近藤千尋:第3回 モデル、結婚、出産……自分が想像していた以上の人生になっていることに感謝しています
ファンから“ちぴちゃん”の愛称で親しまれるカリスマモデル・近藤千尋さん。2015年にお笑いトリオ・ジャングルポケットの太田博久さんと結婚、2017年の5月に第一子となる「十愛(とあ)ちゃん」を出産しました。
第3回目となる今回は、今カリスマモデルとして人気を集める近藤さんが、どのような経緯でモデルという道に進んだのか、お話を伺っていきます。かつて憧れていた職業への気持ちを全部詰め込んだという、結婚式についても聞かせていただきましたよ。
近藤さんがモデルを目指したきっかけを教えてください。
私は岡山で生まれ育ちました。岡山に住んでいたときは普通の活発な女の子で、地元を離れるまではメイクもしたことがなかったんです。校則が厳しかったので、メイクやファッションもあまり楽しめていませんでした。
大学進学で名古屋に出ました。なぜ名古屋だったかというと、女性誌のCanCamのスナップに載りたかったからなんです。
CanCamには全国のスナップ写真の特集があり、登場する地域はだいたい東京・名古屋・大阪・福岡でした。大学に行くならその中のどこかにと思って、名古屋の大学に決めました。
スナップに載ることを考えての名古屋進出だったんですね!
そうなんです(笑)。名古屋の大学に入り、念願叶ってスナップ写真を撮ってもらえて、雑誌に載ることができました。それを機に今の事務所にスカウトしてもらい、この世界に入りました。最初は名古屋でオーディションを受けたりもして、今は事務所に入って8年が経ちます。
まさかこの職業に就けると思っていなかったし、ましてや結婚したり、お母さんになったりするとも思っていませんでした。自分が想像していた以上の人生になっていることには、ご先祖さまに感謝しなくてはと思っています(笑)。
モデルの仕事を始めて、最初に感じた挫折はどんなことですか?
名古屋で雑誌に載ったりすると、ちょっと有名になれたりするんです。その状況に、「私、モデルさんっぽい」と調子に乗っていたときがありました。でも東京に出てきて本物のモデルさんを見たときに、「なんだこの違いは……!」と衝撃を受けました。めちゃくちゃ細くて、顔も小さくて、かわいすぎて「私なんて全然ダメじゃん……」と。
でもそれをきっかけに、「痩せよう! かわいくなろう!」と自分磨きに目覚めました。
2016年5月に出版されている「ちぴ本」の中にも、近藤さんが自分磨きのために努力されていることがわかる内容がたくさん詰まっていますよね。
小顔矯正や骨盤矯正、美肌作りとか、自分がやってきたことは全て本の中で紹介しました。もし「やっても変わらない」と思っている方がいたら、そう思わずにまずは試してほしいと思います。やった分だけ効果は出ると思うし、私、ほんとに小顔になったんですよ(笑)。
モデル以外で、憧れていた職業はありますか?
ウェディングプランナーにもなりたかったんです。結婚に対しての憧れも強くて、早く結婚したいなとずっと思っていました。なので、その気持ちを自分の結婚式に全て詰め込みました。
「ちぴ本」の中でもご紹介されていますが、すごくステキな結婚式ですよね。特にこだわった部分などはどこですか?
テーブルコーディネートにはこだわりました。シンプルだけどカジュアルで、見た目にかわいくしたいなと思ったので、すごくいろいろ考えて作りました。
あとはカードやガーランド、会場で使うものなどいろいろと手作りをしました。ウェルカムボードは彼(夫・太田博久さん)が描いてくれたんですよ。
結婚式では、ご自身がデザインされたドレスを着たんですよね?
そうです。ドレスにもたくさんこだわりを詰め込みました。挙式は26歳のときで、年齢的に大人っぽさに憧れ始めていた頃だったので大人っぽい雰囲気も入れつつ、かわいらしさも出すためにチュールでボリュームを出し、レースや飾りは一切つけないデザインにしたんです。思った通りのドレスができて、大満足でした。
こだわって作ったドレスなので、大切に保管しているんです。いつか、娘の十愛ちゃんが着てくれたらいいなと思ってるんですよ。旦那さんが着た衣装もオーダーメイドで、それも取ってあります。いつかまた着てほしいなぁ。
今思い出しても、結婚式の準備は本当に大変だったと思います。でも、またやりたいなとも思います(笑)。
モデルであり、母である近藤さん。「ちぴちゃん」の愛称で愛される彼女が、今のスタイルを築くまでがどんな道のりだったのかを語っていただきました。
次回は、妊娠についてのお話を伺っていきます。お楽しみに。
取材、文・上原かほり 撮影:山口真由子