつもみんな遅れてくる」という、投稿者さんのところの登校班。当初は時間通りに来ていた子もいたかもしれませんが、誰も来なければみんなそうなるでしょう。なぜなら時間を守った子は、待つ時間が無駄になるからです。
『うちの子は去年、登校班の班長だった。ランドセルにキーホルダー型の時計を付けていて、時間が来たら無条件に出発していた。真面目な子が損するのはよくないよ』
学校の保護者会などでも、開始時刻を過ぎたのに「まだ遅れて来る方がいらっしゃるようなので」と5〜10分待たされるようなことがあります。しかし時間通りに来ている人も暇なわけではなく、間に合うように万障を繰り合わせて来たわけです。遅れてくる人は「ラッキー!」かもしれませんが、待たされるほうはモヤモヤが募ります。
登校班ともなれば、それが毎日続くことになります。時間を守るのがバカバカしくなってしまうでしょう。日頃からわが子には「約束した時間は守ること」と教えているはずなのに、大きな矛盾が生じていないでしょうか。
お子さんの登校班で「毎回遅れてくる子がいた」というママは、こんな体験談を寄せてくれました。
『今年度から、新1年生の子がひとりだけの地域と途中で合流することに。その子を待たせるわけにはいかないので、「30分になったら必ず出発します」とお知らせしたら、全員が毎日時間通りに来るようになったよ』
こんなコメントもありました。
『出発時間が決まっていても、申し訳なさとか「近所の人だから」というやりにくさで、出発を促しにくかった。で、結局ギリギリまで待っちゃう』
先に行ってしまうと「残された子がかわいそう」、それに「ご近所さんとの間に波風を立てたくない」ということですね。たしかに一理ありますが、しかしそれでは「待っている子がかわいそう」なのでは? ご近所と揉めたくないのであれば、学校を通して「時間を過ぎたら出発します」と連絡をしてもらってはどうでしょうか。
「わが家も遅れることがあるから」と、投稿者さんも言い出しにくいのかもしれませんが、だからこそ提案できることもありそうです。「うちもそうなんだけど」という前提があることで、特定の家を責めているわけではないことが伝わります。
仮に「7時35分集合・40分出発」にすれば、毎朝に5分の余裕が生まれます。「7時半集合・35分出発」にすれば、ダラダラしている無駄な時間がなくなります。ふと疑問を感じた今このときに、思い切って提案してみてはどうでしょう? 登校班の保護者の中に相談できそうなママ友がいるなら、なお心強いですね。
文・鈴木麻子 編集・すずらん イラスト・Ponko
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