<昼飲み……アリ?ナシ?>「非常識なのは……?」価値観のズレに気づいた私たち。反省【後編まんが】
前回からの続き。私、ショウコは実家の近くでひとり暮らしをしています。実家には母と兄家族が同居をしているのです。父が亡くなり、母と兄夫婦は同居をはじめました。お互い持ちつ持たれつの関係で、うまくやっているようです。しかしあるとき、私は母から驚くべき話を聞いたのです。義姉ミカさんが、久しぶりに会う学生時代の友人たちとのランチ会でお酒を飲むとのこと。兄や母が「昼から母親がお酒を飲むのは世間一般的によくないのではないか」と諭したところ、ミカさんは怒ってしまったそうです。私もお酒を飲まないので、母と兄の意見に同意です。ミカさんの言動が非常識だと感じた私は、このことを多くの人に共感をしてもらいたく、SNSに書き込むことにしました。すると私たちに賛成する声はほとんどなく、義姉を同情する声ばかりでした。怖くなった私は追記することに……。
私はようやくミカさんの気持ちに気づいたのです。一方的に義実家のみんなから攻撃され、ミカさんも怖かったに違いありません。普段、育児に仕事、家事にさらに同居も頑張ってくれているミカさんになぜ家族として寄り添わなかったのか。話もしっかり聞かず、寄ってたかって批判した私たちの行動は反省しないといけないと思いました。母には「自分たちばかりが正しいわけじゃない」「価値観を押し付けてはいけない」と話すことにしました。
今回のことで反省し、ミカさんには快く出かけてもらおうと決めました。「離婚してほしくない」からだけではありません。私たちは経験してわかったのです。「価値観が違う他人に大勢で批判されること」の恐ろしさを。その考えが間違っているか間違っていないかよりも、家族みんなで頭ごなしに批判し誰も義姉に寄り添わなかったことは本当に良くなかったと思っています。
私が帰った後、母はミカさんと話すことにしたようです。
ミカさんからはとても感謝され、そして安心してうれしそうな様子だったと母から聞きました。大人数から寄ってたかって価値観を押し付けられるってとても怖いことですね。その価値観が一致団結しているとなおさら。今回身をもって体験し、自分の価値観を違う価値観の人に押し付けないようにしようと肝に銘じました。
SNSは匿名なので理想論や自分の価値観を安易に語り、言いたい放題になりがちだと思います。それにもかかわらずミカさんを庇う人の多さに驚きました。それだけ私や母、兄がミカさんに言っていることは「価値観の押し付け」だったのですね。兄夫婦が離婚などのおおごとになる前に、歩み寄れて本当に良かったです。自分の価値観も大事だけど、押し付けにならないよう付き合いを考えていかなければと思いました。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・物江窓香 作画・べるこ 編集・秋澄乃