<20万が無駄に……!?>夫「楽器のカネ返せッ!」話し合いヒートアップ!【第5話まんが】
前回からの続き。
最近の話です。私は夫と中学3年生になる娘・ナオとの3人暮らしです。ナオは公立中学の吹奏楽部でクラリネットを頑張っています。娘の吹奏楽部は有名で、部活はなかなかハード。親として応援したいと思っていました。さらに「高校に入っても吹奏楽部で頑張りたいから、新しい楽器を買ってほしい」と懇願されて、私たちは春休みに20万円の楽器を娘に買い与えたのでした。しかしその矢先、ナオは部活を辞めたいと言いだします。夫も含め、もう一度ナオと話すことにしました。
暗い顔をしたままの娘に。夫が話し始めます。
「練習がきつくて何度辞めたいと思ったことか。でもな、今は続けていてよかったなと心から思う」「人生、生きてればつらいことなんてたくさんある」「もう少し頑張ってみたらどうだ?」……夫の言葉に、ナオはそっと首を横に振るだけです。
だんだん夫もヒートアップしてきます。
「なんで最後まで頑張れないんだ」「あの楽器がいくらするか知っているのか?」
「自分で自分が情けなくならないのか?」……少し言いすぎている気がします。
ナオは感情をこらえるような顔をしています。さすがに責めすぎに思い、私はいったん間に入ることにしました。
夫も、責めたいわけではないはずです。ただ「ここで辞めるのはもったいない」という思いがあふれてしまっています。その気持ちが娘に伝わればいいのですが……。
「ここで部活を辞めると、なぜこの先もずっとダメなの?」という娘に、夫は「人生とはそういうものだ。続けることに意味があるのだ」と返します。親の気持ちは伝わらなかったようです。「くっだらない……」そんな娘の反応に、夫は苛立ったようでした。
夫は「楽器の金を返せ!」とまで言ってしまいました。こうなっては、お互い冷静な話し合いなどできないでしょう。
もっと冷静に話し合うつもりが、ついついヒートアップしてしまいました。夫の気持ちも分からなくはないのです。頑張るというから買い与えた楽器。その直後に辞めると言われたら、誰だって一言いいたくもなるでしょう。でも私たちは見えている部分だけで判断するのではなく、もっとナオの心の中に踏み込んで考えていかなくてはいけないのかもしれません。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子