<過保護?>中学生のわが子に口出ししすぎる保護者に驚く。なぜ見守れないの?
子どもの年齢によっては、親が少し遠くから見守る姿勢も大切になってくるかもしれません。中学生だとある程度自分で判断ができるようになりそうですが、親としては口出しをしたくなる場合も。ママスタコミュニティのあるママから、こんな投稿がありました。
『子どもが中学生になってもいろいろと口出しをする親がいるんだなと驚くことがある。クラスの人間関係を把握しておきたいとか、部活の練習に出る出ないとか。親は基本見守って、判断は子どもに任せて、困ったことがあったら助言するものじゃないのかな。過保護・過干渉だと思ってしまう』
子どもが中学生になったとはいえ、人間関係や部活のことなど親として気になってしまうケースも少なくないでしょう。そうした周囲の様子を見た投稿者さんは過保護や過干渉だと感じてしまい、子どもと一定の距離は必要と感じるようですね。では実際に他のママたちは子どもにどんなことを聞き、把握したいと考えているでしょうか。
口出しではなく、確認することはある
『クラスの子全員ではなく、よく一緒に遊んでいるのがどんな子なのかくらいは、ある程度知っておきたいな』
『口を出すことと確認することは別。特に部活をしていると親に直接連絡がなく、子どもにだけ連絡がくることもある。親が子どもに聞かないとわからない』
中学校のクラスメイトについてあれこれ聞くことはないとしても、一緒に遊ぶことが多い仲良しの子に関しては、親もある程度把握しておきたいようですね。交友関係によっては、自分の子が危険に巻き込まれてしまう恐れもあり、子どもを守るためでもあるのかもしれません。また部活の連絡は子どもを通して行われることもありますが、それを子どもが親に言わない場合もあるでしょう。そうすると忘れ物をしたり、他の保護者との連携が取れなかったりするので、部活に関しては親の方から聞くこともあるそう。でもそれは口出しではなく確認なので、必要なことといえそうです。
子どもが反発するならまだマシなのかも
『その口出しが過剰なものなら、子どもが何も話さなくなるでしょ』
親の口出しが多くなると、子どももうんざりして親との距離をとるようになってくる恐れも。あまりに行き過ぎた口出しは、親子関係にヒビを入れてしまうかもしれません。
『何も話さなくなったり反抗したりするならまだいいんじゃない? そうではなく何でもお母さんの言うことを聞く、自分で決められない大人になったら困ると思う。前の職場で急にこなくなった新人さんがいて、しばらくしたらお母さんから辞めますと連絡があって、荷物もお母さんが取りにきたよ』
子どもが親に対して反発するのは、自分の意志がある証とも考えられます。それならばいいですが、問題は自分の意志がなく言われたままに従っている状態ではないでしょうか。投稿者さんは会社での経験を通して、親の口出しは自分で決められない大人にすると考えているようですね。たしかに親が子どもの世話を焼きすぎると、子どもは自分で何も考えられなくなってしまう可能性も。そうなると、いざ親がいなくなったときに子ども自身が困ってしまいますね。
他人を巻き込むくらいの過干渉は控えたい
『過保護はある程度は仕方ない。自分の子どもを守るのは自分だから。過保護は他人を巻き込むことではない。問題は過干渉だよ。過干渉はわが子だけでなく、学校や友達も巻き込むからね』
『うちの部活にもいる。その子とその親だけの問題で終わるなら勝手にどうぞなんだけれど、巻き込んでくるのが嫌』
子どものことが心配であれこれと口出しをするのは、親子間の問題です。それで済むならばまだいいのですが、それに他人を巻き込んでくるのは困るという意見もありました。例えば部活のやり方や先生の指導の仕方、友達関係にまで親が口を出ししてくると、他の人にも影響が出てきてしまいます。ママたちにとってそれは迷惑のようですね。子どもを守りたい気持ちはわかりますが、それに他の人を巻き込まないで! というのが本音なのではないでしょうか。
親も自分をコントロールする必要があるのかも
『「自分の不安感を自分自身で消化できない人」「子どもを自分の好みに作り上げようとしている人」が過干渉な人だったよ。自分の周りでは。過保護は子どもの個性によって必要なものだけれど、過干渉は親自身の問題だと思う』
子どもが中学生になっても、親がある程度把握しておきたいことはあるものです。特に仲良くしている友達や部活のことは、知っておいた方が親も安心かもしれません。でもそこからさらに深く知ろうとして子どもの対人関係に踏み込んだり、口出しをしたりしてしまうと過干渉になりかねません。その結果、親の意見を押し付けてしまったり、親の言うことを聞かせようとしたりしてしまう恐れも。子どもが自分で考える機会を奪うことにつながる可能性もあります。子どものことを心配する気持ちはわかりますが、親もグッと我慢することが大切な場面もありますね。そしてそのためには、親自身の気持ちをコントロールしていくことが求められるのかもしれません。
文・こもも 編集・有村実歩 イラスト・加藤みちか
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