<10万円の指輪>「値段じゃない」良かれと思ってが裏目に。……失った妹からの信頼【第5話まんが】
前回からの続き。2年前、私の妹サナが結婚しました。しかし、お相手の義弟タカシくんは当時失業中でお金に余裕がなかったため、私からフォトウェディングをプレゼントしたのです。さらに「結婚指輪をあげたい」という義弟のために結婚指輪も用意したのですが、義弟には支払いが難しい金額だったようで、最終的には私からの結婚祝いとして渡すことになりました。結婚指輪の件は妹には秘密にして、義弟からのプレゼントということにしていたのですが……2年経った今になってバレてしまい、妹はとても怒っているのです。
妹の複雑な気持ち、今でこそ理解できます。でも義弟に頼まれたときは「なんとかしなきゃ」という思いがとても強かったのです。
妹と義弟はケンカ以来、指輪の話はしていなかったようです。
「そういうことじゃないよ。どうして自分でなんとかせずに、お姉ちゃんに頼ったのかって聞いているの」義弟はまだ何が悪かったのかの本質を理解していない様子です。いまさらですが、指輪の相談の連絡を取っていた段階で、義弟の性格も配慮すべきだったと思います。
妹は結婚にあたって、指輪も欲しかったと思います。でも妹が本当に欲しかったのは、パートナーからの気持ちや思い出だったのでしょう。当時はちゃんとした指輪が準備できなくても、妹夫婦だけの心に残る思い出になったかもしれません。悪意はなくても、私はその機会を奪ってしまったのです。当時指輪について相談してきた義弟に、「それもまた思い出じゃない」とでも伝えるべきだったと後悔しました。
妹は涙ぐみながら「グチグチとごめん。言いたいことを言ったらスッキリした。終わったことは仕方がないから、また夫婦仕切りなおしでがんばるよ」そう言って話を終えました。
大切な妹の結婚を祝いたい気持ちでおこなったことでしたが、結果として妹を深く傷つけてしまいました。その後も妹とは頻繁に連絡したり、会ったりすることはできていません。いつかちゃんと和解したいと願いながら、日々を過ごしています。たとえ家族であっても、信用は失うのは一瞬、元に戻るのには時間が必要だと実感した一件でした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・よしはな 編集・今淵凛