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子どもの夢を育てる作品が一堂に!「キネコ国際映画祭」開催中

「夢を育てる世界の映画を 子どもたちへ」をテーマにした子どものための映画祭、「キネコ国際映画祭 2016&TIFF」が開催中です。今年で24回め、今回からはその拠点を東京都世田谷区・二子玉川にうつしての再スタートとなります。

初日となった11月2日(水)には東急・二子玉川駅からほど近い兵庫島公園を舞台に、オープニングセレモニーが開催されました。ジェネラル・ディレクターである女優の戸田恵子さん、プログラミング・ディレクターを務めるタレントの中山秀征さん、今回が初参加となるスペシャル・サポーターの俳優 高橋克典さんが気球に乗って登場した、華やかな様子をレポートします!

熱気球から登場! 華やかなオープニングセレモニー

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軽快なマーチングバンドの演奏とともに、まずは映画祭参加作品のゲストたちがレッドカーペットから登場しました。会場は川べりにある公園、しかも突然気温がぐっと下がったとても寒い日。でも、国内外からやってきたたくさんのゲストたちはみんな笑顔です。チマチョゴリ姿のイ・レちゃん(韓国映画『犬どろぼう完全計画』に出演)やアイデン・パパミハイルくん(オーストラリア映画『おんなのこの誘い方』に出演)などの子役たちもニコニコ。前半に登場した国内ゲストにならい、ステージ上できちんとお辞儀をする海外ゲストたちの姿にも微笑ましいものがありました。

映画祭の声優チーム「KLA’s(クラス)」による上映作品のラインナップ紹介は、その迫力とクオリティの高さに驚くばかり。その場で映像を観ながら、セリフやナレーションを生で入れていくのです。映画祭には「KLA’s」の声優さんたちがその場で生吹き替えをしてくれる、「ライブ・シネマ」プログラムもあるのだとか。この舞台でも、素晴らしいパフォーマンスに大きな拍手が送られました。

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そしてステージ後方の大きな気球から降りてきたのが戸田さん、中山さん、高橋さん。公募で選ばれた小学4年〜6年生のキンダー審査員10人と一緒です。

まずは「キネコ国際映画祭」に携わるようになって9年めとなるジェネラル・ディレクター、戸田さんからごあいさつ。

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「本来こういう場はあまり得意ではないのですが、なぜここまでやってきたのかといえば、それは映画祭が素晴らしいからなんです。世界中には子どもたちに向けて子どもたちの目線で作られた映画が、たくさんあります。今回二子玉川という豊かな街に拠点を置いて、その映画をお届けできることを本当にうれしく思っております。たくさんのみなさんに、1本でも多く観ていただきたいと思います」

「子どもを持つ親としておすすめしたいです」(高橋克典さん)

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続いてはあまりの寒さに「寒くて口が回るか心配ですが(笑)」(戸田さん)と前置きをしながらも、見事な生アフレコ(アイルランド映画『ほんとうのともだち』)を3人で披露。
「電車が後ろを走る中でイベントをやったのは私もはじめてで、とてもすがすがしい気持ちです(笑)。今回吹き替えをさせていただいたのは短編でしたが、映画祭では長編、アニメーションなど子ども目線で作られたいろんな国の作品をご紹介できると思います」(戸田さん)

「じつは僕もこの川沿いは毎週子どもの少年野球で来ている、なじみのある場所なんですよ。また違う形でこの土手に来るとは、思ってもいませんでした(笑)。僕は生でアフレコをするのは今回で4回めなんですけど、いつにない緊張感の中で新たに作品と取り組むことができると思います。クロージング作品『犬どろぼう完全計画』(11月6日)に、お父さん役で参加します!」(中山さん)

「私は去年子どもを連れて観にきたのが、『キネコ』との出合いで。ちょっとテレビをつけただけでは触れることができないような価値観の作品が、たくさん用意されていたことがとても素敵だなと思いました。それで『応援します』と言ったところ、生吹き替えというこんなおそろしいことが(笑)待っていようとは…」(高橋さん)

「生吹き替えは、世界中で日本だけですからね」(戸田さん)

「で、土手でやったのもたぶんはじめてだと思います(笑)」(中山さん)

「はじめてづくしですね(笑)。あとはこの映画祭に来ることで、世界旅行したようにいろんな国の文化や価値観に触れられることができる。そこもとっても素敵なところだと思います。子どもを持つ同じ親として、すごくいいよ!とみなさんにお知らせしたいです」(高橋さん)

北風の寒さを、映画祭に向けた熱いメッセージで吹き飛ばしてくれました。

生吹き替えやグリーティングなど、楽しい工夫がいっぱい!

今年は36作品、16の国から集まった映画が揃います。中にはデンマークやハンガリーなど、ふだんなかなか出合う機会がない国の作品も。外国語がわからなくても字幕が読めなくても、大丈夫! この日のセレモニーで披露してくれたような、迫力満点の生吹き替えがあります。アフレコの合間には「KLA’s」のメンバーがトークをしたり子どもたちとダンスをしたりと、お楽しみがいっぱいです。

「うちの子まだまだ小さいから、映画なんて」と思うママにも安心できるのが、年齢別作品設定です。「1歳+」「3歳+」「5歳+」があり、長時間は観ていられない幼児向けには短編作品がセットになったプログラムも。おなじみ『それいけ!アンパンマン』『きかんしゃトーマス』なども組み込まれていて、子どもを飽きさせません。

またオープニングセレモニーでも活躍した熱気球にも、じつは搭乗ができるのです。小さな子どもも、おじいちゃんおばあちゃんでもOK。なかなかできない熱気球体験、映画を観たあとの素敵な思い出になりそうですね。
そのほかにもフェイスペイントやワークショップなどたくさんのイベントが用意されているので、一日を満喫することができそうですよ。

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文・編集部

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