<義母の介護で家族バラバラ>母さんには俺しかいない!頑張らなきゃ……【第4話まんが:夫の気持ち】
前回からの続き。俺(ツヨシ)は妻のリエと娘のサクラ、息子のハルトと4人で暮らしている。ひとり息子の俺は、幼い頃から両親に「老後のことは頼むぞ」と言い聞かされてきた。父が亡くなる間際にも「母さんを頼む」と念を押された。人見知りなところがある母さんが頼れるのは俺しかいない。母さんはリエにきつくあたることがあるし、子どもたちともうまくいっていない。家族を巻き込むわけにはいかないのだ。俺は母さんのサポートを一手に引き受けて踏ん張っていた。
母さんとリエの関係は良好とはいえなかった。昔からもめごとが苦手だった俺は自分が間に入ることで、なんとか穏便にことを済ませてきたつもりだった。やがてサクラとハルトが生まれ、こんなにかわいく愛おしい存在がこの世にあるのかと思った。家族は俺の大切な宝物だ。ただ母さんは子どもたちともあまりうまく関係を築けなかった。だったら俺が間に入ればいい。そう思っていた。その後、父さんに病気が発覚した。
残された母さんは足腰が弱く、誰かがそばでサポートをしていないと生活が難しい状況だった。施設に入ることを望まなかったため「同居」という選択肢も頭をよぎったが、俺の親のことに家族を巻き込むわけにはいかない。俺がなんとかしないといけないと思い、実家に泊まりこんで母さんのサポートをするようになった。しかし自宅に帰るタイミングに限って母さんの具合は悪くなった。母さんには俺しかいない。目の前で苦しんでいるのに放っておくことなんてできなかった。たび重なる俺のドタキャンに、リエから怒られたこともあった。
俺だって辛かった。家族と一緒にいたかったけれど、目の前で苦しんでいる母さんを放っておくことはできなかった。
最初の頃は俺の不在に文句を言ってきた家族も、その状況を分かってくれたのか寂しさを我慢してくれるようになった。その気持ちに応えるべく、俺も精一杯母さんのサポートを頑張ったのだ。
やがて母さんが病に侵されると、俺は会社に休暇をもらってつきっきりでサポートをした。母さんはこの世を去ったけれど、俺にはやり切った感がある。親孝行を終えることができた俺は、意気揚々と自宅に戻ったのだった。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子